鎮魂 Guardian 1

chinkon guardian

鎮魂 Guardian 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神16
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
80
評価数
17
平均
4.8 / 5
神率
94.1%
著者
Priest 

作家さんの新作発表
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イラスト
柳ゆと 
媒体
小説
出版社
すばる舎
レーベル
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784799110584

あらすじ

人気作家Priestの再生回数36億回超ドラマの伝説的原作BL小説(台湾リリース版)。重厚な世界観の中での数万年の時をかけた壮大な愛と戦いの物語が待望の邦訳!
大都市龍城(ロンチェン)。人間ではない存在が引き起こした特殊事件を扱う特別調査処の所長・趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は、龍城大学で起きた不思議な事件の捜査中、大学教授・沈巍(シェン・ウェイ)に出会う。
二人は初対面なのに、なぜかそんな気がしない。一目惚れだと確信した趙雲瀾は沈巍に猛アタックするが、沈巍は距離を置く。それでも趙雲瀾が危険な捜査現場を突き止めたり、体調不良で倒れそうになったりするたび、そこには常に沈巍の姿があった。趙雲瀾が沈巍の正体に迫ると、二人の関係と特殊事件が交差し、数万年の時空をさかのぼり――。数多くの前世からの輪廻を超えて、彼らは結ばれるだろうか?

表題作鎮魂 Guardian 1

沈巍(シェン・ウェイ)、龍城大学教授
趙雲瀾(チャオ・ユンラン)、特別調査所所長、鎮魂令主

その他の収録作品

  • 光明通り四号
  • 輪廻晷
  • 山河錐

レビュー投稿数4

壮大なラブストーリーの幕開け

長い鎮魂の旅が始まりました。
読み応え十分だし、面白いです(^^)

ドラマになっているようですが、私は観たことありません。ちょっと調べてみると、小説とは違うアプローチだとか、BL要素ほぼゼロ等々の情報を見かけました。真偽は分からないですけど、BL要素ないとしたら残念かな。だって、この作品ではそのBL要素が良い味出してるんです。無いとか考えられません!(笑)


この1巻ではこのストーリーの先行きは見えてきません。全体像の序章くらいじゃないでしょうか。(私の感覚です)
主軸は事件パートです。そこにBLの恋愛要素がちょいちょい絡んでくる感じです。


この物語の主人公である趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は、公安機関である特別調査所の所長。簡単に言うと、霊とか妖怪みたいなものが関わる事件を担当する警察の秘密組織みたいなものです。彼の部下も"人間じゃないモノ"が多数。
そして趙雲瀾は鎮魂令の所有者。鎮魂令主であるために、不可解な事件を解決できるようなんですが、1巻ではそこまでこの鎮魂令主のことについて触れていないし、なぜ彼がその所有者になっているのかも分かりません。


この1巻では、事件が2つほど。
1つは輪廻晷事件。もう1つは山河錐事件。
どれもこれも、残酷な描写はあれどすごく中身が深い。

趙雲瀾たちは事件解決の度に大変な目に遭うんですけど、どちらの事件にも言えるのは結局は、事件の根底にあるのは人間だということです。"人間じゃないモノ"だって、かつては人間だった時がありました。その時の人と人との関わり合いが結局悪いことを引き起こすことに繋がっています。
複雑な人間模様とその背景、そこに含まれた様々な感情の描き方にすごく惹き込まれながら読んでいました。


事件の調査時に知り合った、大学教授の沈巍(シェン・ウェイ)。ミステリアスな彼に惚れ込んでしまった趙雲瀾の、グイグイアプローチが可愛くて面白かったです。一度は彼にフラれるんですが、沈巍の方はどーー見ても趙雲瀾のこと好きでしょ?って態度です。熱を帯びた視線でなぜ趙雲瀾を見るのか、全く意味が分かりません…。

過去に何かあったよね?って分かる帯文言の伏線だと思うけど、その謎がきちんとした形で分かるのはまだまだ先になりそうです。だけど、2人のBL的なラブ要素は、意外とありました。
これは嬉しい誤算でした(^ ^)
手繋ぎあり、看病あり、指ハート見送り、キスありです。挿絵が付いてるシーンもあるので嬉しかったです。イラストがキレイなのでジーッと見入っちゃいました。


この作品は、とーーっても濃厚です。サラッと読みたい方には不向きかも知れません。裏を返せば、じっくりとその世界観にどっぷり浸りたい方にはうってつけの作品だと思います。丁寧な物語運びに緻密な描写、作り込まれた登場人物たち、どれも魅力的でした。
独特の中華用語…民俗学的用語かな?手こずりましたけど、分かりにくいところは何となくのニュアンスで理解できれば良いと思うので、気負わずに読んで欲しいと思います。


この1巻の最後の最後で、一番の見どころがあります。実はこの人の正体はアレ!みたいなヤツです。こういうの好きです。楽しいー。
私は途中から、あれ?もしかして?と思っていたので、正体バレしたときは喜びながら畳の上を転げ回りました。すごく良いところで終わったので、続きが楽しみで仕方ありません。

BLパートも、事件パートも面白くて満足でした。
謎めいた部分がまだまだ多い1巻。どんな結末になるのか期待しながら次巻を待ちます。

8

サスペンスホラー&異世界&仙境&ビッグラブ

ドラマ「山河令」(原作:「天涯客」)でもお馴染みのPriest先生が2012年に発表した「鎮魂」日本語翻訳ヴァージョンです。
2012年の作というと、現在日本に入って来ている晋江文学城発の中華耽美小説の中でも比較的早い時期の作品にあたるのではないでしょうか。日本語版は原作進行形でオンラインで各話ごとに配信されているのですが、そちらの第一巻としてまとまったのがこちら。
ただでさえ続きが気になって仕方がない謎が謎を呼ぶサスペンス仕立て、加えて主役二人の関係性が余りにも良すぎてページをめくる手が止まりません。

龍城大学の文系の教授であり物腰穏やかで知的な品を漂わせた美形の沈巍、公安の一部署「特別調査所」の所長であり人たらしで奔放で調子が良くて、でも憎めなさもあるハンサムな趙雲瀾の二人が巻き込まれていく事件は、どうやら二人の過去と現在に大きく関連しているようです。

第一巻ではその出会いと事件の始まり、そして二人が少しずつ距離を近づけていく(二歩進んでは三歩戻る)さまが描写されているのですが、その一筋縄ではいかない複雑な心情や二人の疑心暗鬼な様子の描き方が非常に巧みでとにかく面白いです。

帯の文句にもなっている「私たち、どこかで会ったことありますか?」は趙所長からしてみれば超一流ナンパ師としての口説き文句だったかもしれませんが、それを受け取った沈巍の想いとは。

今最も続きが気になる小説の一つです。2023年5月に発売予定の二巻も心から楽しみにしています。

5

面白すぎます!!

面白いけど、内容的にはゴーストバスターズのような、そんな感じです。
甘々な感じだったりは、あまり期待できません。
が、私が神評価にしたのは、とにかく話が面白いから。
ストーリーとして、また設定などがとてもおもしろいです。
就職を親戚のおじさんに世話してもらうところから始まるのですが、そこからの描写がとんでもなく秀逸です。
BL枠だけど、そこにとどまらない面白さが、この作品にはあると思います。
映画のようなこの小説、是非読んでいただきたいです!!

4

執着攻め(右)

初めてPriest先生を読みました。全3巻だそうです
電子と紙で迷っている方がいれば電子には挿絵が付いてないので紙の方をおすすめします!

ドラマの方はB級SFファンタジー感強めだったりサブキャラもちょいと性格が違ったりします。ですがブロマンスは感じられますし主役二人の演技力が良いので機会があればこちらもぜひ。なんて言ったって主役二人の顔が良くビジュアル的に大正解。

幽霊とか出てきますがそんなにホラー苦手でなければ大丈夫です。
表紙の眼鏡をかけているのが攻め沈巍(シェン・ウェイ)、左の猫を乗せているのが受け趙雲瀾(チャオ・ユンラン)です。といってもキスまで(結構えっち)なのでそれほどわかりませんが。
個人的に受けっぽい攻めと攻めっぽい受けが大好きなので大歓喜でした。


紳士でインテリ教授な沈巍が趙雲瀾を前にすると可愛くて最高でした。趙雲瀾がこちらを見ているときは視線を外すと思えば、趙雲瀾が見ていないところではじっとっ見つめたり。手が触れ合ったらパッと手を引っ込めたり。

趙雲瀾は男も女も好きなプレイボーイで、沈巍のことを第一印象からタイプなことをうかがえる描写がありますが自分のこと好きじゃね?と察したあたりから(序盤です)アプローチしていく様子がとっても良かったです。カッコよい。まるで攻め。絶対自分のこと攻めだと思ってる。

何か理由があってなかなか応じてくれない沈巍。もどかしくもたまらないです。

2

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