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『無愛想貧乏転校生×不器用クズヤンキー』好きな子を振り向かせる方法を知らないクズの恋の行方は――
punch kick lovesick
お話の読み始め、靴川先生の作品の変化に戸惑ったのですが、こちらは先生の初期のお話だったのですね。あとがきでその事実を知り安心しました。
最近のお話が好きで繰り返し読んでいたので、そのギャップに驚いてしまいました。
お話としては、どうしても受けの序盤のクズ具合が受け入れられず...
好きな人に過剰にちょっかいをかける行動は、高校生にしては落ち着きがなく幼稚。
いじめといっても過言ではない行動なので、ドン引きでした。
だからこそ攻めに返り討ちに合うので、きっかけとしてはありなのかもしません。
ただ攻めも受けも行動ばかりが過激で感情面がわかりにくく、なぜそういう心理になったのかわからないことが多かったです。
唯一良いなと思った点は、受けがどんどん可愛くなるところでした。
BLに求める物が間違っているお前が悪い、と怒られるかもしれませんが、私がドクズ受けのお話をわざわざ読むのは、そいつを叩き潰してスカっとする描写が見たいからなのだ。
一旦地獄に落としてくれればその後はBLなのだから、ハッピーにしようがメリバにしようがどちらでも良いと思う。一般向け作品だとキツ過ぎて救いも無さそうだし、BLとしての萌えがあるから丁度良く楽しく読めるのだ。
上記のような理由で今まで読んできたドクズ受けのお話は、やり過ぎなくらい制裁が加えられ、クズが懲りてからBL的エンドを迎えたので楽しめたけれど、今回はちょっとそれが足りなかったように感じて、クズの望む通りになっている印象でした。
殴る蹴るを含む無理矢理Hは現実なら完全に暴力だけれども、BL的に見るとどうもなぁ…クズは好きな相手にそうされるのだし被虐性もあるので、結局クズを喜ばせる事になるとしか思えない。
沼倉先輩の件で一泡吹いてその後黒橋が助けに来る燃え展開があるかな?と期待したけれど、先輩もあっさり逮捕されてしまって少々拍子抜けでした、大人相手に学生には荷が重過ぎるかもしれないけれど…。
試し読みしないで買ったかもしれない私も悪いけれど、序盤の掃除当番のシーンの悪口とか女子に対する態度が不快でした…スクールカーストの底辺に居た私はなんか自分に言われてるみたいだし(`-´♯)
攻め受け間では最後にBLに変われば酷いやり取りがあっても平気だけれど、それ以外の人に対してはこういうのは苦手だな…試し読みの段階であるので不安な人はまずはそこから。
良かった部分もあります。黒橋(攻)がクズの暴挙に対して、キツい言葉も用いながら強く対抗するのが爽快でした!後は黒橋のお友達の南くん、密かに想いを寄せ、叶わない恋なのは解っていての告白が健気で良かったです、クズは少し南くんを見習うと良いよ。
下心無く純粋にクズ受けを楽しみたい方には合うと思います。クズっぷりとバカっぷりアピールの表現は大変力が入っていますし、改心があまり見られないのは逆に言えばキャラがブレない、クズ属性が損なわれない事を意味するからです。
先ほど書いた悪口の件もそうですが、黒橋に対する暴言や嫌がらせ、クズグループ内やクラブでのやり取りなどは、多少オーバーさはあるかもしれないけれど、綺麗なだけでない人間味を感じさせ、時に不快感がある程に凝っており上手であるとも思いました。
単行本1冊の相場って本編5~6話と描き下ろしなどのおまけだと思うのですが、このお話本編は4話しかありません。こういう場合は他の短編などを同時収録するものですが、それも無くボリューム薄めでした。