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夏江夢子先生のデビューコミックスとなる「わかちあいたい、ね」。モデルをしている学校の生徒に惹かれている先生と、そんな先生の想いに気づき初恋を自覚した生徒2人のお話。
長澤先生は影で生徒の塩川くんを見守りながら密かに想っていましたが、雨の日に傘のない塩川くんと出会い、傘に入れてあげたことから始まるピュアな恋の展開にキュンとしました。
優しくて、包容力があるのに時折かわいい行動や笑顔をみせる長澤先生がとても魅力的です。モデルをしている塩川くんもまたかっこよくて、積極的で先生のことを大切に想うところがこの2人の愛らしいところです。
先生と生徒という関係ながら、苦悩や葛藤に衝突しますが、お互いの気持ちに向き合って共有していく中で、もっとお互いを尊重したいと思う場面にグッときました。お互いを大切に思うからこそ、難しく考えてしまうこともあるけれど、少しずつ歩み寄っていく長澤先生と塩川くんの距離感にとても癒されました。
塩川くんが将来のことで悩んでいる時、素直に「会いたい」と先生に告げたこと、そんな塩川くんの悩んでいる気持ちにただ寄り添い、塩川くん自身がどうしたいのか意思を聞く先生の姿にあたたかい気持ちになりました。
お互いの気持ちを分かち合うことで、しあわせに満ち溢れていく2人の姿に胸を打たれます。ストーリーと、繊細でお話にぴったりの夏江先生の綺麗なイラストも相まって宝石箱のようなキラキラしたお話です。たくさんの人に読んでいただきたい一冊です。あたたかくて優しい気持ちになれる、素敵な作品をありがとうございました。
画力・ストーリー・表紙デザインと、三拍子揃った実力派作家さんのデビューが数冊あり、今後の期待感も込めて神評価にしました。
この春はBLを読むのが楽しかったです。
良い作品なのであらすじは省略しますが、
少し残念な点がありました。
先生が躊躇いもなく生徒に手を出し、
何の葛藤もなく関係を続けてること。
かつて自分も未成年の時に、
家庭教師と身体の関係があったから、
その辺の倫理観がないのかな。
そして評価が伸びないのは、
少し古臭いタイトルのせいでしょうか…。
生徒と教師のお話だけど、その関係の危うさよりも
1人と1人が人として惹かれ合う
心の結び付きに重きを置いた作品だなと思う。
表紙から漂う雰囲気からも分かるように
内容も本当に繊細で優しさに溢れてた。
劇的な展開がある訳では無いけれど、この先何度も読み返す作品だと思う。
電子版の発売日を楽しみにしていました。
pixivでもずっと拝見していた作家さまです
品のあるとても素敵なBLで、絵もストーリーも丁寧…設定もかなり好みで大事に読ませてもらいました。
BLをこれから読む方にもおすすめします。
先生はこの作品が初コミックスだそうです。
最近の新人作家さまは本当上手いなあ…というのが率直な感想。
繊細な絵柄と物語の組み立て方。
しっかりと描きこまれた絵が好ましい。
キャラも魅力的で、デビュー作からコミックスの最後を比べると絵が上達している(最初から上手な先生ですが)のも好感度あがります。
瞳の表現の仕方が最初と最後と違うんですが…こちらは狙っていたのかな?
キャラクターの心情にあわせてキラキラ感が増してて、私はいいと思います。
男子高校生と先生の恋物語は、真面目で繊細。
モデルと勉学の間で揺れて、将来に悩む生徒。
自身と彼の行く末を思う先生。
進路に悩む時期は人間だれしもあると思うけれど、その先を諦める事はなくて、ただまっすぐに恋に向き合うふたりが素敵です。
Hも激しくはなく、愛を深めるための行為という感じ。
素直な心で読める、素敵な作品でした。
キラキラと眩しいまっすぐな恋を応援したいです。
連載から読んでいた上に本も購入しましたので、気に入っているのは間違いないのですが、オススメポイントを改めて考えるとピンとくるものがありませんでした。不思議です。二人が交流を持ってから様々な気持ちの揺れ動きがあり、どれも「うんうん」って感じのすんなり納得展開ではありますが、心を揺さぶられるという大き目の感動が無かったからかもしれません。でも良いのです。
逆に神評価まで届かなかった主観的マイナスポイントは
①二人が似すぎていて、真剣に読まないとどちらなのか区別がつき辛かった。ピアスで判断したりしてました。
②未来に対する不安にページを余り割けなかったせいか、ちょっとした事で嬉しくなる気持ちは分かるものの安心するのが早すぎる様に感じてしまった。
③先生は過去のショックを受けた体験や、相手が生徒である事などの障害がある割にはすんなり距離を詰めてしまえる心境が理解し難かった。
この作者さんもデビュー作⁉︎
デビューコミックが豊作過ぎてウハウハです。
優しい色使いの表紙や、ちょっとノスタルジックな作画も好みです。
高校生×先生の純愛を描いた物語で、じんわりと切なく温かい印象を残すお話でした。
高校生の塩川が雑誌のモデルをしているのですが、その割に地味で普通に真面目で、誠実なのがかえって良かったです。
「こころの、まにま」より「わかちあいたい、ね」では段々物分かりのいい子になっていったような気がするので、もうちょっと高校生らしくやんちゃでも良かったかもとは思います。
先生も地味なので地味×地味、ストーリーも劇的な何かが起こる訳ではなく、私は好きですが何か一波乱あってドラマチックであればなお良かったと思います。
受験が控えていてなかなか会えず、久しぶりに会えた時に帰りたくなさそうな塩川を、あまり片付いてない部屋に招いたくだりが好きでした。
お互い弱い所や、だらしない部分は見られたくないとは思うんだけどそれも含めてその人だから、さらけ出せる関係って良いなと思います。
彼氏の部屋に自分用の枕が増えた、自分の部屋で彼氏が待ってて「おかえり」って言ってくれる、などの日常の些細な幸せの描写が胸キュンでした。
続編も見たいですし、新しいお話も期待しております。
印象的な雨のシーンがある作品てまるっと一冊その雨の雰囲気をたたえていることが多い気がする。こちら、表紙もブルーグレーでまさにそんな雰囲気。
教師と生徒モノでありつつ、その王道的展開は外しています。教師と生徒の関係性に焦点をあてているというよりあくまで恋愛。
こちらはほとんど2人だけの世界で話が完結するので、登場人物の多い作品はどういう風に動かす作家さんなのか興味がある。
読んでいて、男性同士でも勿論恋愛は恋愛で、ただ今の世の中だと悩むところや気にかかるところが増える恋愛なんだなと。ただでさえ"恋の始まり"は気にするところが多いのに。
デビュー前から知ってる作家さんでした。絵も綺麗で読みやすいです。後半増えてくるデフォルメの2人が可愛い。
作家さん初読みです。
こちらがデビュー作との事で、評価が良かったので購入しました。
最初から最後まで、なんて優しいお話なんだろ〜!
タイトルの通り、主人公達2人が〜わかちあう為に、お互いを思いやりながら進んで行くストーリーに癒されました。
大きな山場や、当て馬が出てくるとかは無くて・・・ただただ2人が、2人の時間を大事にして行くお話。安心して読めました。
先生と生徒の設定なので、その後のお話とかあれば良いのになぁ〜。
モデルの高校生×担任の先生
モデルといっても売れているモデルではなく、読者モデルで今後続けていくか悩む姿がまた愛おしいです。
現国の長澤先生は生徒でモデルをしている塩川が気になり、雨の日の帰りに自分の傘に入れて駅まで送ってあげたのがきっかけで自分の気持ちが塩川に伝わってしまい関係が始まります。
はじめは一線を引いていた長澤先生ですが、次第に塩川に寄り添い、恋人として支えたいと思っていきます。
少し疑問だったのが、2人が正式に付き合ったことが明記されておらず、前章で塩川の気持ちを拒むような描写があったのに、次章で「塩川と付き合って2カ月目になった」と書かれていて、「え??」と混乱しました。この間に何があったのか。
また、時間軸が行ったり来たりするので「これは回想?いつの出来事?」と少し困惑してしまいました。
もう少し!と感じる部分もありましたが、新人の先生とのことで今後にも期待できる作品でした!
長澤先生の過去が気になるので続編期待です☆