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dekiai shacho to kowagari na koneko
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
スパダリな社長さんと健気不憫な学生が今作のメインの二人。
受けは中々に不憫でして、毒親が出てくるので苦手な方はご注意を。一応この毒親との関係も清算されるんですが、まだまだ傷はありって感じですかね。
挿絵が受けの雰囲気にピッタリで、こしのない黒髪の感じとかが、読んでるままで良かったです。
攻めに関しては、正直あんまり印象にないと言うか、よくある有能スパダリ社長って感じで。
受けの生い立ちやらが強烈なので霞んでしまった印象です。
情事での受けのセリフが可愛くて、煽られる攻めの気持ちがわかったような笑
話も丸くおさまって、二人もしっかり仲良く大団円って感じで、読後感はよかったです〜
初読み作家。
表紙の絵、挿絵が綺麗だった。
題名でネタバレしている物語。そのまますんなり、読みやすかった。
今増えているらしい、親の虐待を扱う物語。ネグレクトされた少年の物語。
ネグレクトは、愛の真逆な行動。愛の反義は無関心、
ネグレクトは、大きな心傷を与えるので後遺症も深いそう。
主人公の望は、実母を失くした後、義母と、無関心な実父にネグレクトされて育つ。
遠い親戚宅に突然訪問して、義母は、借金の担保として15才になった望を押しつけ、無心する。
元政治家の千影の父は交渉に応じて、金を義母に渡して望を保護する。
一部始終を陰から見た千影が、望を引き取り扶養する。
怯えてばかりの望は、段々と普通の生活ができるようになる。
通信制の高校を卒業後千影から離れたい、千影の負担にこれ以上なりたくないと考えている。
望みは救ってくれた千影に感謝する。
徐々に有能な千影への憧れは、愛に変わっていく。
でも千影は異性愛者。千影の結婚の邪魔になることを悩む望。
望は誕生日のクリスマスに告白をして、千影に振られることで未練を絶ち、自分から千影を解放したいと思う。
でもクリスマスが近づくにつれ、体調不良になっていく望。
・・・という冒頭。千影の気持ちは、望には伝わっていない。
色々起きても、タイトル通りの展開で、望は独りぼっちにはならない。
伏線回収の結末部分があっけないかも。
榊先生の絵に惹かれて購入しました。
お話は幸薄健気な受けとスパダリ攻めのお話です。
昔からの根強いトラウマのせいで
物事を全てマイナスに考えてしまう受けが
読んでてすごく悲しかったです。
この受けと攻めだけだったらきっと気持ちを通わせる事ができなくて、
望(受け)の友達の遊里と千影ときに(攻め)の大学時代の後輩の佐神が
的確なアドバイスを出したから結ばれたんだなぁと思いました。
特に遊里はマイナスに考える望に対して
そうじゃないよって事を的確にアドバイスしてていい友達だなぁと思いました。
家族関係がボロボロで深く傷ついた望が
千影の手によって幸せになっていくのは
読んでいてすごく嬉しかったです。
全てが初めての望が千影の手によって
これから色々と変えられていくんだなと思うと
ニヤニヤが止まりませんでした。
沢山つらいことがあった分これからは千影が
沢山沢山幸せにしてくれるんだろうな。
榊先生おっかけで購入。キャラ、お話は王道でめちゃ盛り上がるまではいかなかったので中立にしました。本編190P弱+後日談30P+あとがき。薄幸健気ちゃんが救済されるお話が好きな方でしたらよいのでは。
クリスマスの日、父の側近に助けを求められ訪ねた千影(ちかげ)。父を闇金業者と勘違いしている遠縁のものが融資を頼んできたらしいのですが、担保に子供を差し出すといっているらしく・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
龍平(引退した大物政治家)、島津(龍平の側近)、継母(くそ)、宙(受け義弟、うーん・・)、遊里(受け友人)、佐神(攻め友人、イケメン)ぐらいかな。龍平おじいちゃんの溺愛シーンがもっとあっても嬉しかったんですけど。
**攻め受けについて
攻めはIT会社社長さん&大物政治家の婚外子さん。あまりにあまりな受けを勢いで引き取ってしまったものの、めっちゃ年上だし、俺は保護者やろとぐるぐるなさっている方。そんなにスパダリ感は感じなかったかなあ・・お仕事シーンなど惚れ惚れするものがなかったからかも。
受けはひたすら不憫。中卒の後、芸能活動を始めた弟の活動をフォローさせてるって、継母くそすぎ。攻めに助け出されて、恩義を感じているのは分かるんだけど、離れなくってもいいじゃんかよーずっとそばにいるって方法を考えない?と思っちゃったんです。大好きな人から離れられる訳ないじゃんか・・
二人でぐるぐるする、健気ちゃん救済話でした。くそ親、義弟などでむかつきすぎたからかな、今一つ盛り上がれなかったでした。ちょっと残念。
高嶺あいす先生の作品は、去年発売された他レーベルの「純情オメガは恋から逃げたい」が苦手だったんです。
なのにまた購入してしまって、不安になりながら読み始めました。
あちらの受よりはまだマシでしたが、どうも私は高嶺先生の書かれるすれ違いや誤解や思い込みの描写が苦手みたいです。
確かに望の家庭環境や本来の気質が、ああいう性格を作ってしまったんだと思います。
でも切なさを演出する為に、これでもかと望が考える方向性に読んでて辟易したのです。
同じような手法を取る作家様は多数存在しますが、どうも高嶺先生のは合わないみたいです。すいません…。
変な話ですが、実子の宙に逃げられて望を再び取り戻そうとした義母を撃退するシーンが1番面白かったです。
あらすじを読む限りとても好みですし、萌要素がたくさんな筈なのです…たぶん作者さまが力を入れたいシーンが個人的に合わないのだと思います。
大人な攻め×不憫受け の王道ストーリー。
『怖がりな子猫』
ーーという表現には可愛らしさが含まれてますが、
中々に根が深いトラウマ・心の傷が痛々しく(;ω;)
ジッと根気よく寄り添う大人な攻めにホッとしました。
また周囲の人間も真っ当なので安心して読めるものの
ヒールとなるキャラの毒がきついのなんのって(T_T)
ネグレクト要素が地雷の方はご注意です。
さてさて。
受け:望はトラウマを抱える子です。
というのも育児放棄され罵倒され都合良い家事要員、
「家族」の枠組みには入れて貰えず育ったんですね。
防衛本能からくる軽い記憶障害、
愛情を与えられず自己肯定感は育ってません。
継母からネグレクトという虐待の後に金持ちの遠縁に売られました。
大人が子供を売買する場面に居合わせたのが、
攻め:千影。千影も同じく訳ありの家庭育ちでした。
あまりにも惨い売買に嫌悪感を示し、望を引き取ります。
望のトラウマは根深く、
親に売られた日=誕生日が近づくと寝込んでしまうほど。
とても繊細な心を千影が気遣って支える様子がグッときます。
口には出さない望のわずかな変化も見逃さず、
無理に話を聞こうとせずに望の尊重しながら慎重に。
冒頭は甘々というより温かく優しいイメージでした。
しかーし!!!
その内面は保護者として自分を律する気持ちと、
欲情を隠しきれなくなっている葛藤に溢れてて…!!!
普段はスマートで頼もしい千影が
望への恋心となると途端に不器用になるギャップが良かったです(∩´///`∩)
望は・・・辛いですね。
千影の愛情のおかげもあって甘え上手な部分もあります。
しかし僅かな記憶の欠片で自信のない望に戻ってしまう。
望の義弟が登場し、傷を抉っていくのが読んでてしんどかった…。
千影の愛情すらも「申し訳ない」となっちゃってね。
千影は不器用ゾーンに入るとちょっとポンコツなので、
同衾相互オナニーまでしても見事にすれ違っていく(;ω;)
上手くいきそうで中々くっつかないもどかしさ!!(萌)
あと萌え的な部分で、
性的なことに疎い望を開発するっていうシチュが////
千影の中で大人の罪悪感と欲情が混ざり合ってねー!
天然でガンガン煽っていく無垢な望が可愛かったですv
誤解がとけるシーンはカオスで笑っちゃいました。
泣く者・怒る者・焦る者が混沌しててwww
(みんな落ち着け!)
トラウマの原因になった継母は強烈でした。
義弟も被害者の一人で何とも言えぬモヤモヤが残る…。
(BLと関係ないトコだけどもっとザマァが見たかった)
(毒母というか母親ですらないから毒婦か。。。)
特殊な家庭で育った千影と、家族愛を知らない望。
そんな2人が「家族」になっていく過程がジンワリと沁みる作品でした。
評価は萌え×2~萌えとの間ぐらい。
王道を楽しく読んで満足したので萌え×2で上げます。
あらすじと、榊さんの描かれた表紙に釣られてお買い上げ。
切なさと、深い深い愛情に萌えが滾る、そんな1冊でした。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公は19歳の望。
母亡き後、父親と継母からのネグレクトを受けていた。そんな環境から救ってくれたのは千影。恩人の千影に淡い恋心を抱いているが、けれど千影の枷になってはいけないと20歳の誕生日に千影のもとを去る決意をしている。
恩人であり、愛する人であり、そんな千影のもとを去るのはつらいけれど―。
というお話。
望の幼少期はほんと胸糞でして。
父親も継母も、親と呼ぶことに抵抗があるくらいの救いのない人物たちです。望は父親の遠縁にあたる千影の父親に売られそうになっていて、そこを千影が救った、という経緯があります。
が、幼少期こそ薄幸な状況にいる望ですが、ストーリーとしてはさほどシリアスさはありません。それは千影、そして千影の父親、母親、と、現在の望の周りにいる人たちからは望は愛され大切にされているからでして。千影の父親に売られそうになった、という描写があり、千影の父親はどれほどのクズ男なんすかね、と思いつつ読み進めましたが、ごめんなさい、めっちゃ良い人でした。
けれど望にはその周囲の人たちの愛情が伝わっていない。
親に愛されず虐待を受けていた一人の少年の魂がこれほどまでに壊されてしまっていることに胸が痛くなりました。
この作品をひと言で言うのであればすれ違い、でしょうか。
読者には望、千影両者の想いが読み取れるのですが、いかんせん幸薄い望には自分の幸せを望むのは分不相応だという思いが付きまとっている。その望の薄幸さとすれ違いにハラハラしてしまうのです。
薄幸で健気な受けさんがスパダリに愛され幸せになりました。
とそういうストーリーではあるのですが、終盤若干失速気味になったのが残念と言えば残念。序盤の萌えが、途中から維持できなくなってしまった感がありました。義理の弟の件が若干しつこかったな、と。好みの問題ですが。はい。
が、榊さんの描かれた可愛らしい挿絵も良かったですし、スパダリに愛でられる薄幸な受けさん、という設定がお好きな方にはお勧めな一冊かと思われます。