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final cut
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
オヤジ(木佐監督)の高笑いが聞こえそう-な一冊ですよ・・・。まったくサドなんだから・・・。
ラブシーンシリーズの二作目ですが、すいません、まだラブシーン読んでません・・・。
みんなきついって書いてるんで気合を入れて読もう、とおもって、まずオヤジ好きだからファイナルカット!っとおもって読んだらもー、はまるはまる。
久々に萌えました。
おもわず全巻大人買いしてさらにわき道にまで・・・。散財しまくりです。
なのにラブシーンはまだ読んでないってどうなんでしょうね。
本に関しての感想は他の方のレビューでもーばっちりという感じなので書きませんが、
シリーズ最後の「ハッピーエンド」にいたるまでの巻でちょこちょこはさまれるファイナルカットの二人がすきすぎて困ります。
そんでもって、いつもならこんなことはまったく考えないのですが、二人の最後が気になって仕方ないですよ!監督が不摂生しまくりなので早死にするのか野田が過労死なのか。なんかねえ、監督が先に死んじゃっても野田が後追いしそうでこわいし、逆でも監督が飲んだくれてただのダメオヤジになりそうだしねえ・・・。
なんだろう、とりあえずギャラだけは最低限死守してやってくれ!三津谷さん!(ハッピーエンドより。)
映画監督・木佐充尭(48)×俳優・野田司(32)
野田はエリート一家に生まれ、本人もそれに何の違和感もなく警視庁に入ったキャリアだった。
高校時代の友人・箕島が木佐作品が好きで、箕島に連れられて映画を見に行き、自分も木佐作品の魅力にとりつかれてしまう。
それからは評論やら番宣やら監督に関するものは全て目を通すようになりある舞台公演で偶然木佐を見かけ、何も考えずに楽屋口の方まで行ってしまい、スタッフの1人にスカウトされ野田は木佐の映画でエキストラをすることに。
そうして現場に立つうちに役者として木佐の思うように演じてみたいと考えるようになりキャストオーディションを受けることに。
野田はプレイボーイとして評判でキャスト陣は男女問わず噂になるような始末で。
それなら、逆に色仕掛け?で役を得ることもできるんじゃないかなんて冗談のような話になり。
事務所の用事を頼まれ木佐の元を訪れた野田は…。
野田がとにかく一途にベタ惚れなんですよね。
で、相手がプレイボーイなのはわかってるから何事においても目くじら立てたりしないわけだ。
自分は「数いる中の1人」にすぎないっていうスタンスで。
自分は本気だけど、木佐はそうじゃないだろうって思ってて。
それでもいいと思ってて。
自分の一生は木佐に捧げるつもりで。
見返りなんかなしでずっと愛し続けたいって感じで。
木佐が与えるものなら、痛みでも苦しみでも何でも享受してしまおうって思ってて。
だから、木佐が何度スキャンダルを起こしても何も言わない。
自分の立場をわきまえているつもりで。
けれど、そんなスキャンダルの中に「本気」なんじゃないかと野田の心を揺さぶる人がいて。
その想いを木佐にぶつけてしまい、2人の関係は破綻していく。
けれど、実は…。
木佐はホント見るからに悪そうなオヤジで!!
イラスト見ただけでも「ちょい悪オヤジ」だなーって思うんだけども、実際はちょい悪どころじゃなくてワルイオヤジとしか言いようがないし。
あー、このオヤジならスキャンダル放題だろうなって感じの人で。
野田に対しても確信犯的に弄ぶっていうか手のひらで転がしてるような感じで思わず「クソオヤジ」と言いたくなるような人だったんだけども。
実は純愛でびっくりした!
いや、それはホントにね。
ちゃんと野田のこと好きなんだろうなーとは思ってたんだけども、そんな純愛してるとは思ってなかったので(失礼)
案外、可愛い人なんだなーって。
監督と役者。
それぞれに自分以外の人間と関わる仕事。
そのことに対して嫉妬というか不安というかそういうものを抱えているんだなーと思いました。
小説トピにて「ヒゲ男(だん)が出るBL小説あるかな…」とつぶやいたところ、姐さんが挙げて下さった作品の一つです。
イラストが私の大好きな水名瀬雅良先生!表紙からすでにふてぶてしいヒゲオヤジ!
読んでみたら内容も非常に面白かった!
私は知らなかったんだけど、こちらいわゆる「俳優シリーズ」の一編なんですね。これからシリーズ作追っていく事決定です。
内容は、名家出身・東大卒キャリアで警察庁に入庁するも、友人と一緒に見た1本の映画からある映画監督に心酔し職を捨てて俳優になった野田の恋と献身が中心。
野田が心酔する映画監督・木佐は、傍若無人・自分勝手・傲慢…だがそれを全て凌駕してしまう才能と力量を持ち…
だから野田は全て諦めている。
自分が好きになっただけ。
気まぐれに、思い出した時だけ来てくれればいい。
そして、木佐作品で俳優として世に出た身だから木佐の顔を潰すわけにいかない、と俳優として非常にストイックに、真摯に演技と向き合う…
こんな健気な美男子いますか?って感じです。
健気を超えて、下僕か?
「インターミッション」
木佐が目で追っている若手俳優がいる…
心の中で嫉妬を産んでいた野田だが、彼は実は木佐の実子だった。
そして、彼も野田の目がいつも誰を追っているのかを見ていた。
なんで野田さんみたいな人があんなろくでなしを?
そう問われ、痛みでも苦しみでも嫉妬でも、あの人に与えられるものならなんでもうれしい、と返す野田。
ここまできたらもう恋じゃない。野田にとって木佐は永遠なんですね…なんかすごい。
「フォーカス」
過去、多くの女優たちと浮名を流してきた木佐だが、今回の噂は…
木佐に本命が現れた、だが自分はどうしたいのか。
それでもいい、とはっきり言って欲しい、の間で苦しむ野田。だが木佐は野田に怒って出て行ってしまう。
もう終わりなのか、と感じている野田の元に、木佐の映画を教えた友人・箕島がやってきて…
箕島に煽られた木佐が本心を晒します。
木佐は全くそうは見えなかったけど彼なりに純愛をしていた、という事。
野田は報われたなーと思ったけど、これからの関係性も野田がひたすら尽くす事になりそうですね。
水名瀬先生の美麗絵が全て素晴らしい。もちろん木佐のヒゲ顔も。木佐の憎らしさがすごく伝わってきます。
Hシーンも読み応えあり。イラストの相乗効果も素晴らしい。
攻めの映画監督、木佐と、受けの人気俳優の野田。
ありがちな設定ですが、この二人のくっつくまでのお話ではなく、すでに関係が出来上がっているところからの物語になっています。
シリーズのようでしたが、他の作品は未読で、これだけ読んでも問題ありませんでした。登場人物が絡んでいるので、他を読みたくなりましたけど。
野田の私に対する想い、ホントに執念深くて過去の振り返りを読んでるとストーカー的な感じで成就したんですね。そして、木佐に対する信用はない(笑)
木佐は単純にカラダだけの相手として、優秀な俳優として、手元に置いているんだろうと思っています。でもそうじゃない、木佐は野田のことを本当に自分のものだと思っているし、話したくないって思っていると言うのが最後には分かり合えるんですが。その過程が面白く読めました。
木佐はもうちょっと野田に言葉をあげて〜、かわいそうよ〜と思いつつ。でも木佐らしいんでしょうね。芸術家っぽい。
最後の一押しをしてくれる箕島がねぇ、美味しいところを持っていくので、是非とも彼のCP作品を読みたいと思いました。
『ラブシーン』では実力派俳優として登場し、千波を支えてくれた野田の素顔が、こんなにも「木佐監督命!」だったのか!というお話。
実はこのお話が、私がこのシリーズで1番最初に読んだお話だったので、私の中でこのシリーズの主役はずっと「木佐×野田」でした。
『ラブシーン』を読んで改めてこのお話を読むと、また違った側面に気付けました。
とは言え、私はこの順番で読んでよかったって思います。
順番通り『ラブシーン』のあの強烈な重さや暗さを抱えたまま読んでいたら、ちょっとギャップに肩透かしを食らって物足りなさを感じたかも。
この作品は『ラブシーン』のスピンオフとして読むよりも、単体として読むほうが断然面白いと思いました。
この作品がどうこうとか『ラブシーン』がどうのとかって意味じゃなく、作品のカラーが違うから引きずらない方が良いなという意味です。
お話自体も、千波や依光が必要以上に前に出て前作を匂わすようなことをしないので、本当に「あのとき別の場所ではこういう出来事がありました」という、まったく異なる視点で見ることが出来て、私はそのスタンスがとても好きです。
スピンオフって本来、こういう距離感であって欲しい。
それにしても…、木佐監督……、このシリーズできっと一番のガキ大将はこの人ですね!
箕島もガキんちょ系ではあるんだけど、あっちは(良い意味で)ちゃんと計算された明るさで、気遣いもあるもんね。
それに比べて木佐監督は、ホントに根っからのガキ大将!ジャイアン系!
俺のものもお前のものもぜ~んぶ俺のもの系!
この我が道具合に野田がハマるの、分かる気がします。
本当に、野田は盲目的に木佐のことが好きなんですよね。
その他大勢の中の一人でも構わない、ふと誰か抱きたくなったときに自分のところに来てくれるならそれで良い、というスタンス。
傍に置いてもらって、抱いてもらって、少しでも気にかけてもらえるなら、嬉しい、役者として興味を持ってもらえるなら尚嬉しい。
これだけの人気とキャリアを持ちながら、役者をやっていること自体が木佐の視界に居続けるための手段でしかないっていうのがもう、徹底しています。
そこまで人を好きになれるって凄いなぁ……。
そんな一方的な追いかけ方をしているのに、「木佐を好きだ」ということにある種のプライドを持っているので、ちっとも惨めでも悲観的でもなく、いっそ毅然として見えるほど。
潔くてカッコいい愛し方だなぁと惚れ惚れしました。
最後の方に見せた木佐なりの独占欲にクラッとしました。
監督という人種は、こういう愛し方をするんだなぁ。
それは野田にとって、人としても役者としても求められているということで、野田に感情移入して読んでいた分凄く嬉しかったです。
受の野田は、元公務員(警察官)という異色の俳優です。
友人に攻・木佐の作品を見せられてからその魅力に取り付かれ、劇団に入り、役者になってしまいます。
少しでも近づきたい、同じ世界にいたい。
いつかは木佐の作品に役者として関わりたい、と願っていました。
そして想像していたよりも早くそのチャンスがやってきます。
準主役級で作品に抜擢された野田ですが、その後はずっと悩むことになるんです。
木佐は「(主役級の役に)同じ役者は二度と使わない」という噂があります。
事実、今まで木佐の作品に2度参加した役者はいません。
野田は「才能のある役者が現われれば、自分は捨てられてしまう」と悩むことになります。
数年ぶりに木佐が映画を撮ることになったが、二度と同じ役者を使わない木佐が自分を使うことはない。
新しい才能(役者)に夢中になる木佐を見たくなくて、野田は木佐のスケジュールにあわせて様々な仕事を入れてしまいます。
台本からはイマイチ役がつかめて来ないような映画に出演することを決めた野田。
顔合わせの場所に、突然木佐が現われて…。
もうね~、読んでいて木佐ってSなんじゃないかと。
野田がぐるぐるになってるのを知ってて、わざと言葉を惜しんでみたり、意味ありげな行動をしたり。
苦悩する野田の姿がいじらしい。
それを楽しんでいるような節がありますね、監督。
そのくせ、最後の最後で美味しいところをかっさらってゆく木佐。
オヤジ万歳な作品でした。
攻←受度:★★★★☆
糖度 :★★★☆☆
コメディ:★☆☆☆☆
切なさ :★★★☆☆
◇感想:今日は読書日にしたので今日はこれ以外に4冊BL本読みましたが一番良かったです。
48歳×33歳とイラストの攻めの髭が濃すぎるのでちょっと読み始めるのに勇気がいったのですが読んで良かった!受けが攻めに好き好きアピールを言葉にしているのが好きなんだな、と自分の萌えを再確認いたしました。
レビューで気になって、購入してみました。
が、・・・
正直「失敗した~」というのが感想です。
何かと言いますとシリーズだというのに、この本から買ってしまったんです。
私の場合、
大抵のスピンオフものって、シリーズの本編を知らなくても、
楽しめるものなのですが、
このカプは、受である野田の木佐への思いが余りに、盲目的で、
心酔してしまっているあまりに、
何故そんなに好きであるのが分かりませんでした。
きっと、シリーズから読めば、ちょこちょこ出てくるであろう
2人の状況を知ることができて、
「ついに主役になって、幸せになれるのね☆」
とか思えただろうに・・・。
後悔が尽きません。
大好きな「俳優シリーズ」の中で、読む順番が最後になってしまいました。なかなか手をつけられずにいたんです。もったいなくて。読んだらシリーズ読破しちゃうじゃないですか…それが寂しくって。
他の刊に出て来たこの二人が凄く好きで、本編読むのを楽しみにしていました。
野田さんの妄信的溺愛っぷりがほんとイイ。野田サイドの心情はよく分かって満足なんですが、監督がなんであそこまで野田さんに惚れたのかもう少し踏み込んだ描写を読みたかった。
ラストの「他のやつとは寝てない」発言は話を綺麗にまとめ過ぎている気がして残念でした…クズオヤジであって欲しかったな。
本編の二人よりもシリーズの他の刊にサブで出てきた時の二人の方が濃くて好みでした。
『ラブシーン』からの俳優さんシリーズ2作目。前作にも登場した映画監督・木佐(攻)と人気俳優・野田のCPです。
私、このシリーズは好きなんですが、こちらのCPがいちばん好みじゃないんです。これがいちばん好き、という方は多そうですが(相変わらず少数派だな・・・)。
とにかく、ひとことで言って木佐監督がどうも好きになれません。もともとオヤジ趣味はないので、水壬さんとはそこだけが合わないな~と思うんですが(基本的にはかなり好き作家さんなんですよ)、特にこのオヤジはダメだった。同人誌でも、このCPがホント多くて、個人的には非常に残念な気持ちになってしまいます。
いやもう、木佐は私のキライな攻タイプのかなりの部分を集めたかのようなキャラクターです。中でも『言葉がない(足りない)』のは何をど~してもダメなんです。
野田は、好みじゃないけど、別にイヤなタイプでもないんです。ただ、あまりにも従順すぎるというか、一途と言うよりただのMなんじゃないのか!?と感じてしまいました。『一途』の向かう先がアレなので、このCPは無理です。
木佐が、ホントは野田を愛してるというのはよくわかるんですよ。でも、心の底がどうであれ、見える部分が許容不能でした。まあ、野田はそれでもいいんでしょうから、ある意味ぴったりのCPですね。