虎族皇帝の果てしなき慈愛

torazoku koutei no hateshinaki jiai

虎族皇帝の果てしなき慈愛
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神24
  • 萌×222
  • 萌5
  • 中立6
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
13
得点
229
評価数
60
平均
4 / 5
神率
40%
著者
はなのみやこ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
藤未都也 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784815532291

あらすじ

ヘルブスト国の伝統ある王立学院に通うノエルは、成績こそ優秀だが没落貴族の三男で容姿も平凡。
王太子ジークフリートの幼馴染で婚約者という立場も今では名ばかりだ。
そんなある日、虎族の住む隣国ヴィスナーの皇妃を人間が誤って殺してしまい、
代わりの妃を学院内から選び差し出すよう皇帝ファリドから要求される。
冷酷で恐ろしいと噂の虎族皇帝…だがこの輿入れが国交のない両国の懸け橋になるなら、とノエルは自ら志願し…。

表題作虎族皇帝の果てしなき慈愛

ファリド・ティグレラ,虎族の獣人の国ヴィスナー帝国皇帝
ノエル・ルイーズ,ヘルブスト国貴族の三男で王太子の婚約者

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数13

No Title

初読みはなのみやこ先生。
Kindleのレビュー数の多さと藤未都也先生の絵が好み、最近好きになった獣人モノに惹かれて。
タイトルのわりにはずっと気になっていた、ファリドの元奥さん、ポリーナの存在。
子どもも2人出てきて、一途にひとりの伴侶を愛する!とかいう割には子ども作ってるやん!!と何だか腑に落ちない気持ちのまま読んでいたのですが。
ほほぅ、そういう事情だったのね!
結果、平和にまぁるく収まり文句なしのハピエン。
エロは20%(私調べ)

0

溺愛甘々かと思いきや苦い後味

幸せのかげに不幸あり?

王太子ジークフリート、なんだ君は?好きな子ほど意地悪しちゃう問題も度が超えてるでしょ!ノエルの自尊心をへし折り続け何がしたかったの?当てつけがましくもう一人の婚約者とイチャコラして。
しかも実は…ってアホかっ!

そして謎の虎族の皇帝ファリド。なぜそんなに初対面なのに溺愛なの?そんなに良くしてくれるの?と謎ばかり。
だけどノエルの前の妃との間に子供が二人います。後半まであんまり出番ないし話題にも上がらない。しかも虎族の雄の伴侶への執着は半端ないと。ならなんで〜?

謎ばかりの中ひたすら溺愛されるノエル。
まあ色々ありまして敵対視してた宮殿の人々もノエルに好意的になり…。

このへんで、このお話は何が伝えたいのか?と思ってたら!!

友から語られるジークフリートの本音。
そしてファリドから語られる本当の出会い。
う〜ん、ファリドがいくらノエルしか愛せないからってポリーナ可哀想すぎ。しかもそれを何とも思ってなさそうなファリドが怖い。

なんか後味が苦いお話でした。

0

正に果てしなき溺愛♡

再読、ふとした時に読みたくなる。
人間の国ヘルブストの王太子妃になるはずだったノエルが、虎族皇帝ファリドに嫁ぐお話。ヘルブストでは王太子の態度により不遇な日々を送るノエルが、国家間の政略結婚で嫁いだら実は‥と夢があって楽しい。ファリドがまたいい男で、ノエルの本質を見抜いて溺愛するのが最高。ノエルも才能があって、自分で道を切り拓いてるのがいい。軽くざまぁがあるのも楽しい。イラストも可愛くて綺麗で素敵。もふもふ・ざまぁ・溺愛好きな方にオススメです✧*

3

ほんとに受けが良い子

没落貴族の三男のノエル。
王太子ジークフリートの幼馴染で婚約者という立場なのですが名ばかりの状態で
お飾り状態の婚約者であるノエルの他に、正式な婚約者も存在し
その方には優しく接しているジークフリートですが
ノエルに対しては冷たくて読んでいて悲しかったです。

ある日、虎族の住む隣国ヴィスナーの皇妃を人間が誤って殺してしまい、
代わりの妃を学院内から選び差し出すよう虎族の皇帝ファリドから要求されます。
冷酷で恐ろしいと噂の虎族皇帝なのですが、この輿入れが国交のない両国の懸け橋になるならとノエルは志願し、嫁ぐことになります。
最後の挨拶の時にジークフリートは初めてノエルが虎族に嫁ぐことを知ります。
そして「ふざけるな、おかしいだろ?こんなこと、俺は聞いていない」と取り乱します。
そこを読んで、実はジークフリートはノエルのことを好きだったのでは?と思いました。


その後ノエルはヴィスナーに行きます。
そして初日からヴィスナーの皇帝ファリドは甘かったです。
冷酷で恐ろしいとは…?となるぐらい優しいのです。

ノエルが嫁いでからお話は様々な方向に広がっていきます。
前皇妃ポリーナの子供だちとのこと。
ジークフリートはやっぱりノエルの事が好きだったこと。
ジークは不器用すぎたなぁと思いました。
少しでも気持ちをちゃんと伝えることが出来ていたのであれば
きっとジークの横にはノエルが居ただろうと思います。

色々な気になる部分をちゃんと回収していってくれるお話なので
すーっとお話が心の中に入ってきてあっという間に読み終わりました。
ほんとに素敵なお話で読むことが出来て良かったです。

2

亡き人の代わりになるために嫁いだ花嫁と皇帝の物語

ノエル
人族の国ヘルブストの王太子の婚約者。聡明で王立学園では首席だけれど引っ込み思案な性格

ファリド
虎族獣人の国ヴィスナーの皇帝

獣化した姿のヴィスナーの皇妃を獣と誤って射殺してしまったヘルブスト国からお詫びに妃として嫁ぐことになったノエル、という物語の始まりに大いに違和感がありました。
事故で殺してしまったお詫びに人をひとり差し出すってなんかおかしくないかな。
そんなことで許してしまうくらい軽い命だったってことかな。
ヴィスナーの国民にとっても自分たちの皇妃が殺された代わりに来る人を両手広げて歓迎できるとは思えない気がします。
せめて素行のよくない貴族がヘルブストで事故で銃殺された、皇妃はずいぶん前にすでに亡くなっていて、損害賠償は不要だから両国の和平のために皇帝の元に嫁いで来ることを望む…みたいな設定ではダメなのかなと考えながら読み進めてしまったせいかどうしてもそこが引っかかってしまいったというのが『神』からの減点理由でした。

ノエルの婚約者のジークフリートはバカで幼稚でヘタレすぎ。
どこをとっても好きになれない。
無責任でいいかっこしいのおばかさん。
わざと気の無いそぶりで気をひく、みたいなしょうもないことしてる間に横から掻っ攫われたときには拍手喝采でした。
いい子を手放す羽目になったことと、国として国政を導く知恵と手腕を失ったことは損失だというのに愚かなことです。

ノエルが異国で温かく迎え入れられたことに喜びつつ、優しい皇帝のことを好きになってしまうと亡き前皇妃への愛を思うと切なくもなります。どこにいても自分は誰かの1番になれないという悲しみが痛いくらいに伝わってきました。

2

独創性高いファンタジー・・・

粗筋は、独自性があって面白いファンタジーでした。
可愛らしい純愛の異世界物語です。

せっかくの面白い作品なのに、残念なのは、誤植。
校正しないで商品化しているのか、文章まるごとダブリ部分があって、
間違い探しをしているような気分になり、楽しめなかった。
ひょっとしたら、著者自身の故意にくりかえしたのかな? 謎。

この規模の会社で校正部が無いってありえないと思ったけど、調べたら資本金が意外と小さかった。がんばって欲しいです。

2

これは気持ちが良いな

拗らせた王太子よりもファリド皇帝の方が良いに決まってる。
というくらい、攻めによる受け溺愛の図を非常に気持ち良く楽しめました。

花嫁・不憫で健気な受け…と、スタンダードな題材の良さがある作品です。
攻めであるファリドの性格も、受けであるノエルの性格も非常に良く、好ましい人物ばかりなので終始微笑ましく読めますよ。
何作か拝読しましたが、はなのみやこ先生はどちらかというと控えめな受けがお好きなのかな?
控えめで賢く優しい受けがお好きな方、受け溺愛がブレない攻めがお好きな方におすすめ。

架空の国が舞台となるファンタジー作品。
獣人が存在していたり、登場人物は少々多めではありますが…くどくはないすっきりとした文章なので、そこまで混乱することもなく読めるかと思います。

主人公であるノエルという人がですね、とても聡明で心優しい青年なんですよ。けれど、自国では王太子の婚約者でありながら、どこか軽んじられている存在で。
前半の、ノエルには何の非も無いところでの不遇な状況に、読みながらシンプルにかわいそうになってしまう。
そんな彼が、ある日獣人の住まう他国へと嫁ぐことになり…と続くのですが、ここまでの流れがなんともいじらしくてかわいそうで、やるせなくてすごく好き。
読み手はおそらく前半でもやもやを感じると思うんです。ただですね、このため込んだもやもやを我慢した先の気持ち良さったら…!
やったぜノエル!ありがとうファリド!さようなら王太子!そんな気持ちになりました。
何がどうなのかについては本編でぜひ。

個人的に、卑屈で健気なだけの主人公が理由もなく他国でちやほやとされる作品は苦手なのですが、ノエルは控えめではあるものの、きちんと芯を持った頭の良い人なことが分かるんですね。
努力家で、気が優しくて、決して諦めない粘り強さだってある。
そんな子が、ただちやほやされて幸せになるのではなくて、自らの行動と発言・努力によって周囲の信頼を得て幸せを掴んでいく様がとても好ましいですし、応援したくなるんです。
そして、攻めであり夫となる皇帝・ファリドの溺愛っぷりも気持ちが良い。気さくで、ノエルに対してはどこまでも優しいけれど、周囲に対してはそうでもない…という、こういうメリハリのある攻めがお好きな方は多いのではないでしょうか?
なんだか2人の交流もほのぼのとしていて、舞台は王室だというのに素朴で自然体なのが可愛らしいんだな。
しかし、きゅんとすると虎になってしまう皇帝様が可愛すぎましたね…

ここが上手く生かしきれていないのはもったいないなと感じる設定や、エピソードの詰め込み具合、都合が良くないか?と感じる部分は多々ありました。面白かったがゆえに惜しい部分というのかな。
とはいえ、それでも最後まで飽きることなく楽しく読めます。
もっとどろどろのどろ沼のような展開になるのかとひやひやしていたのですが、タイトル通り慈愛に満ちたお話で良かった。
ノエルが本当に良い子なので、ファリドとちびっ子たちに囲まれて末長く幸せに暮らして欲しい。

王太子の良さは最後まで読んでもいまいち分からなかったのがちょっと残念。少しでも可愛いやつだなと思えたのならもっと楽しめたと思うのですが。

3

好みど真ん中

この頃読みたいと思っていた要素が全て積み込まれていましたので、個人的に大満足です!

主人公ノエルの婚約者である王太子がツンデレ(の域は越えていた気がするが...)であるがために、ノエルにはきつい言葉・態度で接していた。
ストーリー的には実は愛しているが〜ですが、読み手的には正直愛なんて全く感じませんでした(笑)

ノエルは王太子から離れ、隣の国の王様に嫁ぎます。この王様が獣人!ホワイトタイガー!!美しすぎるネコ科!!!太い尻尾がもうツボ...!

夫となった王様はノエルにひたすら優しく甘い。ノエルは幸せな毎日を送っていきます。
一方捨てられた王太子は落ち込み怒ります。

受けに捨てられて落ち込み後悔する攻め、一方、受けは幸せになる。こんな話を最近は読みたかったです(笑)

ストーリー全体では、そんな特に山も谷もないです。しかし、最後まで飽きずに楽しく読めます!
昼ドラみたいなドロドロ展開は好きではないので、よかったです!

4

元婚約者ザマァ。

 もうね、元婚約者ザマァ、につきますね、私の萌えは。

 人の国、ルプスト国の王立学園に通うノエルが受け様。
王太子ジークフリートの婚約者でありながら、ジークフリートには冷たい態度を取られていて、不憫でしかない。
しかも、ジークフリートにはもう1人、王太子夫人となる女性がいて、分かりやすく優しくしてるしそっちとはいちゃついてるし。
 確かにちょっとおどおどとした態度ではあったけど、それはジークフリートからは冷遇され、周りから嘲笑されていて、自分に自信が持てなかったから。

 そんな中、隣国の虎族の国ヴィスナーから皇帝の花嫁を求められ、邪魔者だと思っていたノエルは、自分が両国の橋渡しをできれば、と幼い頃は優しく家族になろうと言ってくれたジークフリートの為に嫁ぐことに。

 王様の前で別れの儀式の時、嫁ぐのがノエルだと知ったジークフリートの慌てように、へっざまぁ、とせせらわらってやりました。

 ジークフリートは結局のところ、ノエルが好きだった訳ですが、せめて2人だけの時だけでも優しい、とかあればまだしも、いつでもどこでも1ミリも優しくない。
あの態度でいつまでも好きでいてもらえるなんて、傲慢でしかないよね。

 
 嫁いだ先の虎族の皇帝ファリドが攻め様。
会った時から溺愛しかない。
人であるノエルのことをうさんくさく見てる人もいたけど、最後にはノエルの人柄を知って受け入れられていく。
この辺、なんだかノエルをいい子にしすぎな気がして、ちょっと鼻につくようにも感じちゃいましたが。
母親ですら見分けがつかなかったという皇帝と弟の虎の姿がなぜか見分けられるとか、なんだかなぁ。


 最後に、ノエルがもう一度ジークフリートと会って言葉を交わすシーンがあって、またしても私の萌えがきましたーー。
更にザマァですよ。
ファリドの嫉妬も、そうそうそれそれ、でしたし。

 これからも周囲に受け入れられ、ファリドには溺愛されて、ノエルは元来もっていた聡明さや愛らしさをますます花開かせていくんだろうな。

3

切なく健気で溺愛はとてもよかったけど、元婚約者の酷い態度が納得いかず

切なく泣けて溺愛で、とってもよかったです。

本当は自分の事が好き、もしくは後で自分を好きになる相手に冷たい態度をとられている、相手のために身を引く健気な人、という展開にすっごく泣けて、そういう話が好きなんだな、と最近気付きました。
もちろん最後はハッピーエンドが前提です。

そして溺愛、甘々なお話も好きなので、その点ですごくよかったんですが
1つ気になって納得できなかったのが、ジークのノエルに対する冷たい態度。

好きなのに意地悪する、素直になれない、にしては再会した最初から冷たい表情で、話しかけることもほとんどなくなっていくとか、顔を合わせると不機嫌そうな態度をとるとか、嫌味も追い打ちをかけるような事まで言い放つって、あんまりにもひどすぎて、ほんとに好きなの?って思いました。

なので、なぜそこまでの態度をとってしまったのかの弁明を聞きたかったんですが、ノエルとジークが最後に会って話した時に、そこについてはただジークが辛くあたって悪かったと謝罪しただけで終わってしまいました。

ノエルも、王になる者としての今後の叱咤激励をジークにしただけで、学園にいた頃の冷たい態度について触れなかったし。

結局、素直になれなかっただけって事なようですが、それであそこまで酷い態度をとるのかっていうのが私には納得できなかったです。
ジークのせいでジークからだけでなく、周りの人達からもノエルが嫌な態度をとられていたのはわかってただろうし、ジークが何か酷いことを言った後の、ノエルの傷ついた顔を見て、心が傷まなかったんでしょうか?

そこら辺のジークの心情が描かれていなかったのが、不満でした。

最後のジークとノエルの会話でジークは
「そんなお前自身と向き合うことから逃げていた」
「お前が本来持つ美しさに気付くことができなかった」
ということを言ってますが、ジークがノエルを自分の意見をハッキリ言えない奴と思っていて、気づけない部分があったかもしれないけど、それでもジークはノエルがすごく好きだったんですよね?

この話の流れだと、気付けなかった、だからお前を失った、って事を言ってるようにみえますが、失った原因はそこじゃないですよね。
気付け無い部分があったにしても、ジークはノエルが大好きだったんだし、手放そうと思ってなかったんだし。

それともここは、気付けなかった、だから酷い態度をとったっていう事を言ってるんでしょうか?
ジークが酷い態度をとった原因って、ノエルが自分の意見を言えないような人だったからなの?
それだとしたら、学園で再会した最初から冷たい態度だったのはおかしいですよね。

ジークがノエルを失ったのは、ジークが冷たい酷い態度をとってたからだし、ノエルの良さに気付けなかった部分があるのは関係ないと思うんだけど、なぜここでそれを言うのか、わかりませんでした。

国を動かしてまで奪い返そうとしたくらいノエルを好きだったのに、なんであんな酷い言動をしたのかが、わからなかったのが、一番の不満点です。

あとファリドがノエルの優しさはジークにとっては残酷とか、引導を渡したつもりだろうが、って言ってた事がいまいちピンとこなかったです。
ノエルは優しい事言ってたっけ?
引導を渡したつもりでジークの心をとらえるようなセリフってどこら辺の事をさしてるのか、読み返したけど、わかんなかった。
もしかして「さようならジーク」って愛称呼びした事?
それだけの言葉にそこまでの力があるの?

それとファリドの弟のレナートが最後の方でノエルに言った
「兄上はそこまでわかっていて、お前を妃にむかえたのか」のセリフは
後にファリドとノエルは小さい頃に会っててファリドはノエルを妃にむかえたいと思っていた事をレナートは知っていた事がわかるので、レナートがこういう言い方をするのはわかるんですが、
ノエルの方は、この時点ではヘルブストが選定した妃だと思っていて、ファリドがノエルを望んでいた事を知らないはずなので、ファリドが選んだような言い方をされる事自体をおかしいと思うはずなのに、さあどうでしょう、と返事をする事に違和感を感じました。

冷たい態度をとられて、健気に身を引く展開は好きですが、
冷たい態度をとった奴には、その事を後で後悔するか、酷い目にあって罰を受けるというしっかりとした報復?があってほしいと思うし、ほんとは違うならその理由をちゃんと説明してほしいと思うので、その点で不満が残りました。

最後の、実は子供の頃に出会っていて、ファリドはノエルだけを愛してたんだっていう話はよかったです。

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