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hakoniwa no mukou
ガーデニングが趣味なので、扉絵のアーチ越しの絵に惹かれましたい。
ただ、本文を読み進めると、二人の住んでいた家の庭は、も少し狭い現実的な庭という感じで。扉絵や。タイトルの「箱庭」は、お父さんお母さんが再婚したあとの何とも言えないぎこちない家庭の象徴的な意味・表現なのでしょうか。
現実の若い男の子ふたりなら、汗もかいたり足が匂ったりとかw、もっと生生しいものもあるかなという気もしますが、するするときれいにお話は流れていき、綺麗な画面を楽しむことができました。
望月先生の次の作品を楽しみにしています。
画面全体に流れる空気感がすこぶる心地が良い作品
義兄弟、同性同士、思春期、、、
扱っているテーマはどれもBLでないと味わえなかったり、その時、その環境でしか生まれぬ感情をしっかり掬い上げていかないと煩雑になってしまうような繊細さと刹那を含んでいる、、、ストーリーとキャラがしっかりしていないと破綻してしまうようなモノを掲げているのに、、、全く鬱屈とせず、むしろ淡々としながらもしっとりと流れ込んでくるような1冊
この作風の機微を、多くは無い選び抜かれた文字と流れるような動きと一瞬を切り取ったようなストップモーションを感じさせるような作画でスッキリと仕上げている
起伏のある展開なのに息切れせずに最後まで深く呼吸をしながら読み切れる…!
これは大変読み心地の良い1冊に出会いました(*˘︶˘*).。.:*
不要・余計なモノを見極め、しっかり削ぎ落し、伝えるべき事、描き出したい世界を抽出して読者に魅せ切る力を感じる、非常に「漫画力」の高い1冊だったと思います!
初めての作家さまですが読んでみて良かったです .゚ .(´∀`*). ゚.
オススメしたいです!!
修正|キス&事後描写なので不要
『恭弥は完璧だった。弟の俺なんかが好きな点を除けば』
1話最後の俊のセリフですが、この不穏なプロローグに「これは…良作の予感…」と腐女子心を鷲掴みにされました。
“完璧”な兄として慕っていた恭弥に突然キスをされ、動揺して憂鬱な日々を過ごす俊。
そんな中、半年間の海外留学を終えた恭弥が帰ってきて―…
と、序盤から不穏な空気で始まる本作。
鬱々と過ごす俊と、そんな俊をジットリとした瞳で見つめる恭弥。
素朴で可愛いらしい絵柄にも関わらず、ギリギリの緊張感が漂うアンバランスさに、序盤から世界観に惹きこまれました。
物語の序盤で「全部、冗談だって言ってよ」と懇願する俊へ「普通のお兄ちゃんに戻ってあげる、そのかわり俊を抱かせてほしい」と言い放つ恭弥。
あぁぁ…このやり取り、恭弥の俊への執着を感じてめっちゃ萌える―!!!
このシーンの構図と間の取り方が、本当にお上手で恭弥の狂気を感じて最高でした。
自分を好きになった事で“完璧”だった筈の兄像が崩れ、恭弥の好意を拒絶する俊と、それでも俊を手放せない恭弥のやり取りが切なくてヒリヒリします。
男でしかも“弟”の自分を好きだと言ってくる完璧だった筈の兄。
自分が一度抱かれる事で皆が求める“正しくて完璧な兄”へ戻ってくれるなら…と、俊は恭弥の要望に応えようとします。
恭弥に命令されて服を脱ごうとする俊が不憫で可哀相で可愛くて萌える…!
ストーリーは割と王道な義兄弟物ではありますが、恭弥と俊の心理描写が丁寧で展開に無理がなく、読後はふわっと優しい余韻にジーンときました。
エロ無しなので、BL初心者さんにもお勧めです!
しかしながら、やっと結ばれた本編後のラブラブな二人がもっと見たかったと言うのが正直なところ…。
作者さんの同人でも良いので続編や番外編などを是非、読みたいです!
完璧な兄と、そうでもない自分に劣等感を頂く弟。義兄弟ものです。
ドロドロしてはいなくて、表紙のように爽やか。高校生同士で、それ故に男性同士の関係、さらに義兄弟であることに悩む。というお話でした。
勉強ができて品行方正、イケメンの兄。でもそんな兄が、自分のことを好きらしい。同じ家ににるのだから逃れられない。好かれた方にそういう気持ちがない場合は、苦しいですよね。
とまどい、一度は離れる二人ですが、何年か後に再開して、弟が寄り添うことでハッピーエンドになるお話でした。
もう少し何かストーリーの起伏があってもよいかなと思いましたが、嫌な感じになることはなく(無理矢理当て馬とか)、そこはよかったと思います。