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幼なじみで再会ものです。
暖かい感じの表紙とタイトルからはちょっとギャップがある深いすれ違いモノで、2人は出会いと別れを繰り返します。
舞台は高級住宅街が並ぶニュータウン。小さな閉ざされた町が舞台で、その中で子供たちが繰り広げるお話…という設定は割りと好きでした。
前半は小学校編で虎鉄とひよりが出会い、喧嘩して、仲良くなる過程が描かれています。
虎鉄はひよりに執着していて、ひよりに来るラブレターをこっそり処分したりしているのですが、中学に上がってひよりの家庭のトラブルに上手くアドバイスしてあげなかった事で、ひよりは虎鉄に黙ってベルリンに転校してしまいます。
その後何年も経って2人は再会するのですが…。
お話は悪くないのに、個人的には話の流れがあまり好みでなく…段取りがよくない印象を受けました。
最終的にハッピーエンドになるけれど紆余曲折が多すぎて読んでいて楽しいとか嬉しいとかって気分になるタイプのお話ではなかったです。
何年も離れていた2人が再会してあっさり仲直りするのも今までのは何だったの??という感じ。
再び2人は別れ、ひよりが手に入らないと分かった虎鉄は死を選ぼうとするのですが…。
正直そこまでひよりが好きで今まで何もしてこなかったのが不思議に思えました。書かれている文章はとても感慨深くて感動的なんですが、キャラクターが軽い印象が拭えません。この作者さんの攻めって、相手を自分の都合のいい置物の位置にしか捕らえておらず、それを後から死ぬほど後悔する…ってタイプがけっこう多い気がします。
エロいシーンはそんなに多くないんだけれど、相変わらず台詞回しが男性向け作品のようです。これはこの作者さんの持ち味で賛否両論がありそうですが私は大好き…ですが、ひよりのキャラと合っていないのも確か。
ただ、このお話に出てくる2人を取り囲む幼なじみたちが可愛くて、特に「ひよりが好きでもいい」とずっと虎鉄に思いを寄せるティナというキャラが馬鹿で可愛くてすごくいじらしく見えました。