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ai towa yoru ni kizukumono
爱在午夜喃呢
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「執事の分際」に編入されている短編
主従関係であっても、信頼関係は愛が無ければ生まれないもの。
生前に先代から頼まれていたとはいえ、大変な苦労を厭わないクロードは人格者です。
坊ちゃまがパリの仮装舞踏会に出席する。平民の遊び人に偽装すると聞いてクロードが心配する。
「仮面で身分を隠したら、あなたは世間知らずのただの子供です」「パリは、上品な貴公子ばかりが集まる場所ではありません」
フランス革命前のパリは、政治活動家が集まって居たり、治安が不安定だった。
会場で美貌の坊ちゃまは、注目の的。だけどゲイだから女性を無視。すると男娼と勘違いされて・・田舎貴族とトラブルになって・・毒入り酒を飲まされて暴行されて・・クロードよく似た男性に助けられる。
助けてくれた黒髪の男性を一晩お相手することに。
夜が明ければ醒める夢。正体を明かさないのが仮面舞踏会
クロードに似ていたけれど、いや 一夜の夢だ、で終り。
短い台詞が作る空間が、味わいを産む戯曲風の作品でした。
室内音楽を聴きながら読むと、ムード増します。でも18世紀当時の衛生状態はかなり悪くて、パリなどは、町中が臭かったみたいです。
神評価
---ロマンが萎えるベルバラ時代の衛生観念、それでも恋を楽しんだ---
★調べたもの:17, 18世紀のパリとベルサイユ。
▽伝染病と入浴を忌む習慣:
欧州の水は硬水。水は毒と考えられた。
ルネッサンス時代(15〜16世紀)ペスト、天然痘などの伝染病が流行って、「水によって病気が広がり、感染する」、風呂は不衛生と考えられていた。ペストが最も流行らなかったのは今のポーランドとロシアの間の地域。17〜18世紀はフランスの貴族は、体をなるべく洗わずに、香水で「ごまかす」習慣が流行る。入浴を恐れる考えは、19世紀までつづいた。
▽アルコールで拭いていた:
「ベッドから出たら手と顔を洗う」顔、手など、人に見える体の部分のみを洗う習慣はあった。身体を「擦る」ような形で洗うのですが、それに濡れた布を使用した人もいれば、香水でこすり落とす人もいれば、最も安全と言われたアルコールを使用したひともいたそうです。ちなみにルイ14世は香水嫌いで、身体をふく際はアルコールに浸した布を好んだそうです。
▽蒸し風呂と天然温泉は有った:
風呂はあったのは売春施設。17世紀近世のフランスでは風呂屋がありましたが蒸し風呂で、毛を抜く施設で、売春もセットの施設がありました。18世紀前後から貴族は身体を洗うために風呂に入りましたが、着衣のままだったりしました。庶民は売春宿と同義の怪しい施設で蒸し風呂を楽しみました。自然に湧いて出る温泉はありましたが、これは治療の目的でのみ存在しました。
▽アントワネットと入浴と香水:
17〜18世紀はフランスの貴族は、体をなるべく洗わずに、香水で「ごまかす」習慣がありました。入浴好きで、香水文化に革命を起こしたのは、アントワネットや王の愛人たち。 『マリー・アントワネットと彼女のファミリー』。1866年刊
▽トイレ
舞踏会は携帯トイレ的なものを持参して、中身は庭に放置するといったことも行われていました・・当時のパリ都市部では、鼻の曲がるような悪臭が立ち込めていました 「18世紀 驚きの衛生事情より」
▽18世紀のフランスで誕生した「ビデ」:(bidet)
タライを付けた木製の細長い椅子のようなもので、これにまたがって局部や足を洗うので、子馬を意味するフランス語の「ビデ(bidet)」と名付けられました。風呂に入る習慣がなかったので、体臭対策として、香水と共に受け入れられた・・・
▼感想:
臭気にまみれていた当時のフランス、汚物が見えない暗い夜しか愛を確かめ合う状況になれなかったみたい。
文庫版では『執事の分際』になってますが、『愛とは夜に気付くもの』新装版嬉しいです。
執事といえば、よしながさんのこのシリーズを置いてない!!
ぼっちゃん、可愛い!! クールな執事がまたよし!! 下克上万歳!!!
鼻の穴が膨らむこと間違いなしですよ~!
革命期のフランスを舞台に描かれた、執事とぼっちゃまのお話です。
よしながふみさんのマンガといえば、1ページに3コマという大きなコマ割です。
大画面でぐいぐいと魅せるHシーン……素敵です。
ぼっちゃまがクールな執事にワガママ放題なのもたまらない……。
クロードのクールで大人の魅力が満載の執事は「これぞ執事!」と唸ってしまいます。
執事ものの最高峰ですよね!