月と金のシャングリラ 2

tsuki to kin no Shangri-La

月と金のシャングリラ 2
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
20
評価数
4
平均
5 / 5
神率
100%
著者
蔵西 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
イースト・プレス
レーベル
発売日
価格
¥900(税抜)  
ISBN
9784781619095

あらすじ

チベットの僧院を舞台にした愛の物語、ここに完結!

君が生きてさえいれば、僕はそれでいい……。

父により僧院に置いていかれたダワは、ドルジェやガワン先輩など仲間たちと共に、沙弥(少年僧)として修行をすることに。
成長するに伴い、僧院の絵師として生きていくことを決めたダワだったが、自らの心の内に「ある想い」が育っていることに気づく……。
しかし時は1950年代。中国軍によるチベットを取り巻く環境は、日に日に悪くなって行き……。
ダワとドルジェ、宿命の出会いの結末はーーーー。


<登場人物紹介>
ダワ……名前は「月」を意味する。父親と2人で巡礼の旅をしていた。絵師を目指して修行をしている。
ドルジェ……名前は「金剛」を意味する。ダワを友人として気にかけている。手先が器用で真面目。

表題作月と金のシャングリラ 2

レビュー投稿数1

激動のチベット、彼らの行く末は

2巻、完結巻です。
1巻で忍び寄って来た中国によるチベット侵攻の波がついに主人公達に襲いかかります。

ダワ達は逞しい青年期に入り、最初の方のページの彼らの成長した姿にキュンとしました。
また、作中のドルジェの黒帽の踊りの姿もとても素敵です。(裸の背中の色っぽさ!)
そんな姿にダワも自分の中のドルジェへの気持ちにとうとう気付き、葛藤し、苦しみます。

しかし時代は激動の波に飲み込まれていきます。
ダワ達の僧院のトゥルク(転生ラマ・化身僧)をダワ、ドルジェ、ガワン、副僧院長らは古都ラサまで送り届けるのですが・・・。

2巻では、ダワの生い立ちや父母の事が分かったり、ダワ、ドルジェのそれぞれの行く道が決意されます。
そしてラサでの中国軍の横暴に胸が痛みます。
「昔中国だった」と言う理由だけで、こんなにも理不尽に善良なチベットの人達は虐げられて行くのかと恐ろしくなります。

そんな時代の波に抗って行くであろう彼らの姿で物語は終わります。涙なしでは読めませんでした。
それどころか、読み終えて数日経った今でも胸に澱が溜まったままになってしまっています。
そうなってしまうくらい、その時代のチベットの人々の様子が自分が一緒に経験しているかのように感じられる素晴らしい作品です。

彼等の行く末に幸せが有りますように。
チベットが全ての人々にとっての理想郷、シャングリラとなる日が来ることを願ってやみません。調べたら今現在も、大変なんですね。いつになれば彼等の祈りは成就するのか・・・。

追記・ダワの気持ちに対するドルジェの答え、二人の選んだ道等、切ないですが是非作中にてご確認下さい。
あと、1巻の感想で書きそびれましたが、ダワのお父さんもめちゃくちゃカッコいいです!
そしてドルジェは褐色黒髪、ダワは色白金髪?美人系です。

それと・・・。蔵西先生の前作、流転のテルマ(ブロマンスです、こちらは現代物、オススメです)で初めて知ったのですが、チベットの方々は寝る時裸なんですよ・・・。(その方が暖かいそうです)
そんな描写も有ったり、蔵西先生の絵がまた色っぽいんですよね、ふとした拍子に。
そんな所もご堪能ください。



2

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