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act out
hontoで祥伝社のセールをしていてふと表紙が気になり購入してみました。
結果大正解でした!これは読まないと損と言い切れる!
フィギュアスケート選手と、その(主に芸術面)アドバイザーとなった元ダンスール。二人の人間としての交流を描く作品。
BLではないけれど、BLである必要もない。そして一人の青年の成長物語でもある。
本番で失敗ばかりのいばら。でも練習の鬼。
そんないばらの元に、元トップダンスールのヴァシリーがやってくる。いきさつは後で騙られるけれど、コーチでもコレオグラファーでもない彼が、どういばらのフィギュアに関わるのか。
なによりフィギュアのポーズがきれいで迫力がある。そして、自分のことをあまり出さないいばら。ヴァシリーと共に、読者も彼が一体どんな人間なのか、何を考えているのかが分からない。
ただ彼の世界トップのスケーティングと、月のような凜とした、けれど冷たい体温のたたずまいに魅せられてしまう。
一方のヴァシリーは、太陽のような雄々しい存在。けれどケガで引退してしまう。彼のバレエがいばらに変化をもたらすのか?
そう、スケートがうまいからといってジャンプが跳べる訳ではないし、よい得点がとれるわけでもない。そういうフィギュア漫画かと思ったら全然違った。
もう今はこの漫画のことしか考えられない。
2巻に続く。