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jiko bukkenn hanemu-nn
不動産関係に勤める先輩後輩が事故物件のタワマンでルームシェアをする話。
怖がりな先輩と霊感のある後輩。
わりと序盤で後輩→先輩の好意が見えます。
ツッコミどころはままあるのですが、キャラが二人とも好感の持てる人物でかわいかったです。
ちゃんと事故物件ですが、ホラーシーンはやや怖くらい。
恐らく作中一番怖いシーンは先輩の寝室に幽霊が入ってきた所だと思うのですが、ホラー描写としてはちょっと物足りないけど、ラブコメベースと思うと十分怖い、くらいのホラー描写でした。
良くも悪くも描写が軽く、簡単に説明されるだけでジワジワ追い詰められる怖さが薄かったです。幽霊から逃げたあとの先輩の説明を聞いて、そんなに鬼気迫る状況だったのか〜と思いました。
そこから除霊セックスになるので、まあ、怖くないですよね(笑)
私はホラー好きなので物足りなく感じましたが、この作品にはこのくらいが丁度いいのかもしれません。
先輩はめちゃくちゃ怖がっているし、そりゃ怖いだろうなとは思うのですが、基本はラブコメなんですよね。
起きる現象もポルターガイストがメインでおどろおどろしさが無いです。
除霊までの流れも変に事件が絡んだりしません。
随分簡単に解決したな〜とは思いましたが、ハラハラドキドキが少ない分、安心して読めました。
ホラーよりも先輩の同僚、梅原が結構なウザキャラで最悪でした(笑)
とはいえめちゃくちゃ自分勝手なだけで悪人ではなくて良かったです。
藤崎都さんは読んだことなくて、でもシリーズは有名なのでどんな感じかは気になってたんです。
シリーズだと冊数多いし、1冊完結、新しめのもので様子を見たいと思っていた所、タイトル・表紙イラスト・設定など面白そうだったのでこれだ!と選択。
結論から言うと期待外れでした。
設定は面白かったんですけど、文章がなんかつまらなくて。
展開が簡単で、こういう風に進んだらお手軽過ぎて嫌だなあ、っていう方向に進むんですよね…。読んでて全くワクワクしない。これ作家さん本人面白いと思って書いてるのかなあ、片手間に書いてるとか、仕方なく書いてるとかじゃなくて?って邪推したくなるくらい読むの面倒くさくなりました。
やる気があって気を込めて作ったものに思えなくてキツかったです。
8割くらいつまらなくて、霊関係のあれこれの所だけちょっと面白いと思えた。でもだから、イコール恋愛部分はつまらなかったです。受けの性格もあんまり好きになれなかったし。
それと細かい所で矛盾とか辻褄合わない所がちょこちょこ出てきてそれも評価下がる原因。
建築業の二人はひょんなことから事故物件の高層マンションに住むことに。受けの天海は攻めの榊を実は苦手と感じていたが、、、、
心霊現象が起こると前の住人は退去してしまっていて、噂を払拭し不動産価値を下げないようにする任務で社宅として同居することになってしまう。しかし心霊系が苦手な天海は霊が見える榊を心強く思い、さらには霊の無念を晴らしてあげたいとまでいう。
で、、、
実際に霊はいて、金縛りやラップ現象も起こってしまい、やむなく天海は榊のベッドで一緒にいたいとお願いします。榊は了承するのですが、それでも霊がおさまらないのでエロいことして追い払おう!という暴挙?に(笑)
ここから二人の関係は進展していきます。その過程で天海は榊を好きな事を自覚します。榊の方は、元から天海に気持ちがあるわけで。
霊の無念も無事はらせて、めでたく二人の思いも確認できて、ハッピーエンド、という形です。
お話はエロで霊を追い払おう!が面白いところですが、BL的にはむーん。難しい。
ちょっと天海が榊を好きになるのが簡単すぎるというか、萌えどころがなかったというか。男女ものの小説ならそういうのも良くある事なんだとは思いますが、物足りなさが残りました。
本編はラブ要素が薄い。
幽霊も、二人の邪魔したり受けにイタズラしたりするような立ち位置ではなく、ほんとに単に彼女に未練があって部屋に居続けてるだけの存在。
美味しいシチュエーションにはならないです。
幽霊の存在を活かして、攻めが受けにエロい事したら効くとか言って抜き合いしたり、抑えが効かなくて突っ込んだり等はある。
ラブが始まるのは本編が終わったあとから。
藤崎郁先生の小説を読んだのは本当に久しぶりだったのですが、読み易くてお話の運び方がとても優れていると再確認しました。
こちらのお話は読んで早々に榊の気持ちには気が付いてしまうんです。でもその榊が天海に気持を伝えようとしないのが、焦ったくて面白いのです。
言葉の端々に現れる天海への感謝が何処から来るのか、最後の最後に明かされるので終わりまで楽しむ事が出来ました。
また事故物件で同居する2人に襲い掛かる数々の霊現象に絡めて、2人の絆が深まって行くのに怖いのとキュンキュンするのとでドキドキが止まりませんでした。
怖いだけでなく霊の心残りを解決してあげようする2人の活躍をワクワクしながら読む事が出来ます。
遺された人たちと遺して行かなければならなかった者の気持ちが切ないお話でもありました。
天海の同僚にイラッとしましたが、是非とも続編で酷い目に遭わせてやって欲しいと思ってしまいました。www
怖いお話とかオカルト現象なんかが好きなので、そこにラブもしっかりと注入されている今作は楽しく読了しました。
住人が不慮の死を遂げたタワマンの一室。「出るらしい…」との噂を検証するため、施工会社の社員で先輩後輩同士の二人がルームシェアをするお話。
片方は「見える」体質、もう片方は「憑く」体質。もともと「見える方」に良い印象を持っていなかった「憑く方」からしたら、上司の采配に不満を覚えるものの、我が身の状況からして従わざるをえない。幽霊も怖いし…、イヤミなヤツだけれど、手際よくなんでもこなすシェア相手の存在はかなり心強かった。
さて、噂の真相とは…?
パターン的には安心の王道でめちゃめちゃ読みやすい。期待していたホラーテイストが味わえて、個人的には満足です。イラストがやっぱり効果的で、アニメを観ているみたいに読み手を盛り上げてくださいました。
怪談好きとしては、電子限定SSが読めてラッキーでした。延々と事故物件に阻まれて、この二人の新居が見つからないシリーズも面白そうです笑
あらすじで面白そうだったので購入。思いがけなく事故物件の高層タワマンで同居する事になった久也と榊。幽霊にビビりまくる久也と冷静沈着な榊のギャップが面白い。親の敵のような目で睨まれた経験から榊が苦手な久也だけど、同居して榊の良い所を知り、除霊きっかけで心が動いていくのが素直で可愛かった。榊も表に出さないけど一途に頑張ってるのが伝わってきゅんとしました。問題の幽霊は切ない結末だったけど、気持ちに決着がつけられて良かったと思う。結果的に幽霊がキューピッドになって想いが通じた2人、爽やかで可愛くて癒やされました♡
今回は大手総合建築メーカーの
入社3年目の後輩社員と5年目の先輩社員のお話です。
社宅とした事故物件で同居することになった2人の恋の顛末と
転居先を探す続編短編を収録。
受様は大手総合建築メーカーに勤務して
5年目の営業マンです。
住んでいたマンションが土地開発で解体される事となり
急遽引越し先を探す事になります。
会社には建物こそ古いものの賄付きの社員寮があるものの
受様は入社時の抽選に落ちて入れませんでした。
今回タイミングよく寮に空きがらしいと聞いた受様は
今度こそはと入寮申請するのですが
部長から自社のタワーマンションの一室を提供するから
社宅として入居しないかと打診されてしまいます。
渋谷にあるタワマンは本来社宅なんて以ての外な物件ですが
その部屋は入居者が亡くなって俗にいう"事故物件"になり
"出る"という噂が流れていたのです。
マンション内の他の住人から苦情がきており
本当に心霊現象らしき事象が起こるなら
原因を突き止めて欲しいというのです。
受様は作り物感満載なお化け屋敷でさえ
入れないレベルで幽霊が苦手なので即お断りしますが
部長は一通りの調査では不具合がなかった事から
枯れ尾花だと思っているらしく
何としても噂を消したいようです。
実際問題退去日が迫る受様は
引越し代会社もち、問題が解決したらボーナス査定、
3ケ月住んでくれれば次は必ず社員寮入りさせると言う
部長の圧に負けてその部屋に入居するのですが
受様を待っていたのは
攻様という若手ホープ社員と亡くなった男性の幽霊との
同居生活だったのです!!
果たして受様は幽霊の同居生活に耐えられるのか!?
そして彼の起こしている怪奇現象を解決できるのか!?
土地開発で転居を余儀なくされた受様が
自社のもつ事故物件に後輩の攻様と
住む事で始まるラプコメディになります♪
攻様は受様より2年後輩の営業マンですが
新人らしからぬ堂々とした態度と有能さで
次々と大口契約を獲得している若手のホープです。
攻様も社員寮の入寮申請をしたものの入れず
部屋数も多いこの部屋でのルームシェアを
薦められたというのです。
攻様はワザとではないかもしれませんが
噂では家中を徘徊する足音が聞こえる
どの部屋に出るかわからないとか、
受様の恐怖心を刺激して同居の同意をとりつけます。
実際のその部屋には幽霊がいて
受様は彼に同調したりしてしまうのですが
なんとか彼の心残りを晴らそうとする展開なのですが
幽霊でも困っている人に手を貸そうとする受様と
そんな攻様に片想い中の攻様がどうなっていくのか
ワクワク&ドキドキ、とっても楽しかったです (^-^)/
大型ワンコ受にほだされる年上攻が大好物なので
とってもMYツボなカップリングでして
攻様の言動の中に受様ラブが見え隠れてしているのも
大変美味しく
攻様がけっこう策士で今回の同居以外にも
いろいろ策を巡らせているのですが
受様がそんな攻様のいろいろを全くわかっていなくて
素直に感謝したり、鮮やかにスルーしたりシーンに
とっても萌えさせて頂きました♡
二宮先生だったので購入。何作か藤崎先生のお話を読んでいますが、とても読みやすいなあと今回感じました。小説初めての方でもとっかかりやすいんじゃないかな。攻めが可愛いなあと思ったので萌にしました。本編240P弱+後日談6Pほど+あとがき。ちょこっとだけホラー入っているので欠片もダメという方はご注意ください。レビュータイトルは攻めの1セリフ。
住んでいたワンルームマンションを退去しなくてはならなくなり、社員寮申請したものの、あてがわれたのは自社物件&事故物件。そしてなぜか2年後輩の榊も同居するってことになっていて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
お部屋で亡くなった方(しゃべらない)+恋人、その他お隣さんだの、会社同僚、受けの顧客だのちょこちょこ。
++
受けは幽霊なんかがまー-------ったくダメな方。なのに事故物件押し付けられて「どうすんだよ!」と持ってきたのは盛塩だの消臭剤だのネットで買った護符だの。ああ大変。実際、ラップ音だのお亡くなりになった方がお部屋を回ってくるだの寒くなるだの照明がちかちかするだの大変。私絶対無理。苦手な系統なんですけど、受けがもともと元気いっぱいきゃんきゃん吠えるタイプで、少しコミカルに感じるからかな。全く問題なく読めました。人情味のある元気っ子と感じられたです。
攻めは寡黙大型わんこ(どっしり系)。マスティフかセントバーナードあたりな印象です。普段は表情豊かではなく、傍にぬっと立ってられると「わ」とびっくりしそうな感じ。でかいからかしら。お仕事ではさすが不動産系、どっしりにっこり安心安定な営業スタイルという感じで営業成績抜群&実家が裕福な方。超優良物件なんだと思います。
二人で同居して、ホラー事象を解決せんと頑張っているうちにデキちゃったという王道なお話だと思います。現代日本舞台だし、読みやすい文章だし、個人的にはなじみやすいキャラだったし、お話もあああ良かった!と思う終わり方でしたので、読んで満足した一冊でした!ああそうだ、1点追加で。攻めが受けのことを「先輩」呼びなんです。言葉丁寧だし、そういうところに萌を感じる方だったらより嬉しいんじゃないかな。