恋するきつねの旦那さま

koisuru kitsune no dannasama

恋するきつねの旦那さま
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
30
評価数
9
平均
3.3 / 5
神率
0%
著者
弓月あや 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
榊空也 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784866575407

あらすじ

愛しているよ 私の可愛い花嫁

人間に変身できる狐の雪は、3歳のときに冷泉子爵家の当主・一嶺に拾われ命を救われる。
誠実で優しい彼に大切にされ、物心つく頃には一嶺のお嫁さんになりたいと夢見ていた雪。
しかし十数年経ったある日、一嶺から突然距離を置かれ彼の婚約者を紹介される。
悲しみに暮れるが、それでも愛しい一嶺のそばにいたいと願う雪は――!?

表題作恋するきつねの旦那さま

冷泉一嶺,冷泉子爵家の当主,15歳→29歳
雪,人の姿に変身できる狐,3歳→17歳

その他の収録作品

  • 恋するきつねと蒼い薔薇
  • あとがき

レビュー投稿数5

和風BL御伽噺

絵師買い。榊空也 先生の繊細な描写の子狐が可愛い! 和風BL御伽噺。

弓月先生の初ノベルズは、2006年7月20日発行の「侯爵の花嫁」で、
デビュー作以来、作品のパターンはほぼ固定。

姐さんがたのレビューをチェックすると、
弓月先生のファンは、ベタな王道+展開に不安要素がないハピエンものを求めている。
要素を拾いあげると、
『不幸な健気受』+身分差で年の差
 エロ多め ← 長め描写を嫌う人もいた 
 王道ベタ展開 

この作品も、ファンが喜ぶ固定パターンで、安心のハピエン。
弓月先生の作品は、BLを初めて読む人向けなのかもしれない。

母親を亡くした子狐が、雪の降る日に都会の道端で蹲っていた。
それを見つけた一嶺が、コートの中の懐に入れて連れ帰り、介抱する。
翌朝、子狐は、耳と尾を持つ男の子の姿になっていた。

それから一嶺宅に、お客様待遇で居候する子狐の雪。
年ごろになった一嶺に婚約者が登場。
雪は、邪魔を自覚。里に帰る決心をする・・・ここからいつもの王道ベタ展開。

あららという間に、あっさり一嶺と同衾。 
狐国の従者は、雪の帰還を喜んだのは束の間、霙は「百年待つ」と去る。
狐国に帰りを待つものが居るので、雪は狐国で冷遇されている訳ではないらしい。

この物語は、一嶺とのエピソード重点。
雪が幼稚で想いが回らず、母の葬儀の後に家出して、
不義理をしたままの父王と霙に対しての伏線回収がされていないので、不完全。
続編がもし出るなら、父王に雪がちゃんと詫びる場面を盛り込んで欲しい。



0

設定やバックボーンはツボなのだけれど。

榊さんホイホイされてお買い上げ。弓月さんの新刊はファンタジーものでした。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




主人公はユキ。
狐の子だが人間の姿にもなれるユキは、3歳(推定)の頃に死にかけていたところを若き子爵である15歳の一嶺に拾われ命を救われる。いつもユキに優しく「ユキが一番」と言ってくれる一嶺を慕い、いつか彼のお嫁さんになりたいと願っていたユキだったが、一嶺が29歳になった時、彼から婚約者という女性を紹介される。

一嶺の「一番」ではなくなってしまったことにショックを受けるユキだったが―。

というお話。

弓月さん作品はスパダリ×薄幸受けってよくお見掛けするCPですが、今作品もそのイメージを損なうことのない展開。そこに、「人の姿にもなれる狐」(=ユキ)というファンタジー要素が加わることで王道のそれとは一線を画すお話でした。

が、うーん。
ユキの子ども時代のエピソードってほぼほぼないんですね。
3歳くらいの子どもに見えるユキを拾った15歳の一嶺。そしてそれから14年経った現在、という時系列のお話で29歳の一嶺と17歳になったユキ、という現代が舞台になっています。そのため、ユキが一嶺に懐き一心に慕っている、というストーリーに今一つ感情移入できず。

恋焦がれた一嶺に婚約者ができてしまったというユキの心情がメインに描かれた作品なのだと思いますが、ユキの素性とか、一嶺の婚約者の女性とか、ストーリー展開が早くってユキの哀しみに寄り添う間もなくどんどんストーリーが展開していってしまう。設定とかバックボーンはどれもツボなのですが、ちょっと風呂敷を広げすぎてしまった感も否めなかった。

が、彼らを支える脇キャラが等しく魅力的。
お名前を書いてしまうとネタバレになりすぎてしまうのでここでは書きませんが、くっついてほしいなと思う男性たちも登場していて、彼らメインのスピンオフを読んでみたいと思いました。

ややシリアス展開ではあるのですがシリアス過ぎませんし、榊さんの描かれたイラストがまた可愛らしくって眼福。ほっこりほのぼのな可愛らしいお話でした。

7

可愛いきつね

榊先生おっかけで購入。ちびっこい頃の描写があり、可愛い印象が強かったので萌にしました。かわいいモフが好きな方なら嬉しいのではと思う本編150頁弱+後日談50P超+あとがき+榊先生のあとがき。

母が亡くなり独りぼっちで凍えていた子狐の雪を拾い、キレイにして温めてくれたのは冷泉子爵家の当主である一嶺(かずね)。翌朝には耳しっぽ付きの人型お子様がベッドにいて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
荘寿(そうじ、攻めの側仕え)、佐緒里(島津公爵家の娘)、霙(雪の従者)、白音(佐緒里の従者)ぐらいかな?

++攻め受けについて

受けは狐族、妾腹の子で、大好きだった母が亡くなってしまい悲しみでいっぱいなちびっ子からスタート。攻めに拾ってもらい愛情たっぷりに育ててもらい、いつしか恋心ってやつです。ちびっこ期間が前半40Pほど、挿絵もあいまってむちゃくちゃキュートです。そこから14年たっても基本的に言動が幼い。可愛いまんまなんです。キュート受けが好きな方でしたら堪らんのでは。

攻めは「面妖な」といいつつ耳しっぽつきの雪を優しく受け入れる、いわゆるスパダリなんだろうと思うのですが。お仕事できるという記載はないので惚れる要素としては「優しい」という点のみか?穏やかで優しいってところで十分なんですけど、「これ!」という推しポイントを見つけられなかったかな。従者の霙の方がかっこいいんではとつい思ってしまったでした。

可愛いこぎつねを可愛がる優しい若様のお話ってところでしょうか。キュートもふちびっこがお好きな方でしたら安心しておススメしたい一冊でした。

3

肩透かし感

BL著者業16年目になるそうです。ベテラン作家さまですね。もしかしてもっと沢山読んでいるのかもしれませんが、ちるちるにレビューしているのがこちらで5冊目になります。

オメガバ作品に至っては私とは相性が悪くて、もう弓月先生作品は読むのは止めようかなと思っていたのですが、こちらはオメガバでないし、あらすじと設定に惹かれたので購入してみました。

小さい頃の雪は可愛いし、寛容で優しい一嶺の関係に凄く萌えました。

雪に部屋を与えて寝室を別にしたのも、婚約者の島津公爵家の佐緒里姫を連れて来たのも想像した通りでした。

凄く切ない展開になるかと思いきや佐緒里姫のワガママとか、唐突に現れる雪の従僕である狐族の霙の存在に驚いて、情緒もへったくれもないんです。

一嶺が追いかけて来るシーンも盛り上がる筈が、駆け足すぎてちょっと違うかなと思ってしまいました。

「恋するきつねと蒼い薔薇」は霙の忠臣ぶりに感動するお話だったし、表題作といい、こちらも悪役は存在しない優しいお話が物足りないのです。後から実は良い人だった設定が多すぎです。

それからセックスシーンでは一嶺に喋らせない方が良かったのではないでしょうか?急にエロいオジサンになってしまって興醒めしてしまいました。

それと1番は狐族の寿命にチラッと触れていたんですが、そもそも狐族の世界を中途半端に出してるので、長命だとわざわざ書かなくてもと思ってしまいました。

設定が中途半端なんですよね…

2

チビ雪の破壊力…!

イラスト買いです。

小さい頃の雪のイラストが可愛くてもう…!
話し方も可愛くて可愛いが爆発していました。
守りたい。この命ってやつです。


初めて屋敷にきてから14年経った雪。
拾われたころは3歳でしたが、今は17歳になりました。
いつも一緒に寝ていた一嶺に突然部屋を用意され
そこで寝るようにと伝えられます。
そこからずっと雪の気持ちを考えると切なかったです。
もうちょっとやりようがあったのでは…?と思わざるを得なかった…。

最終的に雪が狐の国に帰ると言いだしてから
一嶺が説得しに来てうーん…と思いました。
もっと早く雪の気持ちを救ってあげて欲しかったよ…!


もやもやする部分もありつつ、荘寿のなんだかんだで優しいところや、
霙の温かさに触れられたのは良かったです。
一嶺に関しては少しでも雪を悲しい気持ちにさせたのは事実なので
これからは溺愛しまくって欲しいと思いました。
(私が思わなくても絶対的溺愛攻めだと思いますが)

0

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