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pomemimi ehon sakka ha minarai papa to aijougohan wo itadakimasu
今回は出版社の編者者と耳付き症の絵本作家のお話です。
耳付き症のためにアパート退去を余儀なくされた受様が
亡き従姉妹の子を引き取った攻様の大切な人になるまで。
この世界には耳付き症と呼ばれる疾患をもつ人がいます。
その症状とは動物の耳と尻尾が生え、発情期がある事ですが
それ以外は普通の人間と変わりません。
発症傾向は様々ながらも先天性は稀で
多くは第二次性徴とともに耳や尻尾が生える後天性で
原因は判らず、完治はしません。
受様は高校生の時に耳付き症が発症、
良き主治医を得た事で耳付き症という変化を受け入れ
折り合いをつけながら生活しています。
絵本作家デビューを果たすもそれだけでは食べていけず
難治性疾患研究機関を併設する病院内のカフェで
アルバイトをしています。
小型のポメラニアンの耳付き症である受様は
小型犬のように警戒心を抱かせない可愛らしさと
朗らかな笑顔はどの客層にも受けがいいものの
時として獲物として認定して粘着される事がありました。
今日も好色そうな視線を世こそ会社員に目を付けられますが
常連客の対応で助けられます。
この常連客こそが今回の攻様です♪
攻様は受様のデビューからの担当編集でもあります。
受様は秘かに攻様をいいなと思っていましたが
今の関係を変えるつもりはありませんでした。
しかしながら
受様の借りていたアパートの大家が変わった事で
耳付き症の受様は退去を余儀なくされると
攻様から思いがけない提案をされます。
攻様は急死した従姉の葬儀の際に
耳付き症である従姉の子を巡る親戚たちの対応に腹を立て
その子を引き取っていたのですが
受様の次の部屋が見つかるまで自宅マンションに同居して
なれない育児を手伝ってもらえないかと言うのです。
部屋が見つからず困っていた受様は
攻様の助けにもなると同居をする事となるのですが・・・
耳付き症の受様と耳付き症の子を引取る攻様の
もふもふファンタジーなります♪
攻様の提案で同居生活を始めた受様なので
なかなか告白できなくてのジレジレ展開かと思いきや
受様の初恋の人だった元主治医が帰国したり
攻様の元想い人が亡き従姉だった事が判明していく事で
耳付き症である受様の事情だけでなく
ドーベルマンの従姉の子には出生の秘密や
攻様も家族と折り合いが悪さなどの攻様事情も
絡んでいく事で2人の気持ちがすれ違っていき
ハピエンはお約束と思っていても
受様の恋が実るまでハラハラ&ドキドキ
楽しく読ませて頂きました。
ただ攻様事情の見せ方がちょっと強引な感じがしたので
今回は「萌」評価に留めます。
エノ先生挿絵なのでマストバイ。葉山先生のご本を手に取るのは2回目で、相性どうだったかな?と思いましたが、読みやすかったです。お子様可愛かったですがサラっと読み終えたので萌にしました。本編280P弱+あとがき。
絵本作家としてお話を作りながら病院敷地内のカフェでバイトをしているつぐみ。小型犬種であるポメラニアン型の耳付き症を高校生の時に発症していますがカフェ店長や担当編集等、いい人に恵まれ頑張っています。ある日、打ち合わせを約束していた担当編集が珍しくキャンセルしてきて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
響(おと、♂、攻め従姉妹の子)、カフェ店長、同僚、隼斗(受けが昔世話になった医者)ぐらいかな。
++攻め受け設定について
耳付き症は発情期あり、耳しっぽが生えてきて、感情は耳しっぽに表れちゃいます。原因不明のため一部差別されることもある状況。いろんな犬種での耳付き症あるので、個人的にはコッカースパニエルの耳が欲しい・・・
受けは耳付き症あるためアパートを更新できなくなり住む部屋を一生懸命探すことになっている健気さん(悲愴さは無し)。優しいふんわりした印象の方です。攻めとお子様と一緒に暮らすことになって、お子様の保育園送迎やら、お食事の用意やら、ほほえましいです。
攻めは事情あって一人でお子様を育てていた従姉妹のことを気にかけていて、その流れで引き取った編集者さん。ファミリータイプのマンションに住んでいるんで、住まいに困った受けに部屋を提供、お子様面倒見るのを助けてもらえると嬉しい!という流れです。
え、待て待てそれ通報案件というツッコミはあれど、健気一点ばりかと思っていた受けが攻めに「しっかりしなきゃ!」的に気合入れるところあり、耳しっぽ記載ありと楽しんで読めました。耳しっぽ記載好きな方でしたら嬉しい一冊かも。
最後に挿絵話を。219Pの挿絵が大好き。横たわった受けに上から覆いかぶさりーのキスなんですけど、受けの表情が良いなあああ・・・エノ先生大好きです!
白石×つぐみ
犬の耳と尻尾が自然に生える「耳付き症」という人類の約0.1%のレアな病気。
発情もある体質のせいで、周囲からの偏見や性的な被害も受けている。
ちょっと面白い設定だけど、
ケモ耳が「可愛い」というよりも、
可哀想な気がするのは初めて。
絵本作家のつぐみが、「耳付き症」の1人。
そんなつぐみを守って支えてくれるのが、
担当編集の年上の白石。
あるきっかけで、
2人が白石のマンションでの同居をしてしまう。
白石の耳付き症の甥・響の子育てもしながら、
2人の愛が自然な流れの中で少しずつ育んでいく。という展開。
2人も本当に健気で、
その一歩一歩を追っていくと心がほっこりする。
その過程で、
響が全体に大きな存在感を放っている。
子供らしい可愛さと彼の音楽の才能に魅了される。
つぐみが恋と憧れを次第に見分けられるように、
白石への恋心が芽生えてしまうという
成長と変化がリアルで感情移入しやすい。
白石の前で発情してしまって、
自分を抑えられなくなって、
無防備になったりする姿がじらしくて、なんだか萌える。
個人的に、一番の見どころは、
白石の響への深い愛情を抱く姿!と、
一生叶わない片想いの切なさ!
胸を締め付けるようで・・・。
その中の弱さが、
つぐみの無邪気な愛に癒やされていく様子にキュンとする。
古澤エノ先生の絵が好きで、
白石の優しさや強さ、それに脆さもカッコいい!
挿絵と合わせて、ますます惹かれてしまう!
2人の関係性での愛の芽生え方や、
子供との絆が全部愛おしくて、
読んでいるだけで幸せな気分になれる一冊でした。