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hatsujo omega wa unmei no itazura ni kizukeruka
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
こちら、古き良きハードBLって感じのお話になるんですけど。
プラス、オメガバース。
これは完全に個人の見解ですが、最近、こういう男気があって大人の余裕が感じられる堅気では無い攻めとか、心を(ついでに身体も)許したあとになって相手の正体を知ってしまい、愛と憎しみの間で揺れ動く主人公みたいなシリアス展開って、あまり見ない気がするんですよね。
個人的には大好きなんですけど。
まぁそんなワケで、この雰囲気を存分に楽しみつつニヤニヤと読ませていただきました。
ちなみに、一つだけ欲を言うなら、オメガバースにわざわざする必要があったかと言う事。
オメガバ設定は無しで、普通に裏社会(?)BLじゃダメだったんかなぁ。
そっちの方がよりドラマチックな気がするんですよね。
運命のなんちゃらだから惹かれるより。
ヒート自体も、それこそ古き良き黄金アイテム・媚薬とかで代用出来た気もしますしね。
まぁ、エッチのたびに媚薬じゃ受けが薬漬けになっちゃうか。
内容です。
アルバイトを掛け持ちして、母親の入院費から学費、そして生活費まで捻出する大学生・律。
しかしオメガで抑制剤が効かない特殊体質である彼は、仕事を休む事も多く、生活が立ち行かなくて困ってるんですね。
そんな彼を昔からそっと見守ってくれているのが、顔も知らない父親の友人・T.。
彼からの手紙が律の心の支えなんですね。
そんなある日、ヒートを起こして窮地に陥っていた所を、バイト先の常連客で実業家である浪川に助けられます。
彼は律の窮状を知ると、援助を申し出て来てー・・・と言うものです。
で、律のあしながおじさん的存在であるT。彼の正体とは?
また、成功したアルファである浪川。彼が援助を申し出た、その真意とは?
この部分の読み解きが、今作の見処になるんじゃないでしょうか。
えーと、このTの正体ですが、簡単に予想がつきます。
彼が正体を隠していたその理由まで、まぁ予想の範疇内で。
そう言う意味では、予定調和感満載で若干面白みに欠けるとは思うんですよね。
思うんですけど、ただこちら、とにかく攻めがめちゃくちゃいい男でして!!
や、最初こそ大して親しくもない律に援助を申し出と、若干胡散臭く感じるんですよね。
それが読み進めるうちに、分かってくる彼の内心。
えーと、律ですが、父親が借金苦の末に無理心中を図って自分だけ死亡。
母親は心を病んで入退院を繰り返す。
そして自身は薬も効かず発情の周期も不安定と、もうこれでもかと不幸なんですよね。
浪川ですが、実は彼もまた、天涯孤独の身の上。
荒れていた過去には人には言えないような事もやったんですね。
その上で周囲の人に助けられて、現在の自分となった。
だから受け取った恩を、今度は目の前で困ってる相手に返したいー。
こう、律の頑張りや努力を認めた上で、そんな彼だから助けてやりたいと。
お前の望む人生を歩んで欲しいと、手を差しのべたんですよね。
や、なんて男気があって格好いい攻めなの!と。
ついでに「久しぶり可愛がってやる」みたいなセリフをかましてくれてと、大人の男の色気を駄々漏れさせてくれるのと!
またこれね、発情してのセックスを、どうしても後ろめたく感じてしまう律。
そんな彼に、浪川が「これもまた生きる喜びだ」と、全く違う新しい視点を与えるのも素敵だと思うのです。
生きる事にいっぱいいっぱいで、自身の性に関しても否定的だった律。
彼が浪川との時間を経て、前向きに自身を受け入れてゆくのも嬉しくて仕方ないじゃんかよと。
と、そんな日々を過ごす中で、浪川への恋心を自覚する律。
しかし、彼の意外な正体を知ってしまい・・・と続きます。
これね、ここから波乱の展開でして、かなりハラハラドキドキさせてくれるんですよね。
また、浪川への恋心と憎しみとの間で揺れ動く律の心情には、とても切なくなる。
まぁ、こういうの大好きだから、「切なっ!」とか言いつつも萌えちゃうんだけど。
とりあえず律が選んだ道まで、とても読み応えがあるからぜひ読んでと。
うん。時間が解決してくれる事もあるんですよ。
ところで個人的に少し残念だった所。
繰り返しになりますが、オメガバースじゃなくても良かったんじゃないかなぁと。
や、オメガバ大好きなんですけど、今作に限っては無しの方が、よりドラマチックだった気がしますよ。
しつこいけど。
と、そんな感じで若干残念に思う部分はあれど、全体的には大変好みのツボ作品でした。
今回は実業家と発情期が安定しない大学生のお話です。
不遇な境遇を生きてきた受様が
妙な巡り合わせで関係を持った攻様の番となるまで。
今から1世紀ほど前、
人間の生殖機能を隊化させる恐ろしい病気が広がります。
人類明眸の危機が迫る中、人々は英知を集結し
やがて男女の性を超えた新しい「バース性」を生み出した事で
人類は急速な人口減を克服したのです。
アルファはあらゆる面で能力値が高く根統率力のあり、
ベータはアルファに劣る者の丈夫な体と温厚な気質、
オメガは生殖能力がずば抜けて高いものの、
発情期がある為に社会生活上で困難が多いとされました。
しかし、
今ではオメガの発情の管理をするための抑制剤が普及し、
以前は難しかった進学や就労も十分可能になり、
オメガの社会進出も進んでいます。
しかし受様は体質的な理由で抑制剤が効かず
発情期そのものも不安定なオメガで
発情期が始まるたびに欠席や欠勤せざるを得ません。
そのために高校を卒業して入った企業を
3ケ月ほどで首になってしまいます。
その為10月入学できる大学を探して大学生となりますが
田舎で療養中の母の自描画悪化して専門病院に入院したり
受様の住んでいたアパートの火災で引っ越したりと
多額の出費にせいでアルバイトを増やさざるを得ず
通学もままならなくなってしまいます。
今は昼は町の小さなぱん工場で働き、
夜は歓楽街で働かないと生活すらできない有様な受様に
店のマネージャーは稼ぎたいなら知り合いの店で
キャストをしないかと持ち掛けてきます。
オメガのキャストは性的な接待を意味することが多く
その背後には反社会的組織が関わっている事が多く
受様はとてもそんな気になれません。
しかしかなりのり気なマネージャーは
勝手に写真まで撮ろうとしてきて
辞めさせられるかもと思う受様は強く出られません。
そんな受様を助けてくれたのが
最近よく店に来るようになったアルファの実業家でした。
彼が今回の攻様になります♪
攻様はマネージャーの所業を知っているようで
さりげなく受様を庇ってくれます。
ところが3週間後のある夜、
以前店で働いていたオメガの青年が
柄の悪い男に追いかけられていた所に遭遇し
マネージャーの引き抜きが
ヤクザの絡んだ店での売春だと知る事となります。
元同僚を庇った受様が彼の代わりをしろと
詰め寄られていていた受様でしたが
またまた攻様に助けられることになるのです。
しかも受様は突然の発情期になった挙句に
攻様に慰められることになってしまうのです!!
果たして攻様とは何者なのか!?
そして攻様に抱かれた受様に起こった変化とは!?
裏社会に通じているらしい攻様と
父の死の背後にヤクザが絡んでいた事から
ヤクザを憎んでいる受様のオメガバースとなります♪
受様の父はヤクザに騙されて借金を負い
母と受様と共に無理心中を図って亡くなっています。
母はその後心を病んで入退院を繰り返す事となり
益々貧乏になるのですが
受様が中二の時に父の知人だという匿名の人物が
援助の手を差し述べられてくれたことで
高校まで無事に通う事ができたのです。
就職が決まった事を喜んでくれたのですが
その後に退職してしまった事を伝えられず
交流が途絶えていたのです。
この匿名氏と攻様との関係と
攻様の背後にヤクザとのつながりが
どこかでクロスするよね!?と
ニマニマしつつ読み進めていったのですが
もうひとひねりされていて
2人が番になるまでハラハラ&ドキドキ、
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)v
受様はオメガである事で
いろいろと制約を受けて生きていますが
自分が正しいと思った言動は貫こうとします。
攻様はそんな受様のまっすぐさに危うさと共に
自分にはない優しさと癒しを見て
惹かれていったのかなと思いました。
あらすじとタイトルに惹かれて購入。
間宮作品てスパダリ×薄幸受けって多い気がしますが、今作品もそのイメージを損なうことのないCPのお話でした。
主人公は大学生の律。
幼少期に事故で父を失い、その事故のために母親は心を病み入退院を繰り返している。そのため金銭的に余裕がないが、さらに律はオメガ。しかも発情期を抑える薬が効かない律は日常生活さえままならず、経済的にも精神的にも困窮する日々を送っている。
そんな律は、ある日とあるピンチをバイト先の常連さんである浪川に助けられる。そのことをきっかけに、律は浪川に援助を受けるようになるが―。
序盤から、律の薄幸さがこれでもかと描かれていて、薄幸受けちゃん大好物なので一気にストーリーに引き込まれました。
律の家庭の不幸。
オメガであることによる差別や生きづらさ。
こういった因子が上手に絡み、一生懸命に生きようとする律が、少しずつ追い詰められていく様に胸が痛くなりました。
そんなときに現れた浪川というアルファの男性。
律のピンチにもれなく駆け付け、どんな時でも律を守ってくれる。
圧倒的スパダリ感を放つ浪川さんですが、王道のオメガバものと一線を画すのは、浪川という男に付き纏うダークな空気感。清廉な、明るい日のもとだけを歩いてきたのではないであろう闇の雰囲気があるために、ストーリーに奥行きがあるのです。
律には子どもの時からずっと手を差し伸べてくれていた存在があるのですが、「律を助けてくれる」、その人物の存在も良かった。律の環境、オメガであるという性、そういった因子がきちんとつながっている、そんな感じ。
浪川さん、とってもツボな攻めさんでした。
ストーリーも良き。
バックボーンも面白い。
が、今一つストーリーに萌えきれなかった。
なぜか。
それは、今作品の主人公である律がいまいち好きになれなかった、というところに起因しています。
なんて言うのかな。
筋が通ってないっていうか。
彼は貧困故バイトを掛け持ちしていますが、コントロールできない発情期のためにバイトが長続きせず困窮から抜け出せない。そこに持ち掛けられた裏の仕事。
困窮から抜け出せるのであれば受けよう、でもしたくない。
いやいや。
収入源がない彼にとって、そして入隊を繰り返す母親を抱える彼にとって、仕事を選んでいる場合か、と。子どもの時から援助してくれた足長おじさんにこれ以上甘えたくない、と思いつつ、けれど彼は浪川さんからの援助(いろいろな意味でも)はあっさり受ける。身体の関係もあっさり持つ。
しっかりしてるのか、その場に流されてしまうのか、うーん、なんだかなあ、と。
ストーリーは本当に面白んですよ。
律と浪川さんの繋がりとか、彼らの心に抱えるものとか、裏社会との対立とか。
きちんと伏線を回収しつつ進むストーリーで、最後までハラハラしっぱなしだし。
が、その割に結末があっさりだったのもちょっと肩透かしを喰った気分になりました。律の両親とか、浪川さんとの関係とか。
総じてすごく痛い展開にはなりませんし、何より浪川さんのスパダリ感が半端なくどんなピンチでも大丈夫という空気感が常に漂っているので安心して読める作品ではあるのですが、個人的にはもう少ししっかりした受けさんが好きなこともあってもう一声ほしかったな、というのが正直な感想です。
読み始めてから違和感が消えなくて、それがなんなのかがようやく分かりました。
まず律と初めてあった時の浪川の服装が麻生太郎なんですよ。これ読んだ時に自分の中でこの攻めは無いなと思ってしまいました。
律の年齢は書いてあるものの、浪川については書いて無いです。
でも浪川は律の父親が亡くなった時は二十歳になってないんです。そして律は小学校低学年でした。
それから推測すると、出会った時は浪川は30代前半だと思われます。
だけど物言いとかが年配者にしか思えなくて、いまいち萌えられませんでした。
オメガバでもちろん架空の世界ですが、闇金の苛烈な取り立てとか、人身売買の闇オークションとか、店に機関銃連射とか、直ぐに拳銃で襲って来るとか何じゃそりゃって思ってしまいました。
独自の世界観を作り上げていれば違和感は無いんです。でも日常の延長のような世界でのお話では無理がある設定だと思いました。
母親の劇的な快復も喜びより違和感しかなくて残念に思いました。
浪川と律が離れた理由も、後に母親から明かされた真実で何だかなぁと…。
「年下アルファと秘密の妊活契約」以降はハズレが多いと思いました。
それから人物名の入れ間違いに特に冷めるのですが、267Pの4行目は律じゃなくて春の間違いです。