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kaishain K no himitsu
人間との混血バンパイアが主人公のお話。最初と最後で絵も作品のトーンもかなり変わります。最初はコミカルな印象が強く、独特の妙なテンポが楽しくてクセになる感じ。最後の方は生きるか死ぬかのシリアス展開。主人公と親代わりのバンパイアとの関係性がとても素敵でした。
生きるために精気を吸おうとセフレ探しを始めた桃也は、なぜか社長と付き合うことに。社長はストーカーみたいに片思いする姿を見せたり思わせぶりなことを言ったり、ちょっと謎なキャラ。地位と経済力が確かで心の余裕は十分なのもあって、包容力を感じられます。
一方桃也は生きるのに必死。バンパイアなのに血が飲めず、精気を吸うことで命をつないでいたのが、ついにそれもできなくなってしまいます。
そんな桃也のために奔走するのが親代わりの永介なんですが、この永介の事情が切なくて。しかも桃也のために大きな決断をしたのに、無意味になってしまって、あまりに不憫。永介の相手が腹黒な建虎なのは微妙だけど、幸せになって欲しいキャラです。
そして社長も桃也のために、死ぬかもしれないことをあっさり選択。正直、命をかけるほどに強い愛情が育つまでの描写がないので、ここはあまりしっくりきませんでした。とはいえ、ここから感動的なラストに一直線になったのは確かかな。
外伝は社長のエロ夢がいっぱいで、初期の変なノリが戻ってきていて楽しめました。Hシーンは体格差が際立つ感じで、めちゃくちゃエロかったです。