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ryu no moribito wa kisidancho ni aisareru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
今回は竜騎士団長の王弟と捨て子の青年のお話です。
た受様が出自を知り、攻様と共に歩む道を選ぶまでと
後日談短編を収録。
フレイ山のふもとにあるユルミナ王国は
伝統的に竜騎士団を擁する小国です。
フレイ山の竜はユルミナの騎士に子を助けられ
人に手を貸す事を誓います。
人もまた竜と共に生きると誓い、
騎士は誓いの印として身体に紋章を刻みます。
騎士の血を引く者で竜と意思疎通が図れ、
竜のさらなる能力を発揮させられる者には
紋章を有して生まれる者が現れるようになります。
彼らはフレイ山に神殿にて竜の世話を担いますが
18年前の神殿襲撃事件にて神官が皆殺しにされ、
現在ユルミナには紋章を有する者は1人もいません。
そればかりかその日以来、
新たな竜の子が生まれておらず、
蒸気機関の発明により周辺国が近代化を図り始めると
ユルミナ国内にも近代化推進を説く革命派が
勢力を強めていく事となるのです。
神殿襲撃事件の日、
王弟である攻様が見つけた赤ん坊が受様です♪
15才だった攻様は竜騎士になりたてでしたが
フレイ山での探索中に受様を見つけたのです。
受様は捨て子として教会へ預けられるところでしたが
幼い竜が付き添うように共にいた事、
神殿関係者である可能性が高い事などから
攻様の預かりとなったのです。
受様は攻様に見守られて成長し、
自分を救ってくれた攻様を慕い、
今では竜騎士団長となった攻様のために
騎士団の竜たちの世話を担うようになります。
そんな中、国境付近できな臭い動きがあり
攻様が騎士団を率いて現地へと向かう事となります。
攻様は受様の誕生日には必ず帰ると約束して旅立ち、
攻様は何とか任務を終えて戻ってきますが
誕生日の夜、受様は原因不明の高熱で倒れてしまい!?
葉山さんのデビュー作は
竜と共に生きる王国の王弟と彼に拾われた青年の
ファンタジーになります♪
竜騎士団の存在が要となっているユルミナですが
18年前に神殿が襲われて能力を持つ神官が絶え、
竜の子も生まれなくなった事もあり
周辺国のように蒸気機関を使った近代化をとく
革新派が勢力を伸ばしてきます。
その船首となっているのが
王が宰相に取り上げた抜擢した人物なのですが
彼は竜騎士団の存在を良く思っていません。
この革新派の台頭による勢力争いと
受様の出生の秘密、攻様との恋が絡まりながら
物語が進んでいくのでどうなっていくのかと
ハラハラ&ドキドキな展開で楽しく読めました。
しかしながら黒幕の動向と暗躍具合の説明がなく
黒幕が「どうやって」高位貴族の跡継ぎとなったのか
「どうやって」革命派として人民を反乱に先導したのか
神官襲撃事件と「関わっていたのか」も明言されません。
黒幕は王を弑逆しようと攻様と大立ち回りを演じますが
王か攻様が真意を問うても良かったのでは?
事件後のまとめとしても
2人の恋や竜のその後など明るい未来の説明はありましたが
戦いまで起こした黒幕という影にもきちんと決着が
あってこその大団円ではないでしょうか。
物語世界や設定は面白かったので次作に期待します。
たぶんデビュー作ですよね?
なおかつ『ネット連載からの紙の本出版』ではないのですよね?
いやいや、違ったらごめんなさい。
でも、勝手にそう思いまして、強く「応援したい!」と思っているのです。
読んで感じた事なんですが、作者さまは優しい方なんだと思います。
そしてきっと、お若いのではなかろうかと。
エイノとアレクシが互いを思いやる様子が「あー、この作者、良い人に違いない」と思えたんですよね。
そう。エイノが周りの人々と触れ合う描写は好きなの。
心の動きが素直だから。
ダメだったのは内戦にかかわる部分だったんです。
内戦にまでなっちゃう社会情勢っていうのは、統治側にも非があると思っちゃうんですね、私としては。
このお話の場合は多分『貧しさ』だと思うのですよ。内戦を仕掛ける側の理屈は。その部分があまりにも平板なので、お話を引っ張る力がないように感じてしまいました。
でも、そこをお話のクライマックスに据えているので、とても気になってしまうのですよ。「これでは根本的な解決になっていないんじゃなかろうか?少し経ってから、また不満分子が生まれるんじゃなかろうか」なんて。
日常の暮らしや、その中での身近な人たちを想う気持ちについて書かれた部分はとてもほっこりしたんですよ。
でも、内戦なんていう大きな物語に係る矛盾が気になり始めると、もうそっちが無視できなくなるほど膨らんでしまいました。
とても残念です。
次回作に期待いたします。
騎士団長ってのに弱くて購入。今一つ盛り上がらなかったので中立にしました。王道、健気さんタイプが好きな人でしたら良いのかも。本編240P+後日談11Pほど+あとがき。
高い山々に囲まれた小国ユルミナ。古くから竜と共に戦う竜騎士団があり、王弟のアレクシが騎士団長を務めています。気難しい竜が共闘できるのは、昔に竜と誓いを立てた騎士がいたからなのですが、18年前に誓いの証である紋章を持つものたちが殺されて、以来、新しく竜の子が生まれることがなくなり・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
トール(国王、攻め兄)、ランヴァルト(大学教授)、貴族たち少々、シーヴ(攻めの乗る竜)、ヒンメル(受けとずっと共にいる竜の子、大きくならない)等。竜ちゃんたちがもっと喋ってくれたら、より楽しかったろうなあ・・・(竜好き)。
++攻め受けについて
攻めさんは兄が国王に適任!と最初から見切っていて、自ら騎士団長になった方。竜に乗って戦うシーンはあれど、刀ぶんまわす筋肉もりもり・・という印象はあまりありません。強面不器用さんというのでもなく、普通にコミュニケーション出来てます。赤子の頃に保護した受けさんを可愛がっていて、次第に自分のものだと思うようになった模様。
受けさんは保護して育ててくれた攻めさんのことを大切に思っている方。竜ちゃんたちのお世話がとても上手なので、竜の世話をして一生懸命尽くしています。そんなに悲惨な目にあう記載ないし、めちゃんこセツない片想い!って感じでもないです。ピュアないい子なんだよな。
攻め受けとも性格に捻り無く、お話は内紛もの。ランヴァルトが絡んでくると好きな展開になったかも?ですが、むっちゃ盛り上がるポイントがあまりなく、さらっと読み終えてしまった一冊でした。うーんちょっと残念。
初読みの作家さま。
だと思ったら、もしかしてデビュー作?なんですかね?タイトルにもついているように「竜」がキーポイントになっているお話で、ファンタジー要素モリモリのお話でした。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
竜とともに暮らしている国・ユミルナ。
この国には民を統べるもの(王)、民を守り国を守るもの(騎士)、そして、竜と言葉を交わし竜と力を合わせ竜の力を存分に発揮させることができる紋章を持つもの(神官)がいることで強力な力を持ち他国の争いに参加することなく中立の立場をとってきた。
が、18年前、神官たちが惨殺されてしまうという悲劇が起こる。神官たちがいなくなってしまったことで新たな竜が生まれてくることはなくなり、しかも石炭を用いて動かす蒸気機関車を導入させようとする革新派と呼ばれるグループが出現したことでユミルナも大きく変動しようとしていて―。
という世界観のお話。
主人公は、18年前の悲劇の際に、森に捨てられていた赤子・エイノ。
彼は現ユミルナ国国王の弟で竜騎士団長のアレクシに拾われ、そして慈しんで育てられてきた少年。
家族はいないものの、アレクシをはじめとする周囲の人たちに愛され幸せに育ってきた。そして何より、エイノには竜の世話がとても上手。気難しい竜たちの鱗や爪を手入れし、アレクシが闘いに竜と共に出陣できるように世話をしているのだった。
エイノはアレクシに拾われたことで恩義を感じているが、それ以上に、優しく強いアレクシに思慕の想いを募らせていて―。
BLとしての軸はアレクシ×エイノの恋の成就、の部分なのですが、「竜」を介して紡がれていくファンタジーの物語が非常に面白いのです。竜の謎や、神官がかつて惨殺されてしまった出来事、そして、革新派たちとのやり取り。それらが上手にまとまって、恋愛というだけにとどまらないお話に仕上がっています。
エイノの出生、という部分に関しては何となーく読めてしまう部分があり、また、国王の弟で竜騎士団長という身分の高いアレクシとの身分違いの恋、といった切ない要素もありますが、アレクシ視点の描写もあることで、アレクシのエイノへの想いも序盤からダダ洩れ。
ということで、謎解きという部分はあるものの全体を通しては甘々でほのぼのベースです。単なる甘々なストーリーではなく、締めるところはきっちり締めるストーリー展開なので非常に読みごたえがある一冊でした。
竜たちの可愛さやカッコよさ、そして今作品のキーパーソンとなる人物の存在も非常に魅力的。スピンオフが書けるんじゃないかな?と思うくらいドツボに突き刺さるキャラでした。
スパダリ攻めに、健気で一途な受けちゃん、がお好きな方にはもちろん、ファンタジーがお好きな方にもお勧め。デビュー作(違ったらごめんなさい)とは思えなくクオリティの高い作品でした。
次回作も楽しみに待っていようと思います。