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ryokudonasu shukusaino nokorigani hitaru
緑土なす待望の五巻目がオール書き下ろしではなく番外編だと知ったとき、ちょっとだけ落胆しました。
特典ペーパーに多少の加筆修正をしてまとめた一冊だと思ったからです。それでも出して頂けるだけ有難いし、user先生が描かれた表紙は溜息が出るほど素晴らしいので大大大満足でした。
さて、待ちに待った発売日。無事にご購入させていただき、拝読しました。
結果、過去の自分を往復ビンタで引っ叩きたくなりました。
お前はみやしろちうこ先生の偉大さを何も分かっていない!!!!と。
書き下ろし、書き下ろし、書き下ろしの嵐でした!!!これが番外編!?
いや、もう本編ですよ。続編ですよ。
実際、『天から降る黄金の花弁』で結婚式を終えた兄上さまと陛下のお姿があり、みやしろ先生、user先生、ご担当者様、出版社各位に五体投地の姿勢でお礼したいほど素晴らしい一冊でした。
どれもこれも良すぎてちょっと容易に語れないです。
特典ペーパーもいくつか収録されていましたが、大幅に加筆修正がされていて、読み応えしかありませんでした。本当に過去の自分は浅はかな考えを持っていた…引っ叩きたい…。
灰色狼たちの合同結婚式、王族方を日々支えるあの人とあの人の婚約者、本編であまり出番がなかった女性たちの働きぶり等々。
<朝霧>さんと<紅葉>さんが酒を酌み交わすシーンは思わず「泣いてまうやろ…」と呟いてしまうほど心にクるものがありました。
一番笑ったのは、付属品のように運ばれる六人の長老たちです。吐いてる時くらいは馬車止めてあげて(笑)
灰色狼好きの方であれば読んで損はないです。ぜひ読んでください。後悔しないから絶対に読んでほしい!
そして小説ビーボーイで其の三まで掲載された『もし、西の果ての山でふたりが出会っていたら』の続きも収録されています。
とても焦らされました。何が?と気になる方はとりあえず読んでください。焦らされるので。
何度も「くるか、くるか…」と焦らされ、度々奇声を上げながら、IF設定の王族方をたっぷり堪能させていただきました。
また<水明>さんもいっぱい活躍していて、個人的に大満足というかこれ以上の喜びはないというか、とにかく楽しめました。
兄上さまに信頼されて、陛下に嫉妬される<水明>さんをもっとみたい…。
兄上さまの返礼づくりでは、まるで自分も灰色狼の一員になったかのような気分を味わえましたね。
烏滸がましいのはわかってます。でもそれだけ感動したんです。あんなの泣いちゃう…。
ところでサラッと東の端に行って海を見ましょうとか、御幸巡行の行き先を東にとかあったんですけど、例の謎の民族って東の海岸にたどり着いた避難者でしたよね。
あれ?これはもしかして御幸巡行で波乱の予感…?三巻の侵入者も絡んでくる可能性あり…?だとしたら楽しみ過ぎるんだが?そういうの大好物です。
発売したばかりですが、六巻目もあると信じております!
先生と兄上に感謝の言葉を捧げたい(レシェと狼にも)読めて嬉しいこれに尽きます
まさにお祭り今生王と兄上の婚礼の引き出物の様な一冊でした
送り出してくださりありがとうございました
二人の婚礼に纏わるお話とif話
前者は特典ペーパーに加筆修正されたお話達に加えて書き下ろしあり
書き下ろし以外全て原本所持ですが加筆と修正が凄く新たな気持ちで一作ずつすごく楽しく拝読できました
まず兄上のお優しいご性質を尊く思い優しさに包まれる書き下ろし
狼達に婚礼のお礼をしたいと思う兄上のお気持ちに、兄上のお人なりに改めて感じ入りその尊さに目頭が熱くなってしまいました
本当に兄上が尊いです
そしてお二人の婚礼に纏わるある意味狼達の狂想曲
王族同士の婚礼という狼達にはこれ以上ない慶事にあやかろうと自ら達の慶事も合わせて行おうと奮闘する彼らが可愛らしい
狼にも色んな狼がいるんだと改めて楽しかったです
灰色狼の代替わりの儀式も行われるのですが、狼ファンだったり狼志願者はこの場面をぜひ読んでもらいたい
読んでいて体に電流が走る様な気がしました
先生の作品に潜む力強さ獰猛さがふと顔を出す瞬間が(も)大好きです
もう一本がif話もし二人が西の端で出会ったらというuser先生がマンガを描いてくださったあのお話
あのお話に先生がプロットをお出しになっていたそうで
今回雑誌で数話掲載されたif話を大幅に加筆されただけでなく修正も凄い完成版となって読ませていただきました
先生ご自身のお手による二次創作と受け止めることもできますが
これだけで一本BLとして成り立っています
本編ではある意味兄上は拉致監禁されて凌辱されて関係が始まますが
このifでは穏やかに二人の関係が進みますので改めてお二人の持つ優しさやしなやかさ愛嬌を堪能できます
強引に関係が進むわけではないので兄上が性に興味を持っていかれる部分など非常に新鮮です
狼達もいつもの面々が違った形で出てきても性格は変わらずとても可愛らしく読み応えたっぷりでした
兄弟であるということがこうも変わって受け止められるのかという事が非常に自然で必然で大変興味深かったです
最後若干駆け足ですが
最後の一文に咽び泣きました
ネットで始まり上下で終わるんだろうなと思っていた時から、いつのまにかに5冊目です
今回今世王が新婚旅行の希望を漏らしているのでもしかしてその可能性もあるのかなと胸を高鳴らせております
まさに去年の婚礼の引き出物をいただいた気分になれる一冊だと思います
電子配信を本当に指折り数えて待ちました、、、!!
楽しみにしすぎると、期待しすぎてアレッとなることもしばしばなのですが、裏切られなかった、、、
ほんとーに大好きなシリーズです。。。
結婚式後、狼達にお礼をしたい兄上様のお話。
あくまで兄上様のお礼メインでお話が進むので、結婚式後にあった人の入れ替わりなどもツルッと発表され、スルッと進みます。
十分面白かったけども、3倍文量があったとしても、きっと私は楽しく読めた(笑)
それから、王族の結婚式に合わせて開かれていた灰色狼の結婚式のお話。
侍従や近衛兵にも家族や婚約者がいて、婚約者はもちろん女子で。
私、今ジャンル的にBL読んでるんだよな?と思わず考えてしまいました。悪い意味でなく。
BLの世界観で男女の恋愛物を嫌味なく見せられるって、ほんと、すごい世界観だなあと思います。
レシェと兄上様に限らず(それも凄く見たいが)、王族と灰色狼のあれこれを永遠に見ていたいなあと思いました。
if話は原作の流れが大好きだったので、どうかなーと思いながら読んだのですが、どうかなーと思っていた私が愚かでした。
面白かったです。
兄上探しが行われなかったら、こういう方向に行っていたのかなと想像が膨らみました。
原作よりずっと穏やかに二人の関係が進みます。
血族か、否か、それがわかっているかいないかで、こうも流れが変わるのだなと思いました。
兄上に対して敬語じゃないレシェが新鮮。
〈水明〉の活躍が嬉しかったです。
まだまだシリーズの続きが読みたいですが、期待してもいいんだろうか、、、!!と、新刊が出たばかりではありますが、震えながら読み進めました。
大変楽しみにしてました。
番外編ということで、灰色狼たちの話が多かったです。
しかし、半分以上がif話。
贅沢でした。
本編と違って痛みを伴うシーンがほとんどなく、穏やかに譲り合い、理解していくのもいいな…と思いました。
灰色狼ではわたしは<命>さんと<水明>さん推しなのですが、if話では<温もり>さんと<水明>さんが活躍。命さんはここぞというときに助言をするお役目ででてきたので、さすが!!という感じで心の中では「待ってました!」っていう感じです。
<水明>さんはやっぱり途中で侍従から外されてしまうんですよね…切ない…。
このif話で本編と同じくらいの長さでよみたいくらいです。
この作品をWEB版を読み、本になってからも追いかけております。
2巻までの話でWEB版の内容として完結しております。十分、大変満足していたのですが、その後も続きが出るたびに続編とも番外編ともとれる素晴らしい内容で楽しませてもらっています。
今回はじめてこのシリーズでレビューを書きます。
正直なところ、攻の陛下のキャラというか足弱との関係性などどことなくモヤモヤしたものを感じておりました。
話が素敵で読み進めていたものの、序盤は合意でなく始まったり、痛々しいシーンも多く、面白いけれどキュンキュンはしないなぁなんて思っいました。
ですが!
今回のIFストーリーで、足弱から王に会いに行くのではなく、山で偶然2人が出会い惹かれ合う話ではすんなり読み進められました!
もともとの話もいいのですが、あくまで血族だから好きなんじゃん…と思っていたんだなぁ。
兄上と呼ばず、敬語を使わない陛下はいい!
や、とにかく後半の大長編、「もしも足弱と今世王が山の中で出会っていたら」の物語が壮大ですごかった…!!(語彙力。。)
最終的に、二人はまた同衾し体を重ねることができたのかな、、
はっきり書かれていないため、想像力を掻き立てられます。
こんな”IF”の世界の話が書けてしまうなんて、みやしろ先生の頭の中はどうなっているんだろう。。?
オリジナルとはまた違う味わいの長編物語を、4日ほどかけてじっくりじっくり読み進め、味わいました。
中盤の「灰色狼たちの結婚式」は、正直、BLを読みたい自分としては狼たちの(男女の)恋愛事情、妻とのあれこれ…などの内容には惹かれなかったかなあ、と、、
やはり、狼たちの献身、身命を捧げる様子に心打たれるので、物語として楽しむことはできたけれど、萌えは感じずモヤっとしたものは少し残りました;
とはいえ!この壮大な物語を、2巻で終わらずこんなに長く楽しめるのは本当に本当に嬉しいことです✨
今、本当にこのシリーズを読み進めることが毎日楽しくて…続刊も焦らず、じっくり味わって読みたいと思います。
1巻での2人の出会いは、兄(受け)が弟(攻め)に会いに行く話だったのですが、この5巻ではその出会いを逆にして弟(攻め)が兄(受け)に会いに行くIF設定になっていました。
せっかく築き上げた2人の関係を最初から読み返すのかと、読む前は戸惑ってしまいましたが、主人公の2人や登場する灰色狼の性格が一貫していてブレないので、読み進めるうちに気にならなくなってきました。
「母が違うとはいえ兄弟で?こんな事をして良いのか?」と戸惑う兄上をまた読むことが出来て良かったです。
このシリーズは全体的に登場人物がまじめで堅物が多いのですが、性に関してだけはぶっ飛んでて面白いですね。
6巻も続くなら、もっと弟目線の話が読みたいです。
番外編集第二弾。といっても大部分を占めるのは本編のIF話。本編の余韻に浸れる小話の数々はとても良かったが、IF編は何の変哲もない万人受けしそうなBL小説で、こうじゃなかったから本編が好きだったんだ……と実感する内容だった。
番外編はどれもふわふわした読み心地で、本当に結婚式の残り香という感じ。灰色狼の仕事以外の姿も見られて安心した。
灰色狼に関しては、最初に英語のコードネームを直訳したみたいだと思ったが、この違和感のおかげでどういうキャラだったかすぐに思い出せるようになっていた。世界観も同時に降りてくるのですっと入り込める。年数が経っても、どこからでも読み返せそうですごいと思った。
IF編は用語の説明まで再度丁寧に書かれているため、本編を知らずにこちらだけを読んでもまあいけそう。本編で賛否が分かれそうな部分、批判が多かった部分などが変更されて、無難な量産型小説になっている。
小説を書き慣れた感があり、尖りが消えて読みやすくなった代わりに、私が好きだったとこは消えてしまった。
この二次創作を5巻に収録する必要はあったんだろうか。
足弱なんて、どもり癖のある世間知らずな色ボケ中年になっていて、育ての親である老人譲りの偏屈さが見え辛い。というかそこら辺に掃いて捨てるほどいる、BLの受けという名の生き物になっている。いわゆる現地妻や遊び相手を希望しているようなモノローグも微妙。
最も大きく変わったのは関係の始まり部分。決して本編の強姦に至る展開が良かったとは言わない。だがそうでないストーリーを作者自身に見せられるのは複雑。今世王の心情を汲み、頑張って理解してあの展開を受け入れた読者としての自分は一体何だったのかと虚しくなる。
落胆した、というのが正直な感想。最初に提示されたのがIFの方だったなら、この作品を好きになることはなかったし、5巻まで読んだりしなかった。読み手の批判より、書きたい欲を優先させているような本編の筆致が好きだった。
IF編でさらに好きになったファンが大多数でも不思議に思うことはなく、人気でも納得。ただ私はとても悲しく読んで心が離れたという話。2巻で止めておけば神作品としてずっと大好きでいられたのにな。