WACKER'S DELIGHT

WACKER'S DELIGHT
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×24
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
42
評価数
10
平均
4.2 / 5
神率
40%
著者
二戸謙介 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
発売日
電子発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784863498747

あらすじ

好きな子と繋がりたい!

そんな一途な想いでフミトはHIP HOPを始めるが、
梶田と話す事すら出来ず、想いを刻んだライムノートだけが
増える日々をおくっていた。
そんな彼の元に現れたのが
救世主・ラッパーの幽霊!
フミトはゴーストラッパー(おっさん)を自分に憑依させ、
梶田とじりじりと距離を縮めていくが…?

フミトの下心を刻んだリリックは
梶田に届くのか――! ?

表題作WACKER'S DELIGHT

(仮)乙成史,高校生
(仮)梶田隆,高校生

その他の収録作品

  • BONUS TRACK01(描き下ろし)
  • BONUS TRACK02(描き下ろし)

レビュー投稿数2

ラップ愛&深夜ラジオ愛を感じる

ラッパーのBLと聞いたので「ヒプマ◯ね!」と思ったのだけれど全然違ってめっちゃ硬派でした。(とか言ってヒプマ◯未履修ですごめんなさい)

帯に「ボーイズお近づき!」とわざわざ書かれていたので「SEXまではたどり着かないだろうな」と覚悟していたのだけれど、キスはおろか手を繋いだりもせず、本当にお近づきになっただけでめっちゃわらいました。

アフタヌーンで連載しているラップ漫画の、主人公がラップを始めるきっかけになるマドンナが男の子だった的なノリに感じました。BL漫画、というよりは青年漫画を読んでいるという印象です。


おはなしも非常に完成度が高く、絵のクオリティも近年レベルが高杉晋作でお馴染みのBL漫画界においても抜きんでているように感じました。まじで「アフタヌーンで連載してたんだよ」って言われても信じてしまうレベルでした。

ラップおじさんのフェスでの涙、幡豆くんと梶田くんの因縁と、ふつうにお話として読ませる力が強く漫画として面白い漫画(日本語がどっかいった)と感じました。

肝心のラップシーンも歌詞を横文字にしたり吹き出しでコマを割ったりグラフィカルな処理を施したりとさまざまな工夫がなされており、ふつうに面白く読めました。

てか全然関係ないけど梶田隆って韻踏んでる…?のか…?フミトって韻踏むからフミト…?

特筆すべきはラッパーのおじさんの霊で、おじさんと主人公との間でひたすら繰り広げられる小気味のいいギャグがこれでもかと詰め込まれていました。しかもふつうにおもろい。何回か吹き出しました。
青年漫画とか、深夜ラジオとかそう言ったイズムを感じました。(作者のTwitterを覗いたら三四郎のannのファンらしく、ノリがTBSのジャンクっぽいなと思ってたのでビビりました)

BL漫画でメインの2人以外に重要なキャラがいると、一冊でSEXまでたどり着かないといけない性質上どうしてもメインが薄まる、とおもっていたのですが、この漫画に関しては(そもそもお近づきになるまでしかいかないし)ラッパーのおじさんのキャラが出過ぎず、出なさすぎずで非常にいいスパイスになっていたと思います。

また、ラップに関しては、宇多丸さんのラジオを聴いていたのでなんとなくサイファーとか、韻を踏むとか、だいたいサングラスをかけてる、とか薬で捕まりがち、とかは理解していたもののほぼ初心者だったのですが、細かく説明を入れたり、濃すぎる内容にもここは読み飛ばしていいよ的な処理をしていたので非常に飲み込みやすく感じました。

キャラもノンケの男子が書いたのか?というくらい媚がなく、カラッとしており、物足りなく感じる人もいるとは思いますが、わたしは好印象でした。2、3巻〜と続けて読みたいなと切に思いました、多分8巻くらい続けてようやく梶田くんがフミトくんの気持ちに気づくくらいのペースなんじゃないかな。。。


とにかくおはなしも絵のクオリティも高く非常に楽しめました。文句なしで神です!

7

にわかHIP HOP知識しかなくてもOK

HIP HOP BLとはいっても、かなりギャグ寄りで笑えるお話です。HIP HOP知識はにわか仕込みな私でも楽しめました。
主人公の乙成は、片思い相手がHIP HOPにハマっていることからHIP HOPの世界に足を踏み入れます。そこになぜか現れるラッパーのおっさん幽霊!笑。ボケ続ける乙成に全力でツッコミながら、HIP HOPの解説役も担ってくれています。たまに乙成に憑依してラップを披露したりと大活躍。というかよく考えたら乙成はほぼラップなんかしてなくて、幽霊任せでした。
乙成の頭の中は常に梶田とのスケベでいっぱいで、ズレまくってるんです。なのに絶妙にかみ合ってる変なノリで、それがすごく楽しい。ラップ以外は器用にこなす高スペックぶりも最高でした。
BのLは始まらず、乙成→梶田の一方通行のままで終わってしまいましたが、最後にちょっとだけ梶田がふらっと絆されそうな雰囲気を出していて、それだけで十分でした。乙成は何が何でも成し遂げてしまいそうなキャラなので、きっと梶田が気付いたときには落ちていそうな気がします笑。
本編後に短編が数本収録されてて、たぶんこれは本編の幕間の話じゃないかな。時系列が分かり辛いのが難点。
おまけでHIP HOPの用語解説があったのは親切でよかったです。全体的に作者さんの情熱が伝わってくるタイプの作品でした。好きです。

1

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