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kanpeki na koibito
完美的恋人
表題作は、SM嫌いなのであまり好きじゃないのですが、最後のお話の探偵と作家が良かったです。怪しいと思いつつも家に招き入れ、召し使いとしておいてあげるとか、そう言うセレブな感じが好きなだけなんですが。
でも、騙されているとわかって、自白をさせたのに、それでもまだ探偵に抱かれてしまう直也が切なかったですね。そして、逃げてしまった高山に忘れないと言う復讐をすると言うのが洒落てました。
欲を言えば、ブルボン貴族物語をもう少しページ数増やして入れてほしかったです。
表題作シリーズは、私はそれ程魅力を感じなかったのですが、相手の隠れた性癖を見破ってそれをネタに脅す、というあまり今まで読んだことのないお話でした。
その性癖というのがマゾ気があるというものなんですが、それ程SMという程ではなく、他のSMを題材にした作品と比べるとかな~り大人しい感じになっています(笑)。
なので、SMが苦手という方にも大丈夫だとは思うのですが、逆にSM大好き!という方にはきっと物足りなく感じられるだろうと思います。
私は表題作よりも、探偵×推理小説家のお話の方が好きでした。
ちょっと切ないところがよかったです。
夏水さんの今まで読んだ作品と比べると、笑いの部分が少し少ないかな、と思いました。
Mじゃないのに、Mに目覚める瞬間ってイイっすね。
攻めの上田もSというわけではなく、受けの篠原を手に入れる作戦として
Sを演じてるうちに悦くなっていく
というストーリーでした。
SMって言うか、縛ったりはするけど
言葉攻めが基本ですた。
恥ずかしいカッコが大好物の私としては、もっと見たかったんですけど
ちょい足りなめだったんでコレCDで聴きたいなー。
言葉攻め中心なんで、そうすれば満足かと。
表題作は、心の中にM性を持った受けと、そんな受けに恋をしてSに迫っていく攻めの話。
話は切なくて可愛くてエッチで面白いんですが、エッチの中身については思ったよりぬるかったかな。やってることはソフトSMなので、これで「真性」とかいわれると違和感が。
ただ、だからこそ苦手な方でも大丈夫な万人向けの作品に仕上がってると思います。
『ハニークレイジー』
ゆきずりでエッチした男に家に押し掛けられてプロポーズされ、しかもそいつは自称王子だという。
コミカルで好きでした。
夏水りつさんらしいユーモアたっぷり。
『そして僕は恋をする』
これ、もしハピエンじゃなかったらどうなるんだろう。
そういう話も読んでみたい気がします。
夏水さんは最近凝ってるので数冊買ってみたんですが、これが一番好きかもしれないです。
個人的な好みだと思うんですが、話にブレがないのと、変な回収されない伏線がないせいだと思います。
表題作は、上司・篠原の引越しの最中に、些細な事からMっ気を見抜き、あるかないか分からないけど一か八か突いてS的に近付いて行く部下の上田トのお話。
実際篠原にはM性があるんですが、その事について自分自身もまだ良くわからないし、認められないという状態。
それでも、何とか距離を詰めたくて小さな弱みを握った事からS的に攻めて行く上田。
上田の心中は結構後の方まで分からないので、からかわれてる、脅されてると感じ、信用できない嫌な奴と思いながら、体だけは落ちて行く篠原。
気持ちと体がスレ違いばかりの二人にちょっと切なくなりました。
こういう時のお約束で、上田がかなりやきもち妬きなのもいいですねー!
その辺をきっちりプレイに持って行って篠原を満足させるとか、偽装Sながらやるもんです。
他の作品も読み切りなせいか、いい感じで収まってて良かったです。
私は最後の探偵×推理小説家のお話が好きでしたね。
ベタでしたがいいお話でした。しかしそこで男の探偵を使うってのが意味わからんなとは思いましたけど。
会社の上司・篠原と、彼をずっと好きだった部下・上田。
篠原の隠された性癖(M)に気付いてしまったから、上田はSの方向から攻めちゃったそうで、うまく受け入れられてよかったねでございます。
その分、Mを自覚していない篠原は“脅迫されている”と思い、胸を痛めながらも、上田に惹かれていく自分に戸惑うという、言わば王道なストーリーですが、結構せつないので、トーンはせつないにしてみました。
そして上田くん、本当に相手がSだったら縛られてくれるのかい?それもおいしそうですが。
しかし、隠されたものをくみ取って、満たしてくれる恋人って、本当に完璧ですよね。一回くらいそういう人とお付き合いしてみたいものです。でも、彼のほうは気疲れしないのかねぇ。