愛と呼ぶには好きすぎる

ai to yobuniha sukisugiru

愛と呼ぶには好きすぎる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×25
  • 萌7
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
5
得点
64
評価数
20
平均
3.4 / 5
神率
20%
著者
寺崎昴 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
八千代ハル 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784576221755

あらすじ

ね、兄さん。キスの仕方、教えてよ

可愛くてしょうがない義弟である禄之助が見合いをすることになった途端、清正は近すぎる自分たちの距離に悩み始め――!?

家の前に捨てられていた赤ん坊の禄之助を幼い清正が拾ったことがすべての始まりだった。椿家の養子になった禄之助を、目に入れても痛くないほど溺愛してきた清正。互いに大人になっても家族にしては近すぎる関係は変わらないまま。禄之助に乞われて始まったセックスのような秘密の性欲処理も、ずっと続いている。少し変わっているかもしれないが穏やかで幸せだった毎日は、禄之助が見合いをすると言い始めたことで揺らぎ始めて……!?

表題作愛と呼ぶには好きすぎる

清正の血のつながらない弟,大学生,21歳
椿家の長男,26歳

その他の収録作品

  • 似た者同士
  • あとがき

レビュー投稿数5

「依存」か「愛」か

清正が幼い頃、家の前に赤ちゃんが捨てられていました。
その赤ちゃんがのちに清正の義弟になる禄之助です。
最初は保護施設に預けられることになった禄之助ですが
紆余曲折あって清正の家に引き取られることに。
そしてー…。


好きを自覚している弟の禄之助と
自分が禄之助に抱く想いをなんて言うのかわからない兄の清正。
設定がとても良いです…!!!

禄之助がお見合いをすると決めたことによって
清正の心の中はドロドロした気持ちになるのだけど
なんでそんな気持ちになるのか本人はわかってなくて
でも苦しそうで、読んでいて切ない気持ちになりました。

「好き」を自覚した後もずっと切なくて、
そのことを清正は友達の央矩に相談するシーンがあるのですが
そこがっても切なくて涙が止まりませんでした。
央矩もいい人で、すごく優しいんですよ。
その優しさに余計涙が出てきました。

その後、ちゃんとハッピーエンドになるものの
個人的には禄之助がまわりくどかったな…って思っちゃいました。
確かに清正は、禄之助のお見合いがなければ自分の気持ちを自覚することはなかったんだろうけど
気持ちを自覚してから、傷つく時間が長すぎて可哀想になっちゃって…。
もう少し早く清正の気持ちに気づいてあげて
告白してあげて欲しかったです…。

両想いになった後の禄之助と清正は、ある意味振り切ってて
読んでいてとても気持ちの良いものでした。
禄之助は、執着年下ワンコって感じが全面に出ていて特によかったです。

兄弟モノや、執着モノ、切ないお話が好きな方にはとても良いなぁと思いました。

3

王道。

作家買いですが、ワタクシ、八千代さんの絵柄が大好きでして。
さらにあらすじも面白そう!ということで、発売日を心待ちにしていました。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





良家の子息である清正。
彼が5歳の時に、家の前に置き去りにされていた幼子を発見する。
我儘を言わない清正の、初めてと言える主張がその幼子をうちで育てたい、というものだった。

その幼子を引き取り、禄之助と名付け、時は過ぎ清正は26歳になった。
子どもの時から仲良しだった清正と禄之助だったがー。

弟を溺愛するお兄ちゃんと、早々に己の恋心に気づいて兄ちゃんを手に入れたいと願っていた弟くん、という、王道のストーリーです。

が、うーん。
王道、って悪いことではないのですが、どこまで行っても王道のそれでしかない。

と感じました。

禄之助が(というか、はじめは清正にきたものですが)受けることになったお見合い話も、清正の友人の存在も、捻りがないというか既視感ありあり、というか…。反対に言うと痛い展開にはならないですし、二人のすれ違いとか勘違いもハラハラはしますが可愛くってほのぼの。個人的にはもう一捻り、二捻りある方が好きなのであっさりしすぎていた感は否めませんでしたが、八千代さんの可愛らしい絵柄も相俟って非常に可愛らしいお話なので、こういう展開がお好きな方は多いんじゃないかなと思います。

非常に可愛らしいお話ではあるのですが、この二人は割と早い段階から身体の接触はあります。可愛い+エロ、という組み合わせのお話でもあるので、甘エロな1冊かと思います。

血のつながらない兄弟もの。
弟攻め。
両片想い。

と、お好きな方には堪らないバックボーンてんこ盛りの一冊でした。

5

王道

八千代ハル先生おっかけで購入。お話は王道でさらっと読み終えたので中立寄りの萌にしました。兄弟(弟が養子)もの大好きさんはきっと萌え萌えになるのではと思うお話、本編210Pほど+後日談30Pほど+あとがき。

5歳の時に門(日本式豪邸なので門がある!)の外に籠に入れられて置かれていた赤子を拾った清正。自分が拾った!と言い張り、弟として迎え入れ、溺愛しているが故に上手くできないという弟の性欲処理に付き合うようになり・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は、受けの友達(ええ奴や)、攻めの見合い相手(♀、たくましいw)、家政婦さん、両親ぐらいかな。

++攻め受けについて

どっちも腹黒くないです!(腹黒好きには物足りなかった)

兄は、まっすぐ直球、人付き合いは得意ではないので稼業を継ぐのは早々に断念、トレーディングで生活している方ですが、ひきこもりーという感じではないです。日に焼けたことのない白い綺麗なお肌のインドア王子とでも言えばいいのか?弟が大好き溺愛しているけど、それが恋愛感情だなんて気づいていない方でした。そんな方が弟への恋愛感情に気づいて、こりゃいかんと何とかせねばとじたじたするというお話とでも言えばいいのか?

弟は実子同様に育ててくれた両親、兄に感謝し、兄を猛愛しているし、手も出しているけど、腹黒感は今一つない。実はエロ魔人じゃーんという雰囲気の方が強かったでした。噛み癖あるんで、噛むのが良いの(⋈◍>◡<◍)。✧♡という方は嬉しいかも。

兄弟一つ屋根の下、親にばれたらというドキドキ感もちょっとあるんで、そういうのが好きな方でしたら、良いと思う一冊でした!

5

なんとビックリな兄弟愛

義兄弟のお話は割と積極的に読む方です。
基本的には好きなストーリーでした。が、感情移入という部分では難しかったです。
現代ものジャンルですけど、思いっきりファンタジーみたいに見えちゃいました。与えられた情報に大げさ感を感じてしまったのが大きいですね。

・家の前に捨て子がいて養子(弟)にした。
・弟を有り得ないくらい溺愛している!人前の軽いキスもOK
・弟が自慰の手伝いを兄にお願いする。しかも甘えんぼ風に…(素股アリ)

ちょっ…こんなのあり得ないよー(驚)!
ちょっと不自然感を抱いてしまいました。周りも仲が良い兄弟ね^ ^……じゃないでしょ(笑)
でもある意味、結ばれる土台は整った感があるので、途中すれ違いや誤解のシーンはあれども安心して読めるのは嬉しかったです。


そんな仲のいい兄弟に突然訪れたお見合い問題。弟の禄之助がお見合いをすることになり、兄弟の間に少しの溝と変化が生まれます。
その変化からより執着心を抱く弟の禄之助と、弟離れを決意するも禄之助に絆されてなかなか禄之助から離れられない兄の清正。
禄之助の方は完全に恋愛的な意味で清正に接しているのに、清正は超鈍感すぎて気付いてない。清正の方は家族愛だと思っていたけど、お見合いシーンを見て、禄之助を愛する気持ちを確信していく……という流れになっていきます。

ここで初めて両片想いが成立しました。
さてさて、ここからどんな結末を迎えていくのか。お見合いはどうなるのか?清正と禄之助はどうやって想いを確認し合うのか、気になるところがたくさんあります。

兄の清正がねー…兄ちゃんとは言え、純粋すぎて天然記念物じゃない?ってくらいです。普通弟にお願いされたとは言えね、弟の言動からしてもね……普通分かるでしょう?(笑)そんな清正だから、禄之助も兄を可愛いと思うのかも知れませんね。

お見合いのくだりさえなければ、ひたすら兄弟溺愛物語です。気持ちを確信する前も、確信したあともイチャイチャシーン多し!清正はグズグズトロトロで、禄之助は攻め攻めモード…ご馳走さまでした♪

切ない誤解・勘違いはあれど終始ラブラブなので、そういった溺愛ラブがお好みの方は好きだと思います。わたし的には、エッチなことをするときのS度高い禄之助が割と好みでした(〃ω〃)

3

閉じられた世界ならこの展開もありですが

今回は捨て子の義弟と拾った義兄のお話です。 

受様が溺愛して育てた攻様が義弟から恋人になるまでと
恋人同士になってからの続編後日談を収録。

椿家は代々続く由緒ある家柄で
受様の父親は地元の大会社の経営者です。

忙しい両親は受様をお手伝いや家庭教師に任せ
受様は年より大人びた物言いの子に育ちます。

雨の降りしきる日、
受様は屋敷の外からか超えるか細い鳴き声を聞きつけ
門の外に蓋つきの藤籠を見つけます。

子猫かと思っていた受様ですが
柔らかな布に包まれた人間の赤ん坊でした。
この赤ん坊こそが今回の攻様です♪

攻様が手を伸ばした手を思わず握った受様は
その瞬間の攻様の微笑みに胸打たれ
自分がこの子を守らねればと決心します。

攻様は保護施設に行くはずでしたが
受様が泣きに泣いて訴えた事で両親が折れ
椿家の次男として引き取られる事になります。

可愛い弟を得た受様は弟一番で過ごし
再来年に大学卒業を控えた攻様をしてさえ
弟は世界一可愛いと言い放つブラコンぶりを
発揮し続けています。

受様にとって攻様は誰より一番で
10年前からは攻様の自慰行為まで手伝い続けるほど
何で許すのですが、受様の中ではそれは家族という
線引きにしかすぎません。

しかしながら攻様にとっての受様は
もうずっと前から唯一の大切な人であり
いつかは告白したいと思っています。

そんなある日、父親の事業が傾きを見せ始め、
ある出資者から娘と受様の見合い話が持ち上がります。
受様は結婚をする気が全くなかったので速攻で断りますが、
代わりに攻様が見合いをすることになるのです。

攻様は自分を育ててくれた義両親に
少しでも恩返しがしたいと見合いを引き受けていて
受様は攻様にも見合いをすることはないと言いますが
周囲から弟離れを促されることになります。

果たして攻様が見合いを引き受けた真意とは!?
受様は攻様を手放す事ができるのか!?

弟が第一の受様と兄が大好きな攻様の
王道義兄弟モノになります。

両想いな義兄弟のすれ違いモノや
策士な攻様が受様を手に入れるために画策するとか
鈍感な受様が自分の気持ちに気付かずにグルグルする
お話はかなりMYツボなのですが

本作もかなり楽しみに読み始めたのですが
名家の跡継ぎである受様の跡継ぎ問題も
義兄弟で恋人になるという葛藤も
2人の恋路には全く絡む様子がなく

好みの問題と言われればそれまですが
鈍感な受様が目覚める事だけに焦点が当てられていて

こうなるだろうという期待を裏切らないという意味では
安心して読めるお話かとは思いますが
あまり萌えられませんでした。

1

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