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tatoe gouka ni yakaretemo
水壬楓子先生の現代もの。
しかも、連続殺人事件絡みのサスペンス!主人公はアメリカ帰りの監察医です。
読み始めると、この主人公・左季は子供の時に負ったトラウマ、知ってしまった秘密を抱えた屈折した人物。
そんな左季が1年間の期限付きで14年ぶりに日本に帰ってきてから…
…と物語が動いていきます。
自身の重いトラウマに関連する初恋の幼馴染・隆生は刑事に。年下の幼馴染である美統(みのり)は左季が勤務する病院の実習医に。
過去を封じ込めている左季は、幼馴染たちとの交流にどこか恐れを抱いているが。
そこに、同じく幼馴染の池内久美が殺されるという事件が起きて、これらは偶然ではない、自分が隠している過去が関係している⁉︎
…という左季の苦しみと事件の謎解きが中心で進みますが。
正直…
謎解きといっても何かトリックがあるとか、明確な動機のある犯人像ではなくて、左季の過去と関連してる陰惨な結末…という感じ。
最終盤は左季本人にも死の危険が迫って、どんでん返しまたどんでん返し、とサスペンスが畳み掛けてくるので結構恐ろしい。
恋愛面では恋は成就するわけですが、本人達の認識が2人一緒に落ちていく…みたいなほの暗さがあるのでハッピーエンド感は薄め。
私的には犯人が思った以上に異常だったのが面白怖かった。「萌」で。
ぐいぐい引き込まれるお話でした。
作者さんのお話で現代物でリアルな感じはこれが初読みです。
しかもタイトルが壮大というか、すごいですよね!どんなお話なのか想像がつきませんでした。
夜に少しずつ読んだので感動が弱まったかな?
事件と主人公の左季の苦しみがほぼ続きます。全てに責任を感じている左季。
途中まで原因がわかりませんので、何をそんなに責任感じてるの?どんな過去が?とモヤモヤが盛り上がってきたところで過去へ。
過去編も読み応えがありましたね。隆生が愛しくて、また左季の複雑な感情も子供や思春期ならではで。
なんてことしてくれてんだ!お前のせいで人生終わったわ!な事件があったんですね…。
左季が苦しんで罪悪感でかたときも心が穏やかになれなくて。
そして現在もあのときの仲間が次々と殺され…。まあ犯人はなんとなく想像がつくのですが、え?な主犯格もいて。
日にちをかけて読んだせいかラストは短かったなというか、あっさりと感じました。
二人だけの秘密を抱えてずっと一緒に…。
隆生の愛?刷り込み?依存?どれでもいい!な感じとか、あの過去を抱えての「お前を守るよ」の言葉とか。ジーンときます。
お久しぶりの水壬先生の現代もの。面白かった〜!!
370P超と、文庫ではやや厚みのある本なのですが…
思わずページを捲りたくなる本と言いますか、話が面白くて早く先が読みたくなるような話運びと読めそうで読めない展開に夢中になり、あっという間に読み終えてしまいました。
もうこれはミステリーやサスペンスがお好きなら手に取ってみて!としか言えないです。
精神的に重ための作品や、読み応えありのシリアストーンの作品が読みたい方はぜひ。
14年振りに日本へ帰国した主人公の左季。
監察医・大学の准教授として勤務する彼の視点で語られる物語は序盤から非常に謎めいていて、何かきっと開いていけないパンドラの箱があるのだろうなと思わせられる危うい香りが漂います。
刑事となっていた幼馴染の隆生と再会するも、なぜか左季が再会を心から喜んでいるようには見えないんですよね。
やはり一体過去に何があったんだ?と気になるじゃないですか。
この辺りの塩梅が本当に上手くて唸りました。
あまり焦らしても待ち飽きてしまうし、あっさりと明かしても微妙に入り込み辛い。本当に絶妙に焦らされるんですよ。
焦らされた末に語られる過去に頭を抱え、再会した2人の側で起こる、偶然とは思えないかつての幼馴染達が関わる事件の謎に首を捻る。
すごいです。読みやすいように筋道がすーっと整地されていて、入り込みやすいスムーズさがありながらぐいぐい読ませてくれる濃厚さに魅了されてしまいます。
本音を言うと、事件部分があまりにも面白かったものですから、2人が体を交わすシーンに関してはいらなかったかな…なんて思ってしまったりもしたのです。ちょっと作品全体の雰囲気とは合っていないかも。
精神的な重みは強く伝わって来るので悩ましいところ。
ただ、トータルで自然とこちらの評価になりました。
この結びは個人的には非常に好み。面白かったです。
14年ぶりに再会した幼なじみの刑事×法医学者。この作品はネタバレなしで最後まで読んでほしいです!!!
2人の幼なじみの女性が殺害されたのと同時に、偶然なのか必然なのか、受けの周囲には当時の知り合いが集まってきて…?!!
なんとなくこの人が犯人だろうなあ、、、という勘は当たっていたのですが、まさかのさらなるオチが。
読み応えのある…サスペンス?BLでした。
タイトルの意味も読み終わったあとに分かると思います。
甘さはないですが、面白かったです。
ボリューム満点クライムサスペンス!
攻め・隆生…刑事
受け・左季…監察医
幼馴染な2人。
左季がアメリカから帰国し、現場で14年ぶりに再会。
かつて左季の実家の寺に集まっていた地域の子供達、左季の両親、こども達の家族…
登場人物多数。
こども時代の和太鼓クラブで一緒だったメンバーが殺されて…忌まわしい過去が蘇る!
みたいな感じ?
あとがきにあった、先生が見返してたドラマはクリミナル・◯インドよね、多分。
読んでる最中に思った。
そう。サイコパス野郎が絡んでくるのだけど。
実はこうなんじゃない?な予想が、私はことごとく外れました。
あくまでBLなので、やはり、読み手としては隆生×左季がうまいこと甘くなるように持っていくよね、と予測したのですが。そうくるんだ!と。
そのあたりの塩梅が絶妙。
事件としての面白みと、BL展開のバランス。
それぞれが抱えて続けていた想いが、ジワジワ切なくて、焦ったくて。
決して甘くはないです。エロも控えめ。
だけど、終わり方というか、まとめ方がすごく良かったと思う。
余韻の残るラスト、たまらない!
既刊の「スキャンダル」が好みなら、この作品も面白いかも。
時代設定は、現代
高倉左季は、両親の死亡を機に、米国に居住する美貌の医師。
職業は、アメリカでライセンスを取得した法医学の監察医。
1年だけ日本の大学で特別講師として指導するために来日。
左季は大学の解剖室で、学生に実際に指導しながら仕事を行う。
日本で久しぶりに再会した幼馴染や、父の友人。
未解決の、両親の焼死、幼馴染の兄の死、連続殺人事件・・の、真相が解明。
ホルマリンの匂いを連想する、生々しいテーマと展開は苦手。
哀しいハピエンは、メリバに類すると思う。
意味ありげなタイトルと表紙絵に、「もしかして、水壬楓子さんに、久しぶりに痛い期が来たかな?」と思いました。以前、ブログかあとがきで、「5年に一度くらいの割りあいで、非常に痛い話が書きたくなることがある」と書いていらしたので。「スキャンダル」しかり、「ラブシーン」しかり。
アメリカで法医学の研究をしていた高倉左季は、1年間の約束で日本の大学に招聘され、14年ぶりに帰国した。そこで、ずっと会っていなかった幼なじみの殺人事件に、接することになり…
痛いというより、非常に重苦しいです。
作中のラブシーンすら、二人の背景と心情がのしかかり、まるで、心臓を圧迫されるように重苦しくてなりません。鈍痛がきますね、これは。
前半で、左季の背負っている過去にガツンとやられ、後半では、事件と過去の謎が解明されていきまたガッツーンとやられました。
これは、ぜひネタバレなしで、その衝撃を味わっていただきたい作品です。
サスペンス色が強い。中学生の時の同級生達が14年後、監察医・刑事・殺人事件の被害者として再会してしまうストーリー。シリアルキラーも出てきます。わりと読んでびっくりストーリーなので詳しくネタバレできませんが、ハラハラドキドキなかなか読み応えはありました。
こういうサスペンスって順序立てて読みやすくきっちり書くのは難しいと思うけど、水壬先生はさすがベテランなので最後までスムーズに読み切る事が出来ました。最後まで読むのが苦痛になるような作家さんの文章もたまにあるので。
とはいえかなりのトンデモ設定でダークです。芝居がかって大げさな感じのタイトルも読み終わって納得です。ああこういう系の話だったのかあ、と。
BLの萌えというのはあまりなく、サスペンスものでたまたま恋愛パートがBLの内容だったという感じです。なのでストーリーは面白かったですが萌評価で。
先生買い。えええええ………と思う最後でしたので中立にしました。超ドシリアスでも大丈夫な方でしたら、というところでしょうか。救いはどこ…?と思ったお話、本編370p弱+あとがき。
14年ぶりに日本に帰ってきた左季。両親を失ったあと、アメリカの親戚のもとで育ち監察医としてキャリアを築いていたのですが、一年との約束で帰ってきたところ、刑事となった幼馴染と再会し…と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
江ノ木(攻めの相棒)、美統(みのり、♂、受けの助手)、津田(美統の父、弁護士)、攻めの家族、受けの家族、攻め受けの幼馴染少々ぐらいかな。なかなかな方々ですよ。
++攻め受けについて
受けは母親が父親を刺し焼身自殺するところを目の前で見ることになってしまった方。まあよく生き延びてなんとか大人になったもんだわ。一生トラウマになってもおかしくないぐらいの凄惨な体験だと思うんですよね・・そんな凄惨な過去持ってい要るのにちゃんと監察医なんかになってエライ。なんとか呼吸して生き延びているって感じました。生きていくのしんどかっただろうなあ。
攻めもいやはやなかなかな過去持ちで。兄は行方不明、親はまともに面倒みてくれないって家庭の子。こっちはよくまあ警察官になれたもんだわ。自分の身は顧みず特攻捜査する感じです。危なっかしくて、バディになりたがる方がいなかったんだけど、二ノ木さんが良い方でちゃんとバディしてます!
アメリカから帰国し攻めに再会したら幼馴染が殺されるって事件もの。恋物語より事件の行く末の方が気になって萌えあがりはほぼゼロ、読み終わっても、どよーんとなってしまいました。救いがあってもなくても辛いなあ、この事件じゃ。ドシリアス事件ものが大好物な方でしたら是非是非。
水壬楓子先生の作品を読むのは2020年の「装うアルファ、種付けのオメガ ~財閥オメガバース~」以来になります。
この先生初めてのオメガバ作品が凄く良かったんです。
そして今回の作品は現代物で刑事と監察医のお話なのでとても期待してました。
やはりベテラン作家さまなので構成力と文章力は間違いなく素晴らしかったです。読ませてくれました。
左季がアメリカから帰国して日本の大学で准教授で監察医になった事から、幼馴染みで刑事の隆生と再会したのをキッカケに、左季の周りで殺人事件が起こるのです。
被害者が幼馴染みだった事から左季の記憶と後悔が揺さぶられてとなります。
左季の周りに昔馴染みが集まったのは偶然なのか?それとも仕組まれた事なのか?…その辺りが面白くてですね、サスペンス映画を観ているようでした。
左季の後悔はどんなことなのかは直ぐに分かるのですが、黒幕が周到過ぎて終盤まで誰かに搾る事ができませんでした。
もうね、ネタバレ無しに楽しんで欲しいのでこれ以上は書けないです。www
最後の怒涛の展開に驚きました。そう来たか!と。最後まで読むと「たとえ業火に灼かれても」のタイトルの意味が分かると思います。
お互いに昔から想いあってて、でも相手のことを思うなら諦めずにはいられなかった恋。
左季視点しかありませんが、再会してからもお互いを思う気持ちに激萌間違いなしです。
でも、お話の展開上LOVE的なものは最後の最後にチョロっとしかありません。
お話の面白さ的には神ですが、BL的には萌2でしたので評価もそうさせていただきました。