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作家さんの新作発表
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「三村家」シリーズ第2巻。
はじめにボタンを掛け違えて、ずっと尾を引いてしまう展開で辛いです。
弓はずっと親友だった敏夫の考えてることがわからなくて、ひたすら兄のスミとの仲を阻止しなければ、と思いつめる。
敏夫は弓に好きだと告白するわけにもいかずスミが好きだと言い、挙句に『弓がいると気が散る』とまで言ってしまう。嘘じゃないけど、完全に弓は誤解してます。
入試に失敗して敏夫のアパートの近くに越して浪人生活を送る弓。
敏夫は弓と距離を置こうと懸命ですが、弓はまだ少し子供っぽいのかな、恋愛のような、小さい子がお兄さんに懐くような。
2巻のラストは胸が痛い。
敏夫の中にも都会の暮らしにも、自分の居場所がないと感じてとめどなく泣く弓。その弓をダメだと思いつつ抱きしめたくて、でもやっぱり手を伸ばしてしまう。そこで起こる悲しいすれ違い…
あ〜もうどうしたらいいの?
『三村家の息子』シリーズの2巻です。
幼馴染同士の、兄を身代わりにしたすれ違いが切ない恋のお話、2巻でも相変わらず切なくて、胸が苦しくなります。
2巻では、敏夫が大学生になり、弓が浪人生となったお話で、2人の環境が変わることで、強くなる想いにキュンキュンします。
好きだから距離を取ろうとする敏夫と、その距離が悲しい弓と。生まれた時からのライバルの兄を挟んで、悩んで痩せていく弓が可哀想でキュンとなります。
くっ付くかと思えばすれ違いになる2人の、そのジレジレ感がたまりません。この2人の両片思いがどうなるのか、3巻が楽しみです。
そうそう、長編の連載はこうでなくっちゃ。
って、嬉しくなっちゃうような、勘違い、すれ違い、じくじく、ジレジレが展開。
弓も敏夫も、それぞれ恋しているのに、それが自分だけの感情だと思い込んでいるので、敏夫はそれを隠すことに必死になりすぎ、弓はそれに気付くのが遅すぎ、相手の発している物が自分に向けた恋情だと言うことに全く気付きません。
そんな二人の感情に、角だけが気付いていますが、特になんの手助けもする気がないようで、、、
何かを掛け違えたまま、思わず触れ合ってしまった弓と敏夫。
でも、キスしてもなお、相手の心の中に何があるかが全く見えていない二人。
じれじれ、最高!
三村家の息子シリーズ2作目ですね。
登場人物の黒い感情が見え隠れしてますね。
ちょっとづつ変化もあるようです。
精神的問題から、ご飯作るのが面倒、ご飯が合わないでガリガリに痩せて行く弓。(ちょっと羨ましい…)
敏夫と良いところまで行ったのに突き放されちゃいました。
そこは、男なんだからもう少し優しくしてあげろ!敏夫!って感じでした。
お兄さんの角さんは相変わらずエロいです。
そんな、お兄さんにどんな過去があるのか…気になる所です。
いや、これはいかん。
弓が可哀想過ぎて、胃が痛くなってきました。
この子が悪い訳じゃないのに、ドンドン悪い方へ傾いているような。
両思いでいいんですよね。
弓からのベクトルも、もう友情じゃないでしょう。
両片想いも行き過ぎるとつらい。
このまま駄目になったらどうしようと、結末読む前に泣きそうになってきました。
大丈夫!きっと大丈夫!
しかし敏くん。露骨に距離を置いたら、友達としても駄目になるのに。友達として離さない様にするという器用な事は考えられないのだろうか。諦めるだけが人生じゃないって。
敏夫と弓の二人は共に通った高校を卒業し、そして家を離れての新生活が始まります。
近所には住んでいるものの、違う生活を送る二人。
生活がすれ違う以上に、気持ちがすれ違って行く様が描かれている巻。
強く弓を恋する敏夫、今までと変わってしまった敏夫との関係のことで気持ちが一杯の弓。
お坊ちゃまの弓は実際の独り暮らしにも四苦八苦し、
出口のない状況に悶々としながらどんどん痩せていく。
兄と比べて「出来の悪い子」という自身への呪縛、自分の敏夫への気持ちが分からず空回りする弓と
変な思い込みで素直な思いを告げられない敏夫のすれ違い。
焦れったくて切ない。
視点が弓に移ったせいか、1巻目とは少しテイストが違う印象。
重くて痛みを伴う感情が、独特の絵と相まって不思議な感覚で描かれています。
表紙と口絵のカラーページの弓が出色。
お互いが勘違いしてすれ違うこの巻は、焦れったくていらいらします。
自分の気持ちにも気づいていない弓と、勝手な思い込みで角を利用する敏夫に、ひたすら苛立ちを覚えます。
露天風呂での弓の無神経な発言だとかもう!
敏夫も敏夫だ。やせ細った弓の体を見て、引く敏夫のシーンには胸が苦しくなりました。
だからさーそうじゃないんだってばー!と二人それぞれにほんとうのことを教えたいいいい!
続き物の間の1冊としては、ハイクラスな焦れ焦れです。
あらら、なかなか人生思うようにいきませんね。
弓が大学受験に失敗して徐々に距離が空いていくんですが、
でもやっぱりおまいら好きあっているだろう!?
何故分からないし!?と。ああ、じれったくてたまりませんね^^*美味しいwww
そして敏のアパートで兄のメモを見て、嫉妬する弓。
まだ敏が兄のことを好きだと思い込んで、敏に「兄の代わりに抱いてもいいよ」みたいなことを言います。
だッかッらーーーwww
んもうッ・・・美味しいぃぃぃ弓の勘違いっぷりがパなくていいです。
出来の悪い子は可愛いのぅ。
口絵カラーが凄く好きです、ゾクゾクします。
今はデジタルで色んなタッチが出せるので画材は分からないけどイメージで上げるなら不透明水彩絵の具やアクリル絵の具を入り混ぜた感じで(あくまで画材イメージ)緑色の使い方が綺麗。
引っ掻いた様な線とか多分デジタルかなあとも思うんだけどその引っ掻いた感が好き。
カナ子さんの絵柄はホント好きだなあ。
引っ掻いたといえば、本編内でもトーンのちょい粗めの削り方も質感的で好きなのですな、綺麗に綺麗にひたすら綺麗という方向じゃなくてカナ子さんみたいな方向性の絵柄の方が好みです。
今回は弓が結構頑張ります。
時折、見せる強い視線は敏夫が言っていたあの弓を射るみたいな目。
その頑張りがちょっと空回っていたり、何か一つを見てると周りが少し見えなくなっている感じが良いのです。
兄に感じていた弓の想いは何となくこの巻で少し伝わってくるけど、兄の弓への想いは分からない、でもその分からないとこがいいのだー。
後半、弓が大学に落ちて予備校に通うになってからもまた兄のシーンが有りますがやはり兄はよく分からない、この人は分からない所が良いんだと思う訳ですよ。
「月」
巻末のこの話は単独としてのバランスが凄く良い回。表紙からしてグワッと来ます。
この2人がどうなるのか続き続きーーって気分に。
カバー下にオマケマンガあり、弓らしいです。
二巻目は弓目線になるので、一巻目でモヤモヤしていた部分がクリアになってきました。
まだ恋愛と気付いていないけど、敏夫のことがとても気になり始めています。
ただ、それは家を出た兄と比較されることへの対抗心からではありますが。
受験の最中、温泉へ行く敏夫と弓。
敏夫は弓を意識してしまい、一緒にお風呂に入れず一人で抜くシーン。
その後無神経な弓の敏夫に対する肉体に関する発言。
この弓の無神経さが、敏夫には辛いんだろうなと思わせる場面でした。
この温泉行きで風邪をひき、受験に失敗する弓。
敏夫と離れたくなくて、浪人して一人暮らしを始める。
敏夫は新しい生活で新しい人間関係を築きつつあるのに、弓は敏夫にこだわったまま何もできない。
弓は田舎にとらわれていたのではなくて、兄を通して敏夫に執着していたのだろうか。
兄の角が敏夫に向って
「あいつはブラコンだから甘えられる人間にとりつくんだよ」
と言っている。何か過去があるのかと思わせるセリフだった。
角と敏夫がまだ会っていると言って怒る弓。
角の家出は家族承認だったと、自分だけが知らなかったのだと知り、自分の居場所はないと泣く弓。
それを放っておけない敏夫、意を決して結ばれるかと思いきや、がりがりにやせた弓の体を見て引く敏夫。
やっと繋がると思った二人の心がまた離れて、、、
二人とも、自分自身の心の螺旋にとらわれて、一向に歩み寄ることができない。
表紙では弓が裸を制服で隠して、裏表紙にいる敏夫を誘っているようです。
そのくらい、心を裸にして当たればいいのにとさえ思わせるもどかしさです。
しかし、この人間関係と心の移り変わりの描写がとても切ないです。
前作「三村家の息子」の続編。
敏夫の目線で進んだ前作に対して、今回は弓視点となる。
兄に強烈なコンプレックスがあるが故に、親友の敏夫とホモの兄がただならぬ関係だなんて、絶対に認められない!という、初めは恐らくそういった理由から、弓は敏夫に目がいったのだと思う。
しかし読み進めていると本当にそれだけ?と問い質してやりたくなってしまう部分も多々ある。
嫉妬と依存と我儘が、弓を敏夫に執着させているのだろうか。
そのせいで愛情が曇って見えなくなっているような気が。
それだったら敏夫があまりに不憫だなと思った。
“出来の悪い子”。
この言葉が呪いのように弓の人生を縛っているような気がした。
だから全てがそれのせい。
勉強が出来なかったのも、敏夫を盗られたのも、敏夫に冷たくされるのも、それは全て自分が兄より“出来の悪い子”だったせい。
しかしこれを念仏のように唱えていれば、そこが逃げ道になるので、物事の本質は見えてこない。
自分の事を分かろうとしない人間に、人の気持ちなど分かるわけがないと思うので、弓はしばらく敏夫との関係に悩み続けることだろう。
少し可哀想だが・・・・・・しかし可哀想と言えば敏夫の方も十分にお気の毒かもしれない。
思い余って弓を抱きしめキスをするも「兄貴の代わりくらい(出来るよ)」と力なく微笑まれる。
そうじゃないだろ!と思わず言ってしまいたくなる苛立ち具合だ。
でも誰が本当に悪いのか、と問われれば私は「敏夫」と答えてしまうかもしれない。
ただ力いっぱい弓を抱き締めてやり、好きだと言ってやればいいんじゃないか・・・と。
それをしないからややこしい事になる。
でもややこしいのが人生だから、まだしばらく敏夫も弓もややこしい道を行くのかな、とも思ってしまった。
たまに角に惑わされながら( ・3・)
弓はすぐに泣く。
でもそれに同情して安易に手を伸ばしてはいけない、と敏夫は常に自分を律する。
角と爛れた関係を続ける敏夫が、弟の弓を神聖化しストイックに想い続けるとは、これまた何とも因果なことか。
続きは最近まで雑誌にて掲載されていたようだが、少々苦くても良いのでハッピーエンドになればなあと思ってしまった。
ハッキリと言えることは、自分の恋心にも気がつかない弓が誰よりも可哀相だ、という事である。