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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
演劇業界BL「ろくでなしの恋」のスピンオフ作品。
劇団ネオ・コンサバティヴの主宰・両國嘉一(よしかず)と劇団員・永瀬一幾(かずき)の愛の軌跡…
物語は、永瀬が高校2年の時に憧れの両國が主宰する劇団「コンサバティ」のオーディションに挑むことから始まります。
劇団員となった永瀬が知る、両國の黒田湧二への想い。2人の絆には入り込めない、と痛感していたところに起きる大変な事態…
両國が喉頭癌を発病するのです。転移もなく声帯に問題はない、と言われて受けた手術だったが、開けてみたら…
声を失い、肺にも転移が見つかった両國は、生を諦めた。
そんな両國にどうしても生きて欲しい永瀬の捨て身の献身が描かれて圧巻です。
健気、なんていう言葉を越えた、正に全身全霊を捧げ尽くす永瀬の凄まじい愛の形。
本作の発表は2006年、私が最初に読んだのが2015年頃、そして今再読してそのドラマチック性は全く色褪せない。
「ろくでなしの恋」ではサディスティックな暴君のように見えた両國の『一生俺に従え』という言葉、それは永瀬を一生離さない、という2人の絡み合った甘い執着…
最初はそんなに好きな話じゃないかもと思いながら読んでたんですが、途中からの怒涛のようなネクラな展開にワクテカ、もといハラハラしました。
さらに、声を取り戻した攻めが受けの名前を読んだとき、思わず目頭が熱くなってしまいました。
健気受けの献身っぷりがツボに入っちゃったんですよね。甘えのない献身。
攻めには他に好きな人がいて、ちっとも受けには優しくしないんですよ。
なのに、舞台の上で見た攻めに見いられ惚れ込んでしまった受けは、そんな攻めのすべてを受け入れるのだ。何をされても逃げずに、まっすぐに食らいついていく。
そんな受けの気持ちが届いて、本当に良かったと思いました。
続編あるらしいけど、読みたいような読みたくないような微妙な気分ですw
これ、イイ感じで終わってる気がするもんで。