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nemurineko no koiwazurai
暗明るいおはなし…というか何というか。
全体の印象はBLではないですね。
短編ならではの普通とは角度の違うアプローチ。
主人公は、大学生になって初一人暮らしの晴田。
都会に不安を抱いていたが、同じアパートの下の階に住む廣辺が野良猫に餌をあげて可愛がっている姿を見てホッとしたり。
さて秋になり、その時の猫は車にはねられて死んでしまっている。
いつも餌をやっていた場所でお供えをしている廣辺を見かけ、その時に持っていた◯ラダチキンと牛乳を供える晴田。そこからなんとなく話すようになり…
ところがある日、その猫の幽霊が晴田の部屋に出た!
…と展開していきます。
ところで、晴田は陽キャというか明るい性格。
猫は真逆に陰キャの廣辺を心配していたのかな、明るい晴田を通じて廣辺に何かを伝えたかったのかな。
廣辺は実は過去と心に重苦しいものを抱えて生きています。
情けは人のためならず。
人ならぬ猫にかけた優しさが、結局幽霊の恩返し的に戻ってきたよう。
晴田と廣辺は別にBL的展開はありません。
2人ともヘンな食い合わせの好みを認め合って、ゆるやかにつながっていくのかな。