鳴けない小鳥と贖いの王 ~彷徨編~

nakenai kotori to aganai no ou

鳴けない小鳥と贖いの王 ~彷徨編~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神81
  • 萌×216
  • 萌6
  • 中立3
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
15
得点
490
評価数
110
平均
4.5 / 5
神率
73.6%
著者
六青みつみ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
稲荷家房之介 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
鳴けない小鳥と贖いの王
発売日
電子発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784199010224

あらすじ

はるか昔、楽園のような浮島に住んでいた翼ある
一族――その血をひく「癒しの一族」の青年ルル。
聖なる森の片隅で平穏に暮らしていたある日、
何者かに村を襲われルルだけが生き延びた。
力を使い果たし、小さくみすぼらしい鳥の姿に
なり死にかけていたルルを救ったのは、
旅の青年クラウスだ。
懸命にルルを助けようとするクラウスを、
ルルは誰よりも慕っていく。
ようやく元気になった小鳥のルルは、
クラウスが王族で王になるために
ある人物を探していると知り!?

表題作鳴けない小鳥と贖いの王 ~彷徨編~

クラウス・ファルド,25歳~,旅の青年
ルル,15歳~,癒しの民

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数15

夜明けの腐女子にはたまらない展開

夜が明ける前は暗ければ暗いほどいいと思ってしまう、自称夜明けの腐女子です。

こちらの本は受けがThe不憫なんです。自分たちの一族に癒しの力があることから襲撃を受けて、唯一生きのびたルル。でもその力も尽きてきて、殺されそうな時に出会ったのがクラウス。

クラウスはルルが昔出会った運命の片翼にも関わらず、そのことに気付かず、ハダルという別の女性を運命の片翼だと勘違いし、ルルを伴侶に出来ないと突き放してしまう。しかもハダルはとんでもない性悪女でクラウスと距離の近いルルに嫉妬し、ルルを罠に嵌め、国外から追放することになってしまう。


クラウスはルルが話せないことを知っていて、それでもハダルの言うことを信用してしまい、その結果ルルはまた死にかけてしまうんです。正直言ってクラウスに怒りしか湧きません。が、六青先生のお話なので、ハピエンになるためのスパイスだと思って耐えることにします。

0

冷静になってレビューをしてみる

前々から超絶気になっていた作品で、まだ未完(近く完結巻が発刊される予定)とのこと。切ない・不憫・悲しい…などなど評価されていることに、ビビラーの私はひよってしまいまして…なかなか手が出せずにいました。

「彷徨編」「再逢編」を通読してから、こちら1巻に当たる「彷徨編」のレビューをしています。
私は痛い・不憫系は、そもそも手に取ることが少なくて読む機会もそんなにありません。溺愛幸せほのぼのが大好物なので、耐性があまりないからとも言えますね(^^;
それに加えて未完で続いてるし…気持ちの落ち着け所がない時点では購入を躊躇っていましたが、近いうちに完結巻が出ると聞いたのでこの世界に飛び込んでみました。


ひと言。とっても良かったです。
惹きつける始まりから、その後のストーリー運びまでハラハラドキドキが濃厚でした。多分、2巻まで読んでいたのが大きいかな、と。この1巻だけ読んだ後だと、ブチ切れていたと思います。それだけに、1巻はクラウスの行動に怒り狂いました。しかも気になるところで終わりなので、この1巻読後すぐの評価だと私的には「中立」だったと思います。うん…やっぱり騙される、悲しい、苦しいのは嫌なんですもん…

んで、ぶっ続けでそのまま2巻に移行して読んだら、まぁーまぁーまぁー!えらいこっちゃの展開になってまして(いい意味)。それが頭に入った状態で考えたら、1巻すごいな…と思ったんですよ。

ルルの境遇も、クラウスやハダルたちにされたこと…猛烈にムカつきはしますが、これこそが2巻への布石。ルルの悲しみが2巻へ生きてくるんです。それもかなりビシビシと。

悪人たちに騙されて、彼らに丸め込まれたクラウスによって国外追放に遭ったルルが記憶喪失になり…冤罪に気づいたクラウスがルルを追っていくという流れになるのが2巻。ルルがクラウスを赦す、赦さないの葛藤の核心が1巻に詰まっています。

流し読みしたい衝動に駆られてしまうほど、ルルが可哀想で堪りませんが、私のように切ない・悲しいの嫌だ〜って方がいたとしても、ここは気を張ってでも読んで欲しい。ツラくなりそうなら、ぶっ続けで2巻を読んで下さい。精神的に落ち込まずに読めると思います。


2巻は終盤のグングン右肩上がりのルルの気持ちの盛り上がりがめちゃくちゃ最高なので、それでもまだ完結せんのかー!?となるかも知れません。むっちゃ3巻読みてぇ〜!ギブミー3巻〜!ってなる終わり方なので、いい意味でのステイ感…「待て」でいられます(笑)

感情的になりがちな気持ちを抑えて…2巻読んでから1巻レビューを書いてると、冷静な見方が客観的にできてることに安堵感を覚えています。苦手設定でも、やっぱり読みたい作品はあるんですよね。

確かにこの作品は私の得意な設定じゃないけど、それを抜きにしたら、すごく作り込まれた壮大な世界観にただただ驚かされるばかりでした。人物の心理描写や過去のバックグラウンド、キャラクターの動かし方にしてもどれも卒がなくて見事です。バッドにする理由が1つも見当たらなくて、神評価にしました。


どんなエンディングになるのか、早くも完結が待ち遠しいです。

3

王が鈍感過ぎて切な苦し〜〜ヤキモキ

続編にしてももう少し1冊のオチが欲しかったです。『つづく!!(ドン!)』て感じでした。もう続き出てますので即購入しましたが。

前半のクラウスとルル二人だけの旅路はベタベタ甘々でお互い思い合っていて最高でした。小さいモフモフを胸に仕舞い込む騎士大好き。果実をくちばしと唇で与え合い、新たな感情を見つけるシーン良かった…!

運命の人を探し求め、心(クラウスには顔にも)に傷があり一人ぼっち、そして続編にかけて相手に自分が“その人”だと気づいて欲しいという。
二人ともが同じ心情を持っていたり行動をしているところが素敵な話づくりだと思いました。

六青さんは残酷で切ない状況カードをバンバン切っていく方ですよね。救ってくれた感謝の言葉も指輪の事も声を出して教えることが出来ないルル、無くした指輪を持った女をクラウスは“その人”だと身を寄せていき、結婚し、ルルは悪戯に不利な状況に立たされ、自分が貰った指輪は壊れ、クラウスから貰ったものは何も残っていない。おまけにクラウスの察しの悪さはなかなかのものです…ルルの絵やボディランゲージでももう少し伝わるもんだろう‼︎とやきもきさせられました。

ハダルが清々しい程嫌な女(オマケに従者と密通ー)なのですが、むしろ素直な良い子でルル同様クラウスに心底夢中だったなら、もっとぐぬぬ…だったかもしれません。間髪入れず続き読みます。

2

美しい世界観と悲恋に泣きました。

六青むつみ先生のファンタジーBL。
美しい世界観と安定の文章力。素晴らしいです。

故郷がなくなり鳥の姿で生き延びたルル。「運命の片翼」にはすぐに再会できたのですが、困難が多くてヤキモキさせられました。

けっこうすぐに人間に戻ってしまいますが、鳥バージョンのルルの描写は可愛いですね。

人間に戻っても声が戻らなくて、当て馬の意地悪キャラも出てきて、2人の心はどんどんすれ違い離れ離れに。
六青先生の作品は必ず重たい展開があるのですが、毎回ぐさっときますね。
今回も読みながらボロボロ泣きました。

1

引き込まれます

辛くて痛くて悲しくて、
幸せな頃を全て消し去るくらい酷いのですが、
辛すぎて読みたくないとは、ならないのです。
人物やお話し、世界観がすごく魅力的だからでしょうか。引き込まれてしまいます。

電子で購入後、読んでいなかったのですが、
2巻目が発行されたので、急いで読み始め、
好き過ぎて紙の本の1.2巻を買いました。
2巻の電子も買います!
何度も読む作品の仲間入りです(*^^*)
素晴らしい作品に出会えて幸せです。
六青先生ありがとうございます。

3

一冊で終わらない!?

翼神の末裔と呼ばれる一族の『ルル』
その一族は癒しの力を持ち、失われた運命の片翼を探し求めて彷徨い続けることになりー。

物語はある日、ルルの一族が住む森の中で胸には毒矢を両目は切り裂かれた『クラウス』との出会いから始まります。
クラウスを癒し、痛いうちは目を開けてはダメだとルルは言います。
そこにクラウスへの追手と思われる物音が近付き

いつか必ず迎えにくるから という言葉と共に指輪を渡し、クラウスとルルは別れます。

序盤は故郷と家族、全てを失いながらもクラウスと再会した「小鳥」姿のルル。このルルが可愛いです。挿絵も相まって悶えます。

「人型」に戻れてからのルルもとにかく可愛いです。クラウスの優しさがまた堪らない!

姿も名前も分からない命の恩人を探すクラウスと、自分だと言いたいのに声が出ないルルのもどかしい関係にヤキモキします。

後半につれ話はどんどん不穏な流れになっていき、彷徨編〜完〜

次巻を待たずには居られない!作品でした。
待つ時間も焦らされる感じで良いです(笑)
一冊で完結して欲しいかたにはモヤモヤするかも知れませんが、発売したので是非読んでみて下さい。

5

続きます。このお話は続編があります。

大事なことをタイトルにしました。
ええ。残り10ページ程になるまで私は気付いておりませんでした。
六青先生のお話なのでハッピーエンドを疑わずに読んでいたのですが、そこまで書かれてなかった!ショックです。
続きを待っておりますので、何卒よろしくお願いいたします。

〝癒しの民〟と呼ばれるルル。
人の姿を失い彷徨っていたルルは、クラウスという青年に助けられる。
このクラウスは、幼いルルが嘗て傷を癒した少年だった。クラウスはその命の恩人=ルルを探す旅をしているという。
回復し人の姿に戻ったルルだったが、声を失っており、クラウスに自分がその恩人だと伝えることが出来ない。
共に旅をするうちに、クラウスの命の恩人だと名乗る女性が現れ、何故か彼女はその証も持っていて……というストーリーです。

友人にストーリーを説明していて気付いたのですが、このお話のモチーフは『人魚姫』ですね。
この本~彷徨編~は正に『人魚姫』のエンド部分まで。
クラウスが、ルルが本当の命の恩人だと気付いたような描写が最後にあるので、この後ハッピーエンドに向かって突き進んでくれると信じています。
まだ明かされていない謎もあるので、そちらも気になります。
一途にクラウスを慕い続けた健気なルルが幸せを掴む日を待っています。

8

次巻で完結、まだ旅の途中

[彷徨編]シリーズ1巻目。
この巻は、非BLに近い内容。口づけ程度の淡い恋、です。中身は、タイトル通りの内容です。
美麗な表紙に惹かれました
・・シリーズものは、完結した後にまとめて一気に読んだほうが健康上よいと思う。待つって以外と負担です。
あとがきの予告通り、次巻で完結できるのか心配しながら続編を待っています

▶かつて、治癒力を持つ鳥の一族が地上の王を決定、平和に地上を統治していた。
 「ラピュタ」と似た天空の島に住む鳥族。ルル・リアスはその絶滅寸前の鳥族の末裔。

▶ルルの運命の片翼・クラウスは、騙された後に気づく聡くない普通の人。
何度騙されても信じてしまうお人よしが統治者になると、民を不幸にすると思う。
聖導院が送りつけた他人の男の子を孕んだ女の計略に騙されて、ルルを追い出し切り捨てる。
切られてひん死のルルを救った行商人は、ルルの力を商材にして稼ぐ。
ルルは、力を使い切り死んでしまいたかった。後三日で寿命が尽きる所で、またクラウスと再会する。
不憫・健気受のルルは治癒の力を持つ、死にたくても死ねない気の毒なキャラ。

▶鳥族を狙う聖導院から逃げるルルの流転は、次号も続くのかな。
聖導院は、里を襲い捕えた鳥族の血を採取していた
 →ルルから恋人を奪った女は、その鳥族の血を利用した偽鳥族だと思う。
聖導院が行う蛮行の理由は、次巻で解明されるらしい。

4

読み終わってから気づきました

六青先生の作品が大好きなので作家買いです。
今作も主人公が不憫で辛かった…ですが、ここからのハピエンが読みたくての作家買いですので次巻が待ち遠しくてなりません。

主人公が痛々しい程に苦しむ、というのは六青先生のお決まりですし、今回は続編で回収なのでセットで読まなければ読者にも幸せは訪れません。
とはいえ、相変わらず私の癖には刺さりまくりです。

悪者によって、せっかく再会できた運命の人からの信頼を失い捨てられて何もかもを失くしてまったルル。
声が出ないせいで身の潔白も訴えることができず、一方的に追い込まれていく様は辛いです…
瀕死のところを隊商に助けられ、ルルのもつ癒やしの力をその隊商の為に使うことで、行動を共にします。
癒やしの力を使えば自分の寿命も減っていくことを誰にも明かさず、このまま命を失くしてもいいと思えるほど生きる気力のないルルは辛い記憶を失くしてしまっています。
なぜかわからないけど、誰も信じられない、もう生きている意味もないと寿命が尽きる間際に、運命の人であるクラウスがルルを助けに来ます。

今更助けに来たクラウスに腹が立って仕方ありませんが、何がどうなってルルの元に来たのかなどは次巻を読まないとわからないので、待ちたいと思います。

読んでいる最中には気づかなかったのですが、エロが一切ありませんでした!びっくり!

クラウスを許せる自信がありませんが、次巻でルルが幸せいっぱいになる事を楽しみにしています。

19

途中から拷問されている気分で拷問中のまま読了…

この展開で、伏線回収しないまま『つづく』に萌えられるのは、もはや真性Mかと。
受けが凄惨な目に遭うのは六青先生ファンタジーBLのお約束だけど、最初はほのぼの途中から惨すぎる展開になり、そのまま終わるとかまさに生殺し……
自分はとてつもなく忍耐力がある!と豪語する人にしかオススメ出来ない内容でした。マジキツいです 涙

11

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