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koukyuu wo tobidashita toaru sokushitsu no hanashi
初っ端からドキドキでした〜心臓に悪い。あのラウルが⁉と思うけど、リアル過ぎてリードの気持ちを思うと胸が痛かったです。はなの先生は心情を丁寧に書かれているので、その分伝わりました。今回は緊張感漂う展開でハラハラしながら読みました。そんな中でもリードの聡明さが際立っていてかっこよかったです。そしてラウルのリードへの愛が深かった。こんな風に愛されるリードは幸せですね。ページ数は少ないけど大満足です。是非是非続編が読みたい!
今までの2作って基本的に良い人しか登場しませんでした。
基本的に悪い人はおらず、誰もが話し合いで納得して最後にはリードの味方になって協力してくれる様になるんです。
でも今作から登場したコンラートは、今までのような事が一切通用せずリードが唯一恐ろしさを感じる人物になります。
これまでにも触れられていたけど、アッサリだったリードの前世の記憶も今回のお話の展開に活かされていました。
そして今回特筆すべきはラウルの頼もしさだったと思います。前作でも「100人を助ける為に1人を犠牲にするより、たった1人の犠牲も出さずに100人を助けことを諦めない」と言っていましたが、それを今回は有言実行する為に奔走するんです。
前の2作に比べると短いのですが読み応えがありました。
このままコンラートが黙ってるのか、これからがとても気になりました。
書き出しは、リードが、宴席で、他の女性を伴った王太子から婚約解除を申し渡される場面
次は、水原直人なる大学生が読んで居るのは単行本のラノベ。
「リディは、他の令嬢に恋をした王太子に婚約破棄と国外追放を言い渡される」
「悪役令嬢の物語」の本を読んだ直人と妹が感想を話し合う。
そして、場面は物語に戻り、リードが目を覚まして、「また前世を夢で思い出していた」と呟く場面に続きます。
・・・1-2巻のパラレルワールド設定を忘れていたので、ととまどいました。
(過去編を読み直しました)
直人は、リードの前世。
・・・この物語は、日本の今世(未来)から異世界の過去にリードは再生する、パラレルワールド設定。
ラウルより年上のリードは、容色の衰えが気になりだしています。
リードのように前世の記憶を持つ悪役や、ハニトラ役の若い娘が登場するので、話が面白い展開になっていきます。
色々あっても、この巻もハッピーエンドですが、なんだか端折ったような後半の結末まとめ部分にやや不満。
KADOKAWAなら、原稿を校正校了する部署があるはずなんだけど、
誤植が数か所あって、ムード下がりました。
文の誤りがあると、イマイチ盛り上がり切れない。
電子版は、挿絵無しでした。