兄貴の身体、俺の形に変えなきゃ

生まれた時から愛してる

umareta toki kara aishiteru

生まれた時から愛してる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神63
  • 萌×250
  • 萌9
  • 中立1
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
22
得点
543
評価数
128
平均
4.3 / 5
神率
49.2%
著者
夜光花 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773063028

あらすじ

高校生の理人には二つの秘密がある。ひとつは一卵性双生児で双子の弟・類の心の声が聞こえること。
実の兄弟にもかかわらず、類は理人を愛しており、聞こえてくる声はいつも自分への執着と欲望ばかり。家族として類を好きな理人は、彼を突き放すことができず一緒に登校し、夜は同じベッドでおやすみのキスを交わす毎日を送っていた。
しかし、ふとしたことで類に秘密がバレたうえ、もうひとつの秘密の影も理人へ迫ってきて……!?

表題作生まれた時から愛してる

小此木類,高校3年生,理人の双子の弟でモデル→企業家
小此木理人,高校3年生→5年後

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数22

双子の弟→兄への執着愛

面白くて読み始めたら止まらなくなり、夜中3時まで読みふけってしまいました。
本当に小説の中には理想の執着攻めがたくさんいるなあ…

ガチ兄弟(双子の弟×兄)ものです。
(以下大きなネタバレありです)

========================









読み始めてすぐ、「一卵性の双子なのに身長が20センチも違って、お兄ちゃんの方が子供みたいに見えるってどういうこと??」と思ったのですが、なるほど〜〜〜!

この作品の世界には「黒夢病」という特殊な病気があり、お兄ちゃんの方はその病気を何度か発症し、成長が止まってしまっている、という設定です。
(突然眠りに入ってしまい、いつ目覚めるかわからない)

そして兄にはいつからか自分に執着する弟の心の声が聞こえるようになり、
日々困惑して過ごしている…と。

この2つの設定が絶妙で、

・心の声が聞こえてることは、いつ弟にバレるのか!?
・バレたらどうなる!?
(→この展開は予想どおりではあったけれど、それでも興奮しました)

・兄の病気はいつまた発症するのか?次目覚めるのはいつ?目覚めた時弟はどうなってる?

と続きが気になり、ページをめくる手が止まりませんでした。

発症から5年後に理人(兄)が目覚めた後、執着わがまま弟の類が完全スパダリ化しているのがすごかった…

身体的にも経済的にも類の手助けがないと日常生活が送れず、申し訳なさと自分への苛立ちを感じる理人に共感してしまい、胃がキュっとしました。

とにかく理人から離れたくなくて、「自立なんてしなくていい!」と言う類。

でも、そんなこと言われたら青ざめちゃうよね…類にとっては理人は自分のそばにいてくれさえすればいい存在で、役に立つとか立たないとかそんなことはどうでもいいのだけれど。
きちんと大人として生きていきたいのに、依存するしかない理人からすれば、とても苦しい状況だよなあと思います。

この辺の葛藤がとてもリアルに描かれていただけに、二人が結ばれた後、理人がそんな悩みや思いを乗り越える部分をもう少し詳細に見たかったな、と。
私はやっぱり「支えられる受け」よりも「攻めと対等な位置にいる受け」を求めてしまうんだなあ。と、自分のこだわりを再認識…

理人が眠っていた5年の間に両親が事故で亡くなっているのもちょっとベタかなあなんて思いもありつつも、執着愛にはガッツリ萌えた&ゾクゾクわくわくさせられました!





2

兄弟で双子で、、最高すぎた

今まで読んだ近親モノの中で一番好きです。
貴重な双子同士のBL。

近親モノの作品て、近親が故にくっつくことだけでドラマになり、それだけでストーリーの山場になったりすることも多いのですがこちらの作品は兄が病気で兄弟同士で結ばれることの他にも大きなストーリーがあります。

しかもyoco先生の挿し絵で読めるなんてもう二度とこんな作品には出会えないなと思い特典付きの紙本でも購入しなおしました。
兄弟BL好きな方にはぜひ読んでいただきたい作品。

0

兄弟では収まらない

イケメンで高身長の理人と、低身長の類は一卵性双生児です。兄弟仲は悪いどころか、兄の理人は弟の類を周囲からブラコンと呼ばれるくらい愛しています。
 理人と類が一卵性双生児なら、背格好が似ていそうですが、類は黒夢病という奇病を患っており、理人と双子でも、背格好は似ていません。
 黒夢病になる原因は分からないし、対症療法もないので、黒夢病を発症している間は、ただ眠るしかなく、本人が目覚めるのを待つしかないのです。
 理人は、兄としての情を超えて、弟の類を愛しますが、黒夢病から目覚めた後は、理人は類への愛がより深くなかったと思いました。

0

タイトルの意味~!

こちら、一卵性双生児CPなんですね!ってことで、このタイトル。確かに。出会いは生まれた時ですもんね(?)。

一卵性双生児で何でBLが成立してしまうのか…っていう所がこのお話の肝になっていて、兄の理人は黒夢病という奇病(フィクションです)に罹っていて、発病すると眠り続けてしまう。その間体の成長が止まる、というもの。どれだけ眠り続けるかはその時次第で、最悪の場合は眠り続けたまま死に至るという恐ろしい病気。

だから成長期に発病した理人は弟の類よりも体が小さく、一見双子には見られない。そして理人には類の心が読めるという謎の現象が起きていて、類が自分に対して劣情を抱いていることを知るのだけど、類は自分の心が読まれていることなんて気付いていなくて…。

ところが類の心が読めていることが類にバレてしまってからが急転直下!そこから双子の関係性が変わってしまいます。

フィクションの病気とはいえ、恐ろしい病気です、黒夢病。目覚めたら友達が数年分しっかり成長してるのに自分は何も変わらないとか怖すぎる。双子ならではなのか、愛ゆえなのか、類は理人のわずかな変化にもすぐに気づいてくれて…もう最高の彼氏なんですよね。

後半、久しぶりにイラッとする女性が出てきましたが、まぁそれも2人の絆を深めるスパイスということで受け入れます。

何より双子の体格差やハーフの見目麗しいビジュアルを完璧に表現されていらしたyoco先生、素晴らしすぎました。挿絵の度に見入ってしまいました。

0

架空の病気でよかった

禁断の双子愛。

物語に登場する兄の病気、「黒夢病」は、実際に無い架空の病気。安心して読書を楽しむことができた。
こんな浦島太郎を作る眠り病は、残酷すぎる。

黒夢票は、昏睡する間、衰弱するけど、外観の老化が起きない、
眠る前の状態で目覚める、まるで浦島太郎な病気。

主人公は、双子の兄。
過去に二度、黒夢病で昏睡した兄は、何時までも少年のまま。
弟と同い年に見えない、外観天使。

兄の悩みは、弟の内言、心の呟きが聞こえてしまう事。
弟は、兄を黒夢病で失う事を強く怖れている。
兄が先に死んで一人取り残されたら、耐えられない。
喪失の恐怖が、離すまいと縋りつく執着愛にすり替わっていく。

兄が三度目の昏睡をする間、両親を失う。弟は企業して収入を得て、兄の為に尽くしていた。
自宅看護に切り替え、目覚める日を待ち続ける。
五年目に兄が目覚めて、弟は、忠犬ハチ公にならずに済んだ。
兄も、待っている弟が居て、幸せ。知る人が居ない独りぼっちだと、目覚めたって生きる意味をすぐ失うかも。

横恋慕する女が登場したり、マスコミで有名になったり、色々有って
兄も自分の気持ちに気付くことができた、藥もやっとできる見込みがたち、
ハピエン。

この物語、辛い事の連続で揺す振られて、心が疲れてしまった。

0

よき執着

表紙からも感じる仄かな暗さ。タイトルからも兄弟ものである事は感じられます。
が・・
普通の双子兄弟の恋愛物かと思いきや、こちらクロスさんの作品は設定が盛りだくさんで、一筋縄ではいかず、あらすじにこの辺の設定が書いてあったかは定かではないが、ちゃんと執着する理由があり。
(恋愛部分ではないところで)切ないお話ですが、
私は【攻めの重い愛で受けが攻めから逃げようとしてるけど、攻めの愛が隠れた時に、攻めの愛がないと物足りない=自分も好きだった】と自分から相手への愛の大きさを自覚する、両執着好きなので、神作品です。
ちるちるさんのBLアワードノミネート作品でだったので、もっと早く読んでれば・・

小説は設定次第なところがあるので作家買いしないようにしようと思ってましたが、やっぱり、夜光花先生の作品は好きだな、と思いました。

1

理人の変化に振り落とされた感

本当に夜光花さんのお話は読みやすいですね!  

理人がまた眠りにつくまではひたすら理人が気の毒で。何度も類に言いたかった。
「筋違い!」って。
怒りや仕打ちの方向が違わない?奪って辱め続けて。

そして理人が目覚めてからは、やはりまた理人が気の毒で。自分の時間は止まったまま世間も周りの人達も5年という時間が経っていて。しかも身体も弱りリハビリしたり助けがないと何もできなくて。

ただでさえ成長が途切れ途切れだったのに、18歳から23歳にタイムスリップしたみたいで。一番人生で進学や就職にと大きな転機な時に。さらに体と心は18歳ままで。

目が覚めたら類はまるで大人になってて。心の声も聞こえず理人に触れてこず。

ここからがどうなるのか?まさか理人は心細くなって類に縋るようになるのか?それはちょっとやだな…と思っていたら。

ん〜。そうか。なるほど。
類の献身にほだされた訳ではなく、理人が類のスキンシップや溺れるほどの愛情が恋しくなって?ん〜。

理人はあんなに逃げることを考えてたのに。一人になりたくて類にも心の自立をして欲しくて。でも本当は理人も類を…。

二人が幸せなら。
出来栄え点は萌×2ですが、ハッピーなんですが。前半の理人にグイグイ引き込まれたのに、後半の展開は、ええ?って思って頭が切り替えられず。
これは好みの問題ですね。

0

近視で執着だけど、ドロドロすぎない溺愛さ

個人的に夜光花先生デビューの1作品目です☺️✌️
まだまだ小説界隈は未知の地だけど、夜光花先生は非BLで「花夜光」名義で多くのミステリー作品もありファンタジー寄りのシリーズものを多く出してるイメージのお方。恐らく大御所先生ですね..!!

挿絵は繊細でミステリアスなイメージのあるyocoさんが担当していて、まさに作品にドンピシャでした
これはガチ兄弟もので、近視は苦手な方は注意が必要かもしれませんが、自分的には結構好きでした。近視といえばドロドロの執着!というイメージがあったんだけど執着というよりは溺愛に近い感じで兄弟というのを一旦置いて置くのならインモラルな感じでもないかな☺️隠されていた謎が徐々に明かされていくので読み返したくなる作品だと思います。

ストーリーもエロも重厚で、なんといっても弟(攻)の長年の恋心を全部吐き出すようなエロが濃密で素晴らしかったですラストもハピエンで文句なしの作品でした

1

素晴らしき執着攻め

双子の兄×弟。ガチの近親です。
弟の心の声だけが聞こえてしまう主人公(兄)は、それとは別に黒夢病という発症すると長い間眠り続けてしまう(次にいつ起きるかわからない)という持病があって…というお話です。

この、心の声のせいで弟が自分を犯したがってることに気づいてしまうのですが、心の声があけすけでどエロい…!
兄は弟を双子の弟としか思っていないので、弟が自分をいやらしい目で見ていることに羞恥と困惑を覚えます。
このシチュエーションがとても性癖にささりました(〃ω〃)
実際に行動にはおこしていないものの、弟に日々襲われる一歩手前…というのが危うく、弟がどれだけ兄を愛しているかが伝わってきて「これこそ執着攻めの素晴らしさ…!」と再認識してしまいました(*´ω`*)

この調子で一進一退の愛の攻防を繰り広げるのかと思いきや、兄の病気の再発……。
ここから一点、シリアスな展開に。
眠っていた間に世界は様変わりし、双子の弟はモデル・社長として活躍していて、周りからは好奇の目で見られ…。
黒夢病はフィクションとはいえ、もしも自分が同じように浦島太郎な状態になってしまったら誰を頼ればいいのだろう、金銭的に余裕はあるだろうかと考えてしまいました。
そのあたりが前半とはうってかわってシリアスさも楽しめて、一作で2度美味しい仕様でした。

そして先生はなんといってもyoco先生のイラスト…!
yoco先生が手がけると作品がとても上品になりますね。
大好きなイラストレーターさんです!
弟の類は高校生バージョン、大人バージョンでイラストを見られます♪
眼福です(*´∪`)

3

執着愛だけどドロドロではなく尊かった

兄弟モノ、しかも双子って事で、もっとドロドロした感じを想像してましたが、そんな事はなくてめちゃくちゃよかった~

類(弟)はちゃんと病的に理人(兄)を好きなので、近親モノとしての要素もきちんと抑えられてる上で、せつな~い要素や兄弟愛や親子愛など色んな愛情の要素が詰め込まれてて読み応えありました。

最後の方は切なすぎてめちゃくちゃ胸が痛かったです。
でも、結末は幸せな未来しか感じなくて、2人の色んな辛い思いがちょっとでも軽くなったらいいな、と思いました。

映画を1本見終わった時のような、気持ちのいい疲れがあって、またすぐに読み返したくなるような中毒性がある作品でした。

0

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