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嘘っぽくても楽しめるのが良いＢＬ
刑事でコンビという設定なのですが、この二人のなれそめは別の単行本に入っている「振り向けよBABY」らしく…。
知らずに買って、もちろんこれ単品でも読めるんですけど私はこの二人が出来上がってるものだと最初から勘違いしていたので、最後の最後に結ばれるまでまだ恋人じゃないと気づいていませんでした^^;
あ～これは先に前作を読めばよかったかも。
もちろん私が勘違いしただけで単品仕様にはなってると思います。
でもキャラの人となりも、前のを読んどいたほうがよかったなあ～と思いました。
先輩刑事の瀬尾がカッコイイ系なのかワンコ系なのかキャラがイマイチ掴みにくく、カップルとしてちょっと萌えにくかったです。
当たり前で、キャラの説明とか最初にないんですよね。
後輩の和紀はこの年齢の刑事にしては恋愛でポロポロ泣いてるシーンが多くてちょっと乙女ぽいかな、と思ったり。
事件ものとしては猟奇連続殺人事件、という設定で、犯人を絞り込む様子や追い詰めていくまでがしっかり作られていてよかったです。
ともかくこちらは前作を探してから再度読み直そうかと思います。
「僕に恋して抱きしめて」
バイトの新人と先輩のお話。
先輩といっても歳が近くて、可愛いけどツンデレな先輩です。
なんていうか、嫌な人が出て来ない可愛い作品。
水野はゲイで先輩・新に好意を持っているのはバレバレなんだけど、新たには「あなたはタイプじゃない」と言っています。
ゲイだからといってバイトの周りの誰もへんな顔しないし、もちろん新たもそうです。
気になって、戸惑いながらも歩み寄る、自然体のラブストーリーという感じでした。
恋愛物としては可愛すぎてキレイすぎて同性愛なのにこんなキレイなの、ちょっとうそっぽいとも思うのに、やはりこういうのがとてもこの作者さんらしくて落ち着く作品でした。
いまいちでした
刑事ものです。
ある連続殺人事件を追うなかで、先輩刑事と後輩刑事が恋をする。
男相手(しかも仕事の同僚で、かならず話さなきゃいけない相手)にナチュラルに嫉妬しまくってる攻めがナンダカナァでした。
すごい陰惨な連続殺人事件が起きてるのに、主役の二人がやたら恋愛脳なのもいただけなかったです。
捜査会議中に机の下手を繋ぐ男なんて、ひたすら萎えますです…。
だいたい職場恋愛で上司が部下にセクハラしまくるって、基本的には最悪な行為だろうと。「結果的に両思いだからｏｋ」ってなるだけのストーリーにはいつもモニョモニョしてしまうんですよね。そこになにか一工夫が欲しい。
あと、刑事のくせに捜査のイロハも知らないのも(私だって知らないけど、刑事ドラマ見たことがあればわかる程度の発想すらない)ナンダカナァ…。
ミステリーとして読もうとしても、事件の真相が分かりやすすぎるような気もする。
いろいろゲンナリする箇所があって、いまいちノリきれませんでした。
他の作品も、「攻めが受けを好きになる→受けがひたすらツンケンするけど攻めがひたすら口説いてくれる」というパターンの話ばかりで、いまいち趣味じゃなかったです。
こういうキャラって、自分が傷つくことにはすごく敏感なくせに、相手を傷つけてることにはあまりにも鈍感だからヤダ。
「好きな人に羊羹を買うために仕事に遅刻」みたいな萌えポイントとして作ってるだろうエピソードとか萎えちゃうよ。いくらバイトでもさ。
