ぱるりろん
omagadoki no Jiei san
8ページ小冊子の短いお話です。
セルフパロディ、とあるように、慈英と臣のSSで、本編との関わりはほとんどありません。
どこかの街のどこかの二人。
そして慈英は人外です。
月食のとき、5歳の臣を見初めた「くらやみさま」は、約束はするものの連れ去らない。
10年後、また会いに来てもやっぱり連れ去らない。
そしてまた10年後。臣は大人になっていて。
ファンタジー風の世界観。
小説なんですけど、切り絵の絵本のようなイメージで脳内に再現されました。
「うそつき」と拗ねる臣は可愛いし、そんな臣を愛しく思っている慈英も、ちょっと怖くてちょっと可愛いです。
後顧の憂いを全部断って、完全に自分だけのものにするために20年待つ、というその精神はもはやパロディでもない気がします。
どの世界観であっても慈英の臣への執着と愛情は変わらず、オリジナルのままといっても過言では無いような。
慈英が人外になっても全然違和感ないな、というのも面白かったです。
じえおみ好きな方は是非。