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koibi
二冊目の単行本です。
今回は、双子それぞれの相手とのお話が三分の二くらいを占めていて、残りは短編二本でした~!
双子は…うーんどっちが好きかな。
見た目は弟の相手のが好きだけど、話は兄のが好きかもしれないー
短編二作のうち、一個はデビュー作でした。
やっぱり色々拙い!ういういしい!
桜井さん絵上手なんだけど(から?)、すごい部分もばっちり描いちゃうのでドキドキします…笑
登場人物たちはほとんどがアダルトなオトナカップルで、安心して読めました。エロはそこそこ。
双子兄弟の、それぞれの恋愛が描かれていますが、片方にふられた男が、もうひとりに向かって
「この顔、やっぱりすごく好みだな」
あ~、言っちゃったよ。
これはダメですよね、地雷だと思うんですよ、特に双子だと。
生まれてからずっといろんな場面で比較され続けているだけに。
そりゃ、すれ違っちゃいますって。
まぁ、BLはそんなすれ違いを楽しむお話ですけど。(苦笑)
ドロドロ感がほとんどなく、読みやすい1冊でした。疲れたとき、重いものはちょっと……みたいなときにはぜひ~。
好きな作家さんなんですが、この作品はそこまでツボではなかった…。割と初期の方の作品なんですね。発売順に読んでたわけではないので、すでに読んでいた最近の作品とくらべて現在までの進化がよくわかりました。
BLカップル量産型の話というか…、一目惚れが多く、恋愛の過程が大雑把です(^^:)
男同士ってことでも葛藤はないし、わりとサクサクエッチしちゃうし、萌え要素が少なかった…というか、一度もキュンとはしなかったなぁ…。
つまらなくはないけど、フラットなテンションのまま冷静に読んでしまった。
4組のカップルの話。
■恋火
表題作。ワンコ系役者の卵×世話焼きニャンコ系の料理屋店員。出会ってから付き合うにいたるまでの流れが安易なような…攻めは受けの面倒見いいところに好意を抱いたようですが、受けの方は結局好みの男だったから世話焼いたってことで、なんかあまり恋愛として燃えなかった…。
■情炎/月虹
役者の卵君が好きだった遊び人が、彼の双子の兄とくっつく話。これも出会ってすぐにエッチしちゃう軽さがなー…。ノリはいいけど話に深みはないです。出会いが出会いだから、その後真剣に愛してると囁き合われてもあまりピンとこなかった…。
■僕が一番欲しかったもの
なんでも卒なくこなすオールマイティな社員とメガネでちょっと天然な社員。これも一目惚れっぽい感じ…とにかく、相手を知って惹かれてエッチするまでの過程が短すぎる。抱かれる受けも受けだが…。散々いろいろいたした数日後にようやく告白って…個人的にないなぁ…。
■Child's Play!
ワケありなレンタル屋の店員×お客だったリーマン。これも攻めの一目惚れから始まる話。だけど、他の作品とはちょっと違ってややシリアス風味。というのも、攻めがゲイだということでいじめを受け、そのストレスで精神的に子供に戻ってしまったという話だからです。見た目はオトナでも中身は子どもで、子どもの純真さで受けに毎日好きだと告白してるんです。で、まあほだされる形で両思いになり、攻めの精神疾患も治ると。めでたしめでたし。
恋に落ちるきっかけが全部一目惚れなんですよねー…。個人的に一目惚れ系は大の苦手で…。
この作家さんの最近の作品は、この方独特の男子っぽい男子キャラが好きだったんです。あと、長期間の片思いとか、一途な攻めキャラが多いところも。だけど、今回はそういう話がなかったもので…。でもまあ、古い作品なので納得。初々しいというか、だんだんいい作品になっていったんだなぁと思え、感慨深かった1冊。(=ω=)・.。*
《個人的 好感度》
★★・・・ :ストーリー
★★・・・ :エロス
★★・・・ :キャラ
★★★・・ :設定/シチュ
★★・・・ :構成
桜井さん2冊目の単行本だそうですが、デビュー作が収録されていて、この作品が2005年1月号の掲載なので、描かれたのは2004年中だと思われるのですが、絵柄も少し違って初々しい感じがしました。
短編集ですが、いくつかの作品は登場人物が双子の兄と弟でリンクしています。
全体的にあっさり読める作品ばかりで、まだ新人さんの作家らしく拙い印象です。
両想いになるまでのタメというか、間がほとんど感じられなくて、残念ながら萌はほとんど感じられませんでした。
ただ、デビュー初めの頃の作品を読めたのは興味深かったです。