俺の考えを変えられなかったら――一緒に死んで

みちづれリミテッド

michizure limited

みちづれリミテッド
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×23
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
75
評価数
19
平均
4.1 / 5
神率
52.6%
著者
カトウロカ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
ブライト出版
レーベル
B.Pilz COMICS
発売日
電子発売日
価格
¥727(税抜)  
ISBN
9784861238659

あらすじ

大学生の朔は、自分が育った施設が無くなると聞き、
買収先の社長のもとへ直談判に向かう。
『自分の息子を改心させてくれ』れば考え直してくれる
という条件を受け、息子の玲王と対面するが……
ものすごく顔も頭もいいのに捻くれている彼から、
さっそく揶揄われたり手を出されたりしてしまい!?
けれど朔は、どこか自棄になっている彼を
放っておけないと思いはじめ――。

表題作みちづれリミテッド

月城カンパニーの社長令息で来年卒業予定の大学生
両親が亡くなり施設で育った大学生

その他の収録作品

  • あとがき
  • 描き下ろし
  • おまけマンガ2本(カバー下)

レビュー投稿数4

死を賭けた攻防戦

今回は社長令息の大学生と施設育ち大学生のお話です。

受様の育った施設の立ち退かせないために
攻様父から攻様の説得を依頼された受様の奮闘と
恋人になってからの2人を描いた短編を収録。

受様は7才の時に両親が亡くなり
施設に預けられます。

隠れて泣く事も有りましたが
どこにいても見つけてくれる園長先生を
本当の家族のように思って育ちます。

そんな受様なので施設をでて大学に進んでも
少しでも施設と先生の助けになりたいと
バイトの傍ら施設を手伝いをしています。

ですが、人出が足らない施設の運営は難しく
園長は土地を買いたいという会社か現れた事から
施設を閉める決意をします。

しかし、受様は
園長の為にも子供達の為にも絞める事に納得がいかず
買収先の社長に直談判を試みるのです。

そんな受様の行動力を面白がった社長は
来年大学を出て子会社を任せたいと思っていたのに
継がないと言い出した息子の考えを変えて欲しくれたら
施設にもテコ入れしてくれると言い出すのです。

この社長令息こそが今回の攻様になります♪

受様に選択肢は無く、
社長宅にて攻様と対峙することなるのですが
あっさりと「継ぐって報告していいよ」と言われます。

こんなあっさり!? と思った受様ですが
攻様は「また他の人がやってくる」からと言い放つ
実に性格が悪い男だったのです。

なんとか話を聞きだそうとして「何でもする」と言うと
「楽しませろ」と押し倒してくるのですが
受様は引くことができません。

そんな受様の原動力が「家族を守る為」と知った攻様は
受様を解放して「12月4日に親父の前で死ぬつもり」だから
「継ぐとか継がないとか以前の問題」と言いだすのですよ!!

攻様的にはそれで『ジ・エンド』のはずでしたが
人が死ぬと聞いて放っておける受様ではなく
攻様を説得することを試みます。

攻様は無駄な時間を過ごすつもりはないと言いますが
それならと1つの条件を提示します。

3ケ月後に俺の考えを変えさせることができなかったら
一緒に死んで

果たして受様は攻様を説得することができるのか!?

電子雑誌掲載作をまとめての紙書籍化で
受様が育った施設の立ち退きを撤回するため
社長令息である攻様の真意を知るべく格闘する
ラブコメディになります♪

店頭で見て可愛らしい絵柄と帯の
『闇持ち俺様イケメン×純情おせっかい光属性』なる
設定が面白そうだなと手にしました。

攻様が死のうとしている理由は
攻様と攻様父の確執にあるのですが
俺様に振舞う攻様はなかなか本心を見せません。

攻様の年の離れた弟が受様に懐いたことから
受様も少しづつ攻様を知っていくのですが
そうすると本人が言うほどな極悪人には思えず
益々なぜ死のうとするのかがわかりません。

受様と一緒に謎解きをする感覚で読み進め
攻様親子の確執が解決するまで
攻様が女性に刺されそうになったり
攻様弟が行方不明になったり、ハラハラ&ドキドキ、
楽しく読めせて頂きました (^O^)/

3頭身のデフォルメキャラがすごく可愛いくて
MYツボを激押しで萌えまくりました♡

カバー下に本編と描き下ろしの間に入る
2人+弟のお話が収録されています。
まだお互いに素直になれない2人楽しいです♪

1

絵がとっても可愛かったです

この本を読んでの最初の感想は絵が可愛いでした。
朔くんは女の子かな?と思ってしまう程可愛いですし、社長の月城さんが玲王の父親と知った時は、衝撃を受けました!スーツを着ているから辛うじて会社員だと判別出来ますが、学生と言われても違和感ない見た目です。
この絵柄だと苦手な人もいるかもしれません。

自分はムキムキよりは可愛い絵柄派なので楽しく読ませていただきました。

この可愛い絵柄のわりには内容が重たくて、朔くんは施設育ちで、育った施設が立ち退きに遭うのを阻止しようと奔走して、月城さんと玲王くんの親子喧嘩に巻き込まれていく話ですし、玲王くんが自殺しようとしているのも、母親が死ぬというショックな出来事で父親との関係がこじれてしまった結果です。

三ヶ月後に自殺するつもりだと玲王くんから聞いた朔くんは、それを阻止するために三ヵ月説得するチャンスをくれと言いますが、玲王くんに説得出来なかったら一緒に死んでと言われてしまいます。
朔くんにはリスクばっかりでそんなことする必要もないのに、いい子だからその提案に乗ってしまうんですよ。

そして玲王くんが死にたい理由を探る為、月城家の内情に踏み込んでいきます。
ストーリーを読み込んでいくうちに理由が少しずつ明らかになっていくんですが、玲王くんが話をするのと引き換えに朔くんに手を出して、何だかLoveも進んで行くんですね。
自分はLoveを堪能する恋愛脳とストーリーを楽しむ脳が喧嘩するような感覚を覚えました。
先のストーリーを早く知りたいから恋愛部分は読み飛ばしたいストーリー脳に、待って!今いい所だから!と恋愛脳が待ったをかける感覚です。
馬鹿っぽい事を言ってますが、一周目読んだ時は脳内修羅場でした。

それで玲王くんの死のうとしている理由が明らかになると、これは酷いと思ってしまいました。
ここまでこじれる前に何とか出来ただろう!
父親の変な意地がすべての元凶ですが、母親ももっと玲王くんが小さい時に父親の態度をいさめてやればいいのに!姉さん女房ならもっと父親を導けるでしょ!子どもの頃の玲王くんの寂しい気持ちを気付いてあげて欲しかったです。
それに八木沼さんの隠し撮り一発で話は済んでましたよね。
それぞれが解決に向けたピースが足りなくてすんなりといかなかったですが、八木沼さんが一番解決に近い場所にいたんだよな~。

色々玲王くんにイタズラされていた朔くん、それまではあまり抵抗もなくトロトロにされていましたが、玲王くんに好きって言われてからのテレっぷりが可愛かったです。
いや~描き下ろしで朔くんがすごくテレながら好きって言うの良かったです。
朔くんは普段から可愛い顔してますが、テレ顔とかトロ顔の時本当に可愛いんですよね。玲王くんが好きになっちゃうのも仕方ないですw

1

TL作家さんでお馴染みの方のBLデビュー作

施設育ちの(受役)朔。
自分が育った施設が立ち退きで無くなる事を知り、月城カンパニーに直談判をしに行く所から始まります。

直談判なんて普通は門前払いだが、運良く社長と話が出来、施設を無くさない条件を出される。
自分の息子(攻め役)玲王に自身の会社を継いで欲しい、しかしながら継がないと言う。
色んな人を送り込んだがダメで同年代なら変わるのではないか?と。3ヶ月で成果を出せば、施設が存続するようにすると。

そんな取引で秘書に送られ出向いた屋敷にいた息子、玲王。
キレイな風貌にみとれていたら玲王が一言。
「会社を継ぐ」と。
えっ?もう達成?なんて思ったら「自分は12月4日に死ぬから」と……
何やら、意味深なセリフです。
「死ぬ」なんて言われて放っておけない、説得するチャンスを貰った引き替えが「3ヶ月で考えを変えられなかったら、一緒に死んで。」と。

ここから2人の3ヶ月がスタートするのだが朔は屋敷に住む玲王と年の離れた弟と出会う。
この弟には笑顔を見せる所や朔に垣間見せる気遣い等、玲王は素は良い人だと思った矢先、玲王に「良い人はこんなことしねぇよ」とヤられてしまう…
初めて同士の2人なので、朔は玲王の内側を知りたい一心で我慢するわ。
玲王も気遣いながら尻に指いれるわ。
読者しか分からない2人の心の声(笑)
で、ここでは指止まり。

TL作家のカトウロカさん!の描く朔の涙顔とトロケ顔は可愛い♡
玲王もそりゃ、ドキっとするよね。

少しずつ玲王が朔を受け入れていき朔が居ないとソワソワしていく変化も良い。
朔も玲王を知っていく度に玲王に触られてドキドキするのも可愛いし。
ただ!初エッチは………事後描写でした……ガッカリ。

でも、ご安心あれ!二度目はちゃんとシーンあります!
で!最後には玲王のツンデレ告白台詞もあって~。良い終わり方なんですが!!!

この息子(玲王)と父親(社長)のそもそも溝は!
圧倒的な父親の見栄っ張りなんです………
見栄っ張りのせいで、父親の本当の姿を知らない玲王は、そりゃ恨むよ。死ぬ姿を見せてまで父親を叩き潰したくなるよ。
ただ、この2人の溝を埋めたのは確かに、朔なんです!朔なんですけどね。
でも、どちらの事も見てる秘書(社長の学生時代の後輩)は父親の素を知ってて、玲王の死ぬのは知らないにしても父親の前以外の顔を見てるんだし、朔ってキャラクター無くても秘書で溝を埋められたのでは……??
そんな事を思ってしまった作品でした。

でも、BLデビュー作品!
朔のトロケ顔には萌ました♡♡




2

初BL作品だったのですね

こちらの作家さんの別作品読んで、男の子の絵がとても好きな感じだったので今回楽しみに読んでみました。

両親を事故で亡くし、施設で育った大学生の朔は、施設を買収しようとする会社の社長から、息子の玲王に後継ぎになるように説得してほしいと期限つきで依頼されてしまいます。施設の子達を守りたい朔は玲王と対面する事に。

朔の明るくて、真っ直ぐな性格につけ込む玲王が相当にひねくれていて、意地悪です。母親の死を父親のせいだと完全に思い込んでいる玲王は自分が死ぬ日を決めていて、朔にも一緒に死ぬよう迫ります。

これだけ書くとシリアスな感じだけど、中身は結構コメディで全然重くないです。2人のやりとりもドタバタで、たまにほっこりという感じです。

結局、単に父親の言葉足らずの性格のせいで距離が出来ていただけなので、誤解も解け一応円満に終わります。玲王の弟、ゆずくんがとにかく可愛らしくて健気でした。そして玲王はかなりのキス魔です。毎回ドギマギしながらも玲王の強引さに流される朔の表情を見ちゃうと、止まらないのかもですね。

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