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egoism
1冊丸ごと表題作カップルのお話です。
主人公の2人は高校時代に友人だったのですが、鷹島が女性の教師とイチャついている所を偶然目撃してしまった宮野は、鷹島に口止めだと言われていきなり襲われそうになるところからお話が始まります。
時は経って、31才で大きな病院の小児科医として働くことになった宮野。実はこの病院は鷹島の父親が経営する病院で、鷹島自身も外科医として働いています。
学生時代にそんなことがあったのにもかかわらず、みすみす敵地へ行くような事をしている受け様なのですが、この受け様の心境が一番理解に苦しみました。
鬼畜な攻め様に無体な事をされ続けながら、どうして好意を持つようになったのか…。
独占欲と執着心が強く鬼畜な攻め様も嫌いではないのですが、受け様に対する愛故というのがほとんど見受けられないような気がしました。
そういう訳で、2人が両想いになるまではほとんど萌え所が見つからなかったのですが、想いが通じてからは一気に甘さが増えたので、そちらの方は可愛いなと思いました。
攻め(鷹島:医師)× 受け(宮野:医師)
鷹島と宮野は高校の同級生。高校時代、宮野は鷹島に憧れていた。鷹島は先生とのラブシーンを目撃した宮野を「口が裂けても絶対に言えないように」という理由で犯す。その後、宮野は医師となる。自分の父親と大病院の院長である鷹島の父親が親友で、面倒を見てくれと頼んだことにより、鷹島も勤めるその病院で勤務を始める。そして、宮野が女性と親しそうに話しているのを見た鷹島によって再度レイプされてしまう。雇われの身であると脅す鷹島と何度も寝るが、鷹島のことが好きであると自覚し、離れることを決意。別の病院で働いていた宮野を訪ねた鷹島が自分を愛していることを知った宮野は、自分から鷹島の腕に飛び込んでいく。
どこから突っ込んでよいのやら。
まず、鷹島。レイプは大前提としてダメ。その理由が理不尽。本当にこれでもかと思うほど、人間味が全くないことを露呈するひどい言葉を次から次へと浴びせかける。1ミリも好きになる余地がない。良いのは顔と頭だけ。
宮野。高校時代にレイプされた相手がいる病院に親の勧めであれ、なぜ行くのか。断わればいいじゃん。一度レイプされた相手なのに、警戒もせず、再レイプされる。その後も何度も寝るけれど、もっと決然と断りなさい。医者なら、他の病院を探せるでしょ。これほど人間として好きになる余地が全くない鷹島がやっぱり好きだなんて、ありえません。
もう、主役の二人がまったくもって最低最悪。こんなに共感できないカップル、後味の悪いBLコミック、久しぶりです。