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tensei no koibito
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
面白かった。
夢に関わる三作目で、前二作と異なり、「淫」が入っていない。
SF要素のほうが濃いのかな?と思ったらそうじゃなかった。
「生まれ変わったその後も愛し合おう」
・・このフレーズが、全ての鍵になっていました。
意識に仕掛けられた時限爆弾みたいなもの。
一番怖そうな人が、一番思いやり深くて傷ついた人だった。
本編で才の推理で語られていますが、小冊子にハッキリ書かれています。
コミコミ特典SS小冊子「夢のまた夢」
真相のどんでん返し、最近読んだ中で一番構成が面白かった。
全部が分かると沁みる存在・・損な悪役が全部を受け止めていた。
優しくて、人の痛みが分かる人だから、見守って、死ぬまで他言しないで消えていくんだろうな
善い人って地味で他人踏み台になってしまいがち、と、読後シンミリしてしまいました。
個人的にはこのシリーズの中では一番好きです。
前2作は割とすぐに結末の予想もできましたが、これは解らなかった!
ただ、CPがあまり好みではないのにも関わらず神にしたのは
ひたすら柳さんに惹かれてしまったからです。
結末を知った後、3Pの部分が本当にああああ・・・(溜息)となりました。
後は執念というか、もはや怨念というのか・・・が凄いなと。
萌キュン要素が欲しい方向きではないと思いますが、私は面白かったです。
シリーズ未読です。
ネタバレ無しの方が楽しめると思う。
こんなにネタバレ気にしてしまうの珍しいかも。
主要なキャラの設定よりストーリーに重きを置いている感じですね。
その分、脇キャラにめっちゃ興味が湧いてしまいました。
読み終えて気になってしょうがないのは、やはり才と愛の2人というところですね。
それと靖彦の本心が気になってしょうがない。
日記が気になる。
靖彦と幸哉の話が気になる。
とてもおもしろかったです。
あ、挿絵が多くて嬉しかった。
こちらは93冊目のルチル文庫さんの作品だそうです。
カバーの愁堂れな先生の既刊本の欄が、老眼には驚異に思えるくらい多作の作家さまです。
そして多作故に当たり外れが多い作家さまだと、個人的に思っています。
でも今作はとても面白くて、最後の種明かしには「なるほどそう来たか!」と思いました。
ただね、このカラクリ自体が神野才という天才が居なければ、解けなかったであろう事がモヤつくので萌2止まりでした。
才と助手の愛の描写が凄く記憶にあると思ったら、やはり他作品にも登場してました。
こちらの2人を主役にして、難事件を解決するお話にすれば良いのではないかと思ってしまいました。
最後の種明かしで才や柳が真実を隠したのは、若い2人に対する花向けの意味もあるでしょう。
ただやはり関係者2人が亡くなっているのと、柳の気持ちを思うとやり切れなさを感じました。
伊吹と慎也と3Pをした時の柳の訳が分からなかった行動が、最後まで読むと何となく分かるのですがあまり趣味が良いとは思えませんでした。
「淫夢」「淫具」の関連作になるんですけど、未読でも問題無く読めます。
あらすじですごく気になったので購入しました。
で、こちら、ミステリー&エロスって感じのお話でしょうか。
ゲイである事で、実家から勘当された慎也。
昔から前世の夢を見続ける慎也ですが、サウナで偶然、前世の恋人・アローと同じ星形のアザを持ち彼の記憶も持つヤクザ・柳と出会い、強引に抱かれてしまうんですね
その後、何故かもう一人、同じようにアローの記憶と星形のアザを持つモデル・伊吹とも出逢い、彼と運命的に惹かれあう事に。
果たして、前世が本当に存在していたのか。
そして、二人のうちどちらが本物のアローなのかー?
って感じでしょうか。
こちら、最初にミステリー&エロスって書いたように、ミステリアスだしエロエロなんですよ。
まずこの、ヤクザである柳と言う男が良く分からない。
えーと、かなり強引だし強い執着心みたいのを覗かせてて、ちょい怖いと言うか気持ち悪いんですよね。
で、逆にもう一人のアローである伊吹ですが、こちらはイケメンで穏やかで優しい文句の付け所がない好青年。
主人公である慎也ですが、柳に対して恐怖心を覚える。
そして、伊吹には強烈に惹かれる。
ここに、人助けを趣味としている世捨て人のような男・才が絡み、前世の謎が解き明かされていくと言う案配。
う~ん。
これね、主人公ともども、読者は前世の謎にかなり振り回される事になりますが、それがとても面白いんですよね。
また、再び巡りあって、運命的に惹かれあってと言う、慎也と伊吹のロマンチックな関係がいい。
こう、激しく求めあってみたいな、エロスも充実してますし。
えーと、どちらが本物の恋人か選んで貰おうって事で、3Pもありなんですよ。
ここでの柳のちょい予想外の行動にも、(エロ的に)ドキドキさせられると言うか。
そして、オチがかなり驚きのものなんですよね。
これはね、完全に予想外だし、本当にストーリーとして面白い作品だと思います。
ただこちら、それで何でこの評価なのかですけど。
これ、私にとってはオチがやりきれないと言うか、なんとも物悲しいものだからになるんですけど。
えーと、人間の妄執ってものの恐ろしさにゾッとしちゃうんですよね。
や、業の深さとも言うのかも知れないけど。
また、慎也と伊吹は、果たして本当に幸せなんかなぁとも。
こう、卵が先か鶏が先かになってくるんですけど、二人のその「愛してる」って感情は、本物なんかなぁと。
そう考えると、なんともやりきれない。
ある意味ホラーだよなぁと。
人の心の闇の深さよと、震えあがると言うか。
う~ん。
これな、私の感覚だとハッピーエンドとは言えないんですよね。
後味の悪さと言ったらない。
こう、通好みの姐さんなら面白いと感じる作品の気がしますが、なかなか萌えに昇華するのは難しいですよ。
私にとっては。
あと、ひとつ疑問点。
何で、柳は慎也を抱いたんですかね?
終盤で分かる彼の真意からすると、別に抱く必要は無かったような・・・。
3Pに持ち込んだのは理解出来るけど。
私に読解力が無いから、分からないだけかも知れないけど。
笠井先生ホイホイで購入。でろでろ激甘3Pを期待したのですが、予想と違って、するっと読んでしまったので、中立にしました。が。これコミコミさんの小冊子が私にはめっちゃ良かったんです。より印象が深まると思うので、本編後ろに入れて欲しかったなあ・・・。本編230p弱+あとがき。
旧財閥の後継ぎとして生まれたものの、ゲイであるが故に実家に縁を切られ、叔父からの支援でなんとかバーを経営、生活している慎也。星型のあざを持つ金髪碧眼の美青年を愛し愛される夢をずっと見続けていたのですが、ある日その星型のあざを持つ男に出会い・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
受け父、受け父の主治医、受け叔父、神野才・愛(松濤に居を構えるおそらく超金持ち自由人+助手(♂、超絶美少女)、ほんと何やってんのこの人)ぐらいかな。才さん愛ちゃん、便利だから「淫夢」「淫具」に続いての登場。
++ より内容に触れる感想
受けさんはどっちかっていうと健気さん・・・かな?ゲイだから世継ぎ作れないと告げて、実家から勘当されても何とか生計立てて一人で頑張ろうとしてるしな。なんとなく人生投げやりという匂いも少し感じましたが。
攻めさん(モデル)はいわゆるスパダリなんだと思います。登場がやや遅めだったので、うーん素敵カッコいいと惚れるタイミングが今一つなく。
攻めさん(ヤクザ)、この方をカップルと思うかどうかは微妙。もろヤクザ。きゃあカッコいい♡というより怖い。受けも怖がっているので、あんまり惚れるポイントが無かったのです。
ということでスルっと読み終えたのですが。コミコミ小冊子(ヤクザ視点)でめちゃ萌えました。勿体ない、あれを本編の後に入れてほしかった1冊でした。