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ミニ冊子がついていたのに惹かれて購入です。
"ここでしか読めない描き下ろしショートマンガも収録!!" だそうです。
宮城薫(みやぎかおる)...メガネとベスト萌えで、毎日仕事場である料亭「たち花」でチーフとして頑張っています。後半徐々に春日を好きになっていく姿が可愛らしいです。
春日聡(かすがさとし)...板前らしからぬ長髪ですが、腕は確かなようで板長さんにも気に入られているみたいです。宮城の心の隙間にスッと入り込んでいく姿がカッコイイです。
料亭が舞台のマンガはジャンル問わず初めて読んだので、何だか新鮮でした。
宮城や春日の他に、年齢を偽って居酒屋で働いていた宮城をスカウトした香月(かづき)さんや、悪役(?)の橘オーナーもただの脇役でなく、きちんとストーリーに絡んでくる存在として登場するので、話が進むにつれ面白い展開になっていきます。
さてなぜタイトルの"限定版"で良かったかというと、限定版についているミニ冊子には、両想いになったふたりの後日談が描かれているのですが、最後のページ、宮城に下の名前で呼ばれただけでイってしまった春日が、ホントに可愛いんです!!!!
クールな春日が顔を赤らめるなんて、萌え以外の何者でもありません///
P.S...春日という名前を聞くたびに某ピンクベストの芸人さんが脳裏にチラついてならないんですが、この漫画も例外ではなかった泣
老舗料亭でチーフを務める宮城は、姉妹店から研修に来た板前の春日にいきなり口説かれ、翌日からセクハラされる毎日に!
相手が上司でも関係無くセクハラする春日。というか板前でその長髪は…と、思ってしまう意地悪な読者でスミマセン。
反発しながらも、強引な攻に次第に絆されていく受。
よくある最初強引気付けば大好きという御約束展開なのでサラっとほんわかしたのが読めますが…。今回は会社じゃなくて料亭が舞台だからかな?角田さんの作品にしてはオフィスラブ要素のパンチが弱い気がします。
お家騒動とか、トラブルはあるんだけど、恋愛メインでなんかあんまり緊迫感が無いです。折角こういう設定なのだがら、もうちょっと巧く使えばハラハラドキドキで釣り橋効果も伴いラブへ突進って流れになるのにー。
この緩さとそこまで大きくないトラブルネタが角田さんらしいといえばらしいけど、本格的なトラブルモノが好きな人には向かないかも。
仕事に真面目!受が仕事トラブルでも恋愛トラブルでもオロオロしながら頑張る姿は一生懸命で可愛いです。
攻は…・・・うん、多分恋に一生懸命なんだろうけどチャラく見えるのは板前なのに長髪だから、か?セクハラ=愛情表現だからかしら。
本編がそんなに甘いという内容じゃなかったので初回特典で甘さ補充って感じです。これは数年前の作品ですが、最近のBLってくっ付くまでに重点を置いてくっ付いてからの甘さを描き下ろしや初回特典冊子で補充ってケースが増えてきましたよね。
これもまたベタだけど、普段苗字呼び、ベッドの中だけ下の名前呼びなんて手垢の付いたネタでも読み手をキュンとさせるのが巧いなー。
名前で呼ばれてドキンとする。使い古されたネタなんだけど絵柄と全体的な雰囲気によく合うのでほのぼのします。
しかし…、あの宮城さんがこんなに可愛くなるとはな。BLってファンタジー。
良くも悪くもボーイズラブと言う展開方法の
中でしか成立し得ない物語は存在します。
この物語も素の中の一つです。
ある種のお家騒動と言う題材は一般小説でも
適用可能でしょうが、その題材が主題では
なく恋愛展開の薬味として用いられている
状態ですので。
恋の話をさらりと読みたいのなら程好い加減
かと。
展開に伴う暗く重いものが欲しい方には
お奨めしかねます。刺激の後は淡々とした
味わいですので。