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gachi oshi reality
どうやって二次元キャラが実体化し、しかも性別まで変わるのか?なるほど…前者はAR機能、後者はプレイヤーの育て方によるもののようです、強くし過ぎた!
冷静に考えるとそもそもこれはBLと言いきれるのか?から始まる。女体化が物議をかもすように、逆に女性キャラが男体化するのはどうなのか?と。
元々「〇〇だ」、「〇〇だぞ」と言う話し方をするので違和感が無く、男性化した姿が女騎士である事も忘れるような漢だった為、何も気にならず普通にBLとして楽しめてしまいました。りりたんが漢になっても景の推しの気持ちは変わらず、喜んで受け入れるのも良かったです。
二次元キャラとの夢溢れるラブコメ一直線かと思いきや、前半に描かれるのはほろ苦いリアル。ぼっちオタクにしか解らない羨望、失望、劣等感、現実逃避、孤独…。りりたんに泣きながら懺悔する景の言葉の最後の方は、りりたんだけに向けられたものでは無いように見えました。
このお話の内容自体は全くリアリティの無いものですが、私はこのぼっちオタクのあるあるや感情描写こそがリアリティの部分に思え、共感してしまいました。
リリアはゲームの機能によって具現化したもの、夢の無い言い方をすれば所詮はプログラムのままだ。
これで本当に幸せなのだろうか?などと思っては負け。二次元のリリアが景を裏切らないように、景もまた最後まで二次元愛を貫く。そんな景こそが、我々のような二次元でしか生きられない一部のオタク層を裏切らない、希望の二次元キャラでは無いでしょうか?
景に近い境遇の読者ほど耳に痛い言葉もあるけれど、このお話により深みを感じる事が出来ると思います。そうでない方は、色々ツッコミを入れたくなるあり得ない設定だとは思いますが、ストーリー性のあるコミカルエロとして楽しめると思いますよ。
もしかすると、ゲームの機能やプログラムだけでは無く、実はリリアが「異世界召喚」された可能性もありますよね。真相は解りませんが、そちらで解釈すると真の三次元ハッピーエンド♪と言えるでしょう。