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この作家さんは雑誌では時々お見かけしてたのですが、単行本で読んだのは初めてでした。
1冊丸ごと同じお話なのでじっくり読めました。
東京と江戸が同時に存在する独特の世界観なのですが、江戸ではまだ時代劇のような「鎖国」中の生活をしています。
その江戸で殺人事件やかどわかしの事件が起きるのですが、十手持ちの安芸が正義感が強くて男らしいのに健気で可愛いです。
ちょっと乙女だな~と思う所もあって、恋愛モノとしては結構甘々な感じです。
事件解決への展開も面白かったし、アクションシーンも楽しめました。
作者さんの時代劇に対する愛が感じ取れるラストに収録されているコラムも面白く読ませてもらいました。
刀類に関するものだったんですが、私も日本刀を見るのが好きなので、とっても同感しながら読みました。
今回も不思議ファンタジーワールドで楽しませてもらいました。
刀マニアの作家さんなので、時代物とか刀モノが多いのですが、今回は刀ではなく十手!と拳銃。
しかも和洋折衷がうまく設定に組み込まれて、面白い!
それにしても、十手持ちの設定って初めて読みました。
お茶目でやんちゃなイメージなんでちょっとBL主人公には考えられにくかったのですが、目から鱗でした。
”江戸”で神隠しが流行り、胸に焦げた穴のある死体が発見される。
武器が確定されず、犯人も見つからず同心や岡っ引きの安芸は、それでも犯人を挙げるのに必死で動いています。
そんな時、橋のたもとで出会った男・久我は安芸が昔、人浚いに遭った時に助けてくれた男性にそっくりで、思わず声をかけてしまう。
職務に熱心で心優しい安芸を暖かく見守る久我。
少しづつ心が近寄る時、久我が拳銃を持っているのを見てしまい・・・
この設定が粋だったのです♪
ひょっとするとタイムスリップものなのか?と思ったのですが、そこは鎖国をしている江戸という、まったく別の国のお話だったのです!
そして久我は、現代の日本からやってきた秘密捜査官!!
文明が全く違うので、外国の話でもあるようで、タイムスリップもののようでもあるようで、その設定にワクワクです。
出島というのは、鎖国をしている江戸が唯一外国との出入りを許すエリアのこと。
江戸時代の日本で考えればいいですね。
出島の秘密を知った者はもう江戸へ帰ることはできない、ということで・・・
今回の作品はいつもの作品に比べてエロは極端に少ないです。
しかし、この作家さんは人物の表情とか切なさとかの演出がとても上手いと思うので、そういう部分で充分補っています。
また和装を描かせてもとてもしっくりくる、何と言ってもメガネキャラがいい!
十手持ちの安芸が日本にやってきて髪を切ると、すごく男らしくなって、久我との2ショットが男っぽくていい感じです。
そんな作家さんの刀に対する萌えを描いたエッセイマンガの『on the edge』は、うまくBLとひっかけて(サヤとカタナとか)萌えてらっしゃいます♪
この作家さんのファンタジーは本当に好みです
とてもファンタジーでドラマチックな作品です。
江戸時代と現代が組み合わさっていて、
中途半端なファンタジー設定ではなく、
しっかりとその設定が生かされた上でストーリーが進んでいくので面白い。
感情表現がとても上手な作者さんなので入り込めます。
そして受けが普段は行動力のあるやんちゃな十手持ちなのに
攻めに対してとても健気でかわいいんです!
エチは少ないのですが、表情や言動がいちいちかわいく、
十分に満足できます。
「初めてなんだってば!」には萌え殺されるかと(笑
攻めはなんだかエキゾチックな雰囲気。
色黒銀髪でこっちのほうが現代人・・・?といった感じ。
包容力があり落ち着いていているのですがどこかへたれで良い男です。
なにより受けがかわいくてたまらないのがあふれ出ていてとてもキュンキュンします。
最後はラブラブあまあまのハッピーエンドです。
ファンタジー設定や江戸時代などが好きな方は満足できるのではないかと。
あと作者さんが太刀萌えを語るミニコラムが載っているのですが、
同じ太刀萌えの私としてはこれだけで満足です。
随所で分かる分かる!と共感でき、
それをイラストで表現されているのでさらに萌え!
本編とはあまり関係ないのですが日本刀から西洋剣、槍までさまざま。
興味がある、好きな方はお勧めです。