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恐らくこの一冊はレビュアーによって評価が極端に
分かれるのではないだろうか、と愚考します。
筋書きは難解ではありません。どちらかと言えば
シンプルで判り易い方かと思われます。
問題は醸し出される空気の方でしょう。
繰り返し読んで行く内に、じわりと滲み出てくる
種類の面白味を多分に含んだ一冊かと思われ
ます。カバー下に居る表題作の攻の微笑みの様に。
絵にも、ストーリーにも、余白たっぷりの、
マンガだからこそ成立している作品。
嫌いじゃないです、
って言うか、
こういう、生気のない、乾いた感じのがりがりの外見が、結構萌なんですけど。
ストーリーは全部短編なので、あるような、ないような
受け攻めも、あるような、ないような、っていうか、
えっ、こっちが受けてるの?的な。
こういう、曖昧なストーリーも、結構萌だったりします。
この作家さんの描く空気感が好きです。
それに合わせるかのように、絵も白っぽくてふんわりと、でも決して甘いだけじゃない。
それなのに、何故だか温かくって、柔らかい。
どれもその中に激しい愛とか、難しいやりとりとか、が込められているわけでもないし、軽くトラウマのような部分を抱えている者もあるが、それでも悲壮感はなく、それは前向きに明るく相手によって包み込まれていく安心感がある。
表題は、もうすぐ恋の終わりを迎えそうなPC講師がいつも月を眺める椅子の作者である、生徒の芸術家と触れあうことでお互いにいつも見ていなかったモノを見るという心のお話。
下世話な話はしたくないと思える話だが、意外にも可憐な雰囲気の芸術家が攻めだったのにびっくり!?
他に、やはり作者さんの好きなサッカー選手ものが1話あるが、ダンサーだったり、漫画家だったり、アイドルだったり、学生だったり、それはとてもバラエティに富んでいる。
愉快だったのは、冒頭の一作目。
犬のような拾われた年上の失業サラリーマンが、本当にこの人は犬なんではないか?と。
そして雨が硫酸だったらという何気なく怖い発言に、驚いてみたり、それでもあったかいのです。
こういった空気感が好きな方には気に入ってもらえる作品だと思います。
表紙買いです
タイトルの文字も可愛かった。
短編7作品
たかが夢の日々
この作品だけ気に入りました。
見知らぬ人を拾っちゃうパターンですが
よくありがちな、家事は全てできる
パターンの逆、
これがはまりましたし、城と名乗る彼の
キャラが素晴らしい。
この作品だけなら
萌え×2です。
攻めの子はいなくてもよいほど
城が良い、
むしろ城の事を知りたい。
他の作品は共通して
会話センスはよいなと思ったものの
それはないだろ
と疑問、不満に思うものばかりでした