みんなが読んでる漫画アプリ!comico(コミコ)のオリジナルBL
doujo no katachi
COMICOで75話まで配信されて休載中ですが、RIDIBOOKS(韓国語版)ではその後外伝38+後日談17話 まで配信されています。
キャラクターとしては、前作『キミの恋について』の岡田先生がでてくるけど、まるで別人のようなのでちょっと驚き、ていうか別人として読んだほうがいい。
姉の結婚式で久しぶりに先生と再会した渚。しかし先生は酔い潰れたあげく、送っていった渚にキスをしてきた。義兄と先生の間を疑った渚は、姉を騙しているのかと先生をうたがう。
しかし、先生は大学時代の先輩でもあった渚の義兄に一方的な秘めた思いをこじらせていただけだった。
少しずつお互いを知っていく二人。
二人の関係の変化のほか、期間制教師の存在と待遇。ネグレクト&家庭内暴力。渚の過去や家庭、先生の過去や家庭状況にもふれる。
先生が直面する学内暴力の問題。いじめ。 もみ消そうとする学校側との対立。単純なBL漫画とは違い、背景を描くことで社会問題にも踏み込む意欲作。
渚がどんどん変わっていって、前作とはまた別人? 外伝や後日談では、もはや束縛彼氏状態になるよ(ひそひそ)
途中、前作『キミの恋について』の郁ちゃんと雨宮先輩もでてくるけど、すっかり安定した大学生同棲カップルになってる。そして郁がベタベタわんこww(ひそひそ)
構成としては、
1部 1~30話 渚中心、先生との再会、疑惑、姉への思い、キミ恋よりも性描写多し。
2部 31~53話 渚と先生の距離が縮まっていく過程、先生過去編、いじめ問題、先生の心の変化
3部 54~75話 苦しむ先生を助けようとする渚、ユリの家庭問題、DVD鑑賞、退職。
74話できれいにタイトル回収します。鳥肌ものです。
二人の複雑な心の変化だけじゃなく、社会問題にも踏み込んで読み応えのある作品になっています。じっくり腰をすえて向き合える方にぜひ読んでいただきたいです。
最初は年の差BLだ!!!!いいね!!くらいの気持ちで読んでました。ですが読み進めていくうちに、2人の心理描写や細かい表情、セリフの一つ一つから重みを感じるような読者の心にも刺さる、何より年の差はあれど同じような立場同士の2人がすれ違いながらもほんの少しづつ前に進んでいくような…そんな本編でした。
一概にパッピーエンド!と言えない所はあるかと思いますが、初期から成長した2人を見るだけでも嬉しくなれます。ここまで引き込まれたBL(もはやBLと呼んでいいのか)は初めてです。本当に素敵な作品に出逢えた。