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syukumei no étranger
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
このシリーズ大好きなんです。レーベルを跨いで広がる世界観にいつもワクワクしながら読んでいます。
今回はいつも敵国として名前が出て来るゲルヘム国が舞台でした。
「金獅子王と運命の花嫁(2)」「アドレアの祝祭 ~聖獣王と幸運の番~」を読んでて、ゲルヘム国をどうにかするしかないんだろうなと思ってはいたんですが、こういう形で決着をつけたのかと感心しました。
カルディエムのどこまでも紳士な振る舞いに、歳上攻めが好きなのでキュンと来ました。神官らしいストイックさから、後半にかけての愛するものを守ろうとする男らしさにグッと来るんです。
また、ユリアスが名前を付けて貰いあらゆる教育を与えられて、カルディエムに傾倒して行く様子が自然でした。
カルディエムが根気よくユリアスの奴隷故の考え方を変えて行く過程が凄く良かったです。
初めて1人の人として対等に扱われ、仲間が出来た事を喜ぶユリアスが本当に素直で可愛らしいです。
そんなユリアスをゲルヘム王から救いたいと思うのも当たり前で、一度は失敗してしまうところもハラハラしながらページを捲る手が止まりませんでした。
革命に向けてカルディエムを中心とした皆の熱量がうねりとなって、終盤の怒涛のような展開に繋がるのです。
他作品の登場人物たちの活躍や、あっと驚く秘密が明かされたりとシリーズの中でも大好きな一作となりました。
また2023年は宮本れん先生のデビュー10周年だそうです。「銀の祝福が降る夜に」の続編も決まったそうなので、ますます楽しみなシリーズになりました。
前作からゲルヘムの非道さは際立っていたが王がこれなら納得。そんな王に買われたのが名前すらなかった奴隷のユリウス。夜伽を学ぶ為に神官のカルディエムと出会い2人の運命が動き出す。
過酷な運命を辿ってきた2人が出会い、抑圧の中でも心を通わせる姿は切ないけど微笑ましい。純粋無垢なユリウスは可愛く、独占欲を滲ませるカルディエムに男を感じてときめいた。
この出会いをきっかけに大きく話が動いていく様にハラハラしつつも感動、スカッとした。2人が互いに、周りに与えた影響が大きかったんだと思う。秘めた想いを貫いた2人が素敵でした。
祝シリーズは全て面白いけど、今作が1番面白かった。まだまだ続いてほしいシリーズです。
今回は神官を務める龍人と異邦人の奴隷のお話です。
奴隷だった受様が攻様と共に王国の未来を変えるまで。
受様は白い肌に銀髪、赤い目をもつ青年です。
身寄りも名前もないまま奴隷として
様々な人の間を転々としていますが
受様の珍しい容姿に目を付けた奴隷商人によって
ゲルヘム王国へと渡ります。
しかしゲルヘムは浅黒い肌と黒い髪、
先が尖った耳をもつ龍人の国であり
受様は長く買い手がつきません。
ところがある日、
お忍びでバザールに来た王の目に留まり
王の奴隷として買い取られる事となります。
ゲルヘム王は独裁政権を敷く暴君です。
王は受様を性奴隷として買い取ったものの
受様に夜伽の嗜みもない事が判ると
一気に不機嫌になりますが゛
残虐な王は受様を仕込む人物として
生真面目な神官への嫌がらせを思い立ちます。
その神官こそが今回の攻様です♪
攻様は龍人には珍しい青緑の目をもった
凛とした気品を感じさせる美丈夫でしたが
王は神に仕える神官として生きる攻様に
受様を仕込めと命じるのです。
攻様は不本意な命令に顔を歪めますが
王に逆らう事は出来ないようで
受様は何を求められているかはわからないまま
攻様に頭を下げて助力を請い、
攻様も王命を拝することになります。
果たして攻様は理不尽な王命に従えるのか!?
そして受様が王の伽をする日が来るのか!?
リンクスロマンス既刊「銀の祝福が降る夜に」
「アドレアの祝祭 」に続くシリーズ3冊目は
既刊で敵国だったゲルヘム王国が舞台の物語です。
ゲルヘム王国は既刊では侵略を繰り返す野蛮な国で
いったいどんなカプの恋バナなになるのかと
とても楽しみにしていたのですが
2人の恋愛模様に王宮策謀が絡まった上に
既刊の舞台だった周辺国まで巻き込んで進展し
期待以上にハラハラ&ドキドキな物語で
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)v
攻様は受様を仕込む王命を盾に取り
奴隷としてしか生きられなかった受様に名を与え、
身嗜みや礼儀作法、読み書きを教えます。
受様は攻様の教えを真摯に学んでいき
攻様達の助けになりたいというまでに成長します。
攻様は王に受けた苦痛と辛さを民に味わわせない為
王への服従という道を選んだのですが、
そんな攻様を変えていったのが
攻様の元で変わっていった受様でした。
やがて王は受様を閨の相手にと所望しますが
攻様は受様を逃がそうとして左目を失い
死地をさ迷う事になるのですが
ここから攻様達の反撃が始まっていくと
周辺諸国をも巻き込む壮大なストーリーとなっていき
龍人や獣人の特性を上手く活かした戦いを展開し
圧巻の大団円となっていてすごく良かったです。
基本的に単巻読みが可能なシリーズですが
本作は既刊で活躍したキャラ達も助力しているので
通読されていると更に楽しいと思います。
本シリーズの1巻目は続刊が決まっていて
「祝シリーズ」とシリーズ名を付けられたとの事、
初巻の続きとなる次巻も楽しみにしています♪
作家買い。
読み始めて、あれ?これ何かのスピンオフ?と思いましたが、宮本作品の『銀の祝福が降る夜に』、そして『アドレアの祝祭 ~聖獣王と幸運の番~』と同じ世界観のお話でした。前2作はサマミヤさんが絵師さんを担当されていましたが、今作品は円之屋さんがレーターさん。だからでしょうか、読み始めるまで同じシリーズの作品だと全然気づきませんでした。
あとがきで宮本先生が『「祝」の文字をタイトルに入れた「祝シリーズ」と呼ぶことにしました」と書かれていたので、これからまだまだ続編(というかスピンオフですかね)が続いていくものと思われます。
隣国同士、そして獣人たちが登場する今シリーズですが、新刊となる今作品は龍人が主人公。そして前作で敵国として描かれていたゲルヘム国が舞台のお話でした。
ゲルヘム国は、褐色の肌に黒い髪、そして少し尖った耳を持つ龍人達が住まう国。その地で、子どもの時の記憶を持たず親もない少年がいた。そして何より彼は白い肌に赤い瞳を持っている。見た目が異なるため、その少年は「エトランゼ(異邦人)」と呼ばれ、奴隷として売買の対象になっている。名さえ持たず売れ残りの彼はいつも奴隷商からひどい扱いを受けているが、そんな彼にやっと買い手がついた。しかも、彼を買ったのはゲルヘム国の国王だという。
国王に買われて王宮にやってきた彼だったが、そこで国王は伽が満足できるように仕込むよう、一人の神官にその命を与える。「伽」の意味も分からなかったその少年だったが、王の命を受けた神官・カルディエムのもとに身を寄せることに。カルディエムは少年に「ユリアス」という名を授け、様々な知識を与え、そして今までの過酷な環境を払拭するように温かな時間を与えてくれてー。
というお話。
今シリーズではもともとゲルヘム国は「良い国」として描かれていなかったので、今作品は誰が主人公になるのかなあ、と思いつつ読み進めました。ゲルヘム王はとにかく胸糞なオッサンです。最初から最後まで、本当に救いがない。
そんな彼に対抗する人物がカルディエムなわけですが、もうこの対比が凄いの。ゲルヘム王とは真逆な誠実で、真摯で、他人のために身体を張れるナイスガイがカルディエムなんですね。そんなカルディエムに、ユリアスと共に読者もまたどんどん傾倒していってしまう、そんな感じです。
宮本作品は薄幸な受けさんてテッパンな気がしますが、今作品の受けのユリアスという少年もかなり薄幸さんです。薄幸さんではありますが、彼に加えられる痛い描写はほぼほぼないので痛すぎない。それも宮本作品らしいと言えばその通りなんですけれども。
スパダリに愛され愛でられる薄幸受けちゃん、という王道のストーリーではありますが、そこに華を添えるのが「龍人」というバックボーンとユリアスのビジュアルです。白い肌に赤い瞳、というゲルヘム国では珍しい風貌のために彼は様々な辛酸をなめることになりますが、それがきちんと回収されていくストーリーなので読んでいて上滑りせずに話に没頭できる。
今作品はシリーズものではありますが、これ単体で読める造りにはなっています。が、前2作で登場していたキャラが今作品でも活躍するので、前2作を読んでいるとちょっとニヤリとしてしまう部分も多くありました。というか、ストーリーの重要な部分で「彼ら」が登場してきたのでめっちゃ安心して読めました。彼らがいるならもう大丈夫だよね、みたいな感じ。
カルディエムは神官で、つまり「人の欲望」とは無縁でいなければならない立場の人物です。そのカルディエムが、ユリアスとどう想いを繋げ、そして身体の関係になるのかな?と思いつついたのですが、その辺りが若干甘いというかさっくり流されてしまったのがちょっぴり残念と言えば残念でした。
シリアスベースではありますが、基本的には優しい人たちに愛され大切にされるユリアス、という部分が軸になっていますのでシリアス過ぎないのも良い。この辺りは好みがあるかな?と思いますが、シリアスさとほっこりさ、温かさのバランスが絶妙な1冊だったように思います。