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tokunou milk farm
お人好し純朴青年×ミルクを出せる雄牛獣人です。
四方月先生は『堅物隊長メスバレブラックアウト』でもスピンオフで搾乳プレイを出していましたが、ついに丸々一冊搾乳してます(笑)。
しかもただお乳が不随意に出て大変、搾乳ついでに恋も成就!という訳ではなく、そのミルクが人助けになったり、はたまたその特性を活かして風俗店で働く人たちが出てきたり…搾乳だけでここまで様々な人間模様を描いたBLはなかなかないのでは。次から次へと出てくるミルクをめぐるドラマに、もうお腹いっぱい(笑)。四方月先生がいかに真摯に雄乳のことを考えてきたか伝わってきます。
物語は、攻・ハルくんの農場で働く受・アキさんが、ハルの側にいるとミルクが止まらないということがハルにバレて、お人好し+雇用主の責務としてアキさんの搾乳を申し出ることから始まる、「お前らそれで付き合ってないのかよ!!!!」系BLです。両思いなのにお互い好きなのは自分だけと思い込んですれ違う…王道ですね。王道だけどやってることは搾乳なんですよね。しかも搾乳だけでなく、初回からアキさんは自らお尻までいじってしまいます。慣れとる。ここのアナニーが唐突でさすがに笑ってしまいました。後半で明かされますが随分前からアキさんはハルのことが好きだったんですよね。だからこその開発済みのお尻だったわけです。
アキさんが世にも珍しい「ミルク種」とわかり、一層搾乳に精を出すハル。四方月先生お得意のラッキースケベを挟みつつ、2人はどう見ても恋人同士でしかない関係になっていきますが、お互いに一方通行の恋と思い込み、じりじりした関係が続きます。
アキさんがミルクでお金持ちの手助けをするシーンは普通に良い話でした。このあたりで「この作品、ただの搾乳エロ本じゃない…」と気付きました。
その後アキさんと同じミルク種の借金持ち・榎戸も農場で働くことに。榎戸は俗っぽいフランク獣人で、榎戸がメインのスピンオフもぜひ読みたいです。
そんな折、アキさんに発情期到来。アキさんだけでなくハルも気持ちが暴走してしまい、お互いに思わぬことをしてしまい気まずい雰囲気に。
距離を取ろうとするアキさんにもめげないハルの思いがようやく通じて、晴れて関係修復。ここのHシーンは短いのですが、いろんな液体の量がすごいです(笑)。
その後榎戸を追う借金取りにより、アキさんともども雄ミルク種専門サロンに連れて行かれてしまいます。ミルク種のキャストたちの服装を見て、四方月先生、本当に好きなもの詰め込んでるな〜とまた笑ってしまいました。
結局借金取りも根っからの悪ではなく、むしろ生活しにくいミルク種を助ける意味もあって店で雇っているのでした。この借金取り・獅子倉も過去に何かありそう。
最後は万事解決して正式に恋人同士になった2人の甘〜い夜。アキさん、普段は寡黙なのにHのときはおねだりとか実況とかしちゃう、隠れ淫乱っぷりがたまりません。
ちょっとだけNL要素ですが、時子さんに思いを寄せる犬くんの童貞ムーブも最高でした。四方月先生の作品に出てくるキャラクターは可愛げがあるところが良いですね。本筋に全く関係ないけど最序盤に出てきた仔牛のモモもすごく可愛かったです。当たり前ではあるのですが牛の模様がどの角度から見ても矛盾しないように描かれていて、すごいなあと思いました。
描き下ろしにはデビュー作『昨日はおたのしみでしたね』の2人も1コマだけ登場!出版社さん違っても、出せるものなのですね〜。うれしかったです。
とにかくどエロいのが読みたい。
そんな私の欲望を見事に満たしてくれる特濃さでした。
とろとろどろどろでこってりな中に人情と恋愛が絡みじんわりとさせられるいいお話しで甘さもプラス。
もうね、表紙からエロいんです。
牛獣人のアキのガチムチな雄っぱいから滴る白い液体。
私が絞りましたといわんばかりの春臣と恥ずかしそうなアキの表情。
表紙から滴っちゃってますし、口絵でも溢れちゃっているので序盤からいきなりの搾乳プレイがスタートしても、牛さんだもんな…、とめちゃくちゃスムーズに受け止める私の腐脳。
アキからしたら大変なことではあるのですが。
とはいえ、発情期時のアキの乱れる姿が一際エロくて。
四方月ろーど先生の描かれるボリュームたっぷりなエッチシーン。
盛り上がると喘ぎ描写だったりがやや激しめではありますが、受けのむちむちな豊満ボディや逆体格差がお好きな方にはたまらないと思います。
繋がるのは最後の方までおあずけなのに、毎度の搾乳がエロエロなのでエロが足りないなあ〜、と思うこともなく、本番は本番でまた濃厚なエロみが炸裂しており、エロもページ数もとっても特濃な一冊でした。