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shingetsu no tora
続いてくれてありがとうございますと思う第二巻でした。
前巻ではBL臭がほぼないが物語のつかみとして多くの要素を一冊に入れこんだすばらしさを足して中立としていましたが、一巻ラストの大きな出来事を経て近くなった2人の関係が2巻で変化の兆しが見えとても嬉しく、再び試練に直面する2人がとてもよい上に謎が深まる。
いろいろ思う事がありますがまず物語を楽しめたのでこの評価です。
以下全開でネタバレです。
一巻終わりで2人を襲った黒い虎の心臓を食べることで黒い虎になってしまったユトは人間と黒い虎の姿両方になる事ができる様になっています
まず黒虎ユトは人間ユト君の姿を少し残しててとってもかわいくてニヤニヤします。人間の姿に戻る時プルプルするところも可愛いです。
ユト君と孟雀が暮らす森は件の虎や、不思議な声だけでなく本足の鹿の様な生き物も住んでいて謎を抱えている様だが、ユトと孟雀は謎を受け止め穏やかなひと時を過ごしていた。
そんな孟雀の元に国から彼を助ける叔父一団が来る。
孟雀が死んだとして王が孟雀の弟を王太子にしようしている。一刻も早く帰国して欲しいと言う叔父。
父である王が自分を屠ろうとするなら王の意思に添いたい、このまま自分は死んだことにしてもらいたい、と伝える孟雀。
だが孟雀が国のために尽力していたのにも関わらず、奔放な次男を王位につけたら、内外ともにこの国は軽んじられ乱れるだろうと言う家臣の言葉に孟雀はひとときの帰国を決意する。
辛い思いをするから帰らないで欲しいというユトに孟雀は王太子の座を速やかに弟に譲るために帰国をしたのだがそれを説明できないまま2人は別れてしまう。
国に帰ってもユトを置いてきてしまったことを1人にしてしまった事を苦しむ孟雀。
ユトはユトで1人苦しんでいるだろう孟雀を助けたくて京までやってくる。
国に帰った孟雀だが弟の立太子の義はもう終わっていた。
孟雀は新たな近衛に人を殺すのを躊躇う宋錦を選ぶ。
その夜宋錦は孟雀を不思議な力で殺そうとする。宋錦は孟雀を殺さないと自分の大事なものが殺されるという。
孟雀は父王の依頼と思ったが宋錦は別の国の王に脅されていると言うではないか。敵は父王だけではないのか。
一方京では虎の半妖がでると噂がっっていた。
孟雀は自分を殺そうとした宋錦を逆に信用し半妖ユトを探しに城を出る。
街にみなの辛い心を吸い込んで大きく変わってしまったユトを救おうとする孟雀にあの不思議な声がまた聞こえて…
ユトを庇った孟雀を炎が包んでいた。
まあ相変わらず盛り沢山です。
謎もまた増えました。
森の正体は?弟の正体は?別の国も孟雀を殺そうとする意味とは?父王が孟雀を屠ろうとしたのは本当に父王の意思なのか。孟雀に聞こえる声の正体は?孟雀を包んだ炎は幼い頃父王が見た炎と同じなのか?
3巻でだいぶわかるようになるらしいですので期待しています。
でもサクサク展開しますし、これは布石なんだろうなというのもわりかし素直に散りばめられているのでそこを抑えつつ物語の進行を追っていけます。絵に好き嫌いはあるかと思いますが、私は表情がとても豊かでいいなと思って読ませていただいています。
何よりユトが可愛いんです。
あんまり黒いのを食べないで欲しいです。
中華ファンタジーですが、怪異の正体がまるっきりわからない上に案外広く分布しているようでこの謎がどうなっていくのか純粋に楽しみです。
肝心の孟雀とユト君ですが今のところどちらが左右になるのか、はたまたそんな状況になれるのかわかりません。一巻の後書きから推察すると少なくとも肉体的なあれこれはならないかもしれないかもしれない(なってくれても全然いいんですけど!)
今は孟雀は救ってもらったユトを大事にしたいと思い、ユトは孟雀を心配してそばにいたいという感じです。
もう少し気持ちが進んでブロマンス的に魂にでも結びつきを深めていくのかなと思うと私は楽しみです。
ただやはりBL臭があまりしないのでそれを求める方には拍子抜けに感じられるかもしれません。のでこの評価にしています。
番外編のご飯のお話はそんなに目新しいことではないのに胸にきました。
ユト君がもう1人でご飯食べないで済むといいなあ。
先生が描きたいお話を最後まで書き上げていただけますようにと祈って次巻を待ちます。