ボタンを押すと即立ち読みできます!
yoyosama to boku
「よよ様と僕」とその続編の「よよ様と僕ー婚礼の儀ー」の2作品でセットになっています。
作品紹介あらすじにある通り、「よよ様と僕」は「人外xオメガバースBL」に、「〜ー婚礼の儀ー」は「異種婚BL」に収録されていた作品です。
「よよ様と僕」
村の因習とオメガバースが出会ったら…という作品。
村の子供は義務教育を終わる頃によよ様との儀式で第二性を授けてもらう、という設定。
今日はみのりのめでたい「花開きの儀式」。だがみのりは怖くてたまらない。
そして現れたよよ様は藤の花に覆われた「おばけ」で…
だが涙が止まらないみのりに、よよ様は触手で優しく撫でてくれるのだった。
村の守り神である「よよ様」の正体は謎です。ただ、手も触手も何本もある。
その触手で少年に性の通過儀礼を施し、その子に応じてα・β・Ωを授けています。
可愛いことを言うみのりには触手ではなくよよ様自身が挿入って、みのりはよよ様の番のΩに定められました。
…とここまでが前半。
「よよ様と僕ー婚礼の儀ー」
番になったことは村長一族の数人しか知りません。
18才になったみのりは、毎年夏祭りで行われる行事としての「よよ様の婚礼」の裏側で「本当の」婚礼を行うことに。
表向きは「今年花嫁役に選ばれた」という事になっていて、友人たちも何も知りません。
夏祭り当日、白無垢に綿帽子姿で馬に引かれるみのり。
社でよよ様の触手に迎えられ、三日三晩よよ様に抱かれるのです…
三日目、うなじに藤の花のあざが浮かび上がり、婚礼は滞りなく果たされました。
ジャンルとしては、人外、というか神様と結ばれる話、のような。
オメガバース設定ですが、そこはあまり強調されてないように思います。
よよ様は顔はほとんど見えないけど美男。
藤の木の化身なのかもしれません。
可愛いみのりと相思相愛の番となって、この村はきっとよよ様に護られて栄えることでしょうね。
不思議な幸福感のある美しいお話です。
始めに申しますと、触手ありの人外ものです。
触手ダメだぁと云う方にはおすすめしません。
とはいえ、触手ありだけど無体な感じじゃないんです。
読むまで気がつかなかったけど、人外オメガバースなんですね。
始めにオメガバースの世界観解説がありますが、これは更に独自のバース観でした。
よよ様と云われる村の守り神に、一時的に捧げられる義務教育を終えた少年、みのり。
みのりだけじゃなく、対象となるとみんな儀式を受けるんです。
で、その儀式でよよ様がα、β、Ωの種別を授けるっていう設定でした。
新しい。
いろんなオメガバース読みましたが、後天的に何者かが種を授けるなんてお話は初めて読みました。
また、みのりが何というか未熟さのあるエロスが花開く!
ちなみに、このよよ様の儀式を、『花開き』といいまして、ネーミングから妖しくてエロい。
よよ様、どうも藤の精らしきお姿。お顔は良く見えないけど綺麗です。
触手は、きっとよよ様本体の蔓なんですね。しゅるしゅると、みのりの身体を這いながらみのりの快楽を開いて行くんですが、エロい!
妖しくて、すご。
ひたすら甘美で妖しくてエロス溢れたお話です。
しかし、土着の民俗行事はほの暗い怖さありますが、こちらは優しい世界でした。
まだ、みのりのΩを授けられ、よよ様と番になれたみたいなんですが未来はわからない。
これ、みのりシリーズ続くのでしょうか。気になります。