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itooshiki hibi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
はじめての商業漫画ということでしたが、とても素敵な作品でした!
「王道的ハッピーエンドを目指してここまで行き着いた」とまえがきに書いていらっしゃっていましたが、心に染み渡る、幸せな物語でした。
二人の人生を行ったり来たりしながら眺めていくオムニバス形式のお話です。
一話目から散りばめられた二人の色んな性格とかエピソードが、お話が進むごとに答え合わせされていくようで、二人の歩みを一緒に振り返る気分でとても楽しめました。
また、答え合わせされた上でもう一度読みたくなる、そんなお話です。
物語も素敵でしたが、心に残る言葉もたくさんありました。
二人の人生をゆっくり眺めさせてもらえてよかったなと思います。
幸せな気分になりたい、ゆったりした物語を楽しみたい、そんな方に強くおすすめしたいです。
ぜひご一読を!
そして気が早いですが次回作も楽しみにしています!
10歳年上の真と年下の和彦。
18歳と28歳で出会い、そこから80オーバーまでを描いた温かく純粋な愛の物語。
各話のタイトルがとても素敵で、それだけで泣けてしまいます。
そして80歳を過ぎてくると、どうしても頭をよぎるものが……
いつか来る別れを予感させる年齢に、胸を痛める準備をしながら読んでしまいました。
長年連れ添った二人だから出せる空気感、愛に満ちた言動の数々が読み終わった後も心に響きます。
幸せに満ちたラストから涙の描き下ろしまで、ノンストップで感動しました。
最後のモノローグは、ぜひ作品を読んで確認してほしい。
新年早々、マジ泣きしてしまった;
家庭教師の生徒と先生として出会って惹かれ合い、10年20年先の未来を誓う。
そんな気の長い話を実現させていく二人が尊い。
真の20代〜80代、和彦の10代〜70代を時にノスタルジックに、時にリアルに描き切っているのが凄いんです!
時系列バラバラに語られる構成も素晴らしく、真の揺れる気持ちや不安、二人の深い愛がじわじわと沁みていきます。
クロニクルじゃないところに面白さを感じました。
白髪やシワが増えていく様な、加齢変化がしっかり描かれている所も素晴らしいのです。
細かい所まで意識して書かれているところに、先生の作品への愛と情熱を感じました。
赤いちゃんちゃんこや、アン○ルツ的なものさえ愛しく思えた^^
60代でもHしてるところは、さすがBLという感じ。
男女では描けない(見たくない?)場面もキュンとさせてくれます。
若い頃より素直になる真がイイ!
そして何より、揺るがない和彦の愛の大きさに心打たれました。
和彦の手紙にも、きっと同じことが書いてあると確信できる。
真からの手紙、全文読みたかったなあ。
とても素晴らしい作品で、グッときまくりました!
ただ、両親との関係なんかはどうだったんだろう?
特に和彦のお母さん……二人のことを許したんだろうか?
二人の愛に焦点を当てた作品なのでそこ迄は無理なのかもしれませんが、ここも人生においては大切な局面だし、すごく気になってしまいました。
いつか、そんなサイドストーリーも読めたら嬉しいです。
おじさんものはちょっとと思っている人にも是非おすすめしたい一冊です
特に本を読むのが好きな方には読んで欲しい
こんな関係を築いて一生を過ごせるなんて夢物語にしかないような気もしますが、書かれていないところでは色々あったんでしょうね
主人公2人のお互いを思いやる心と、一緒に生きていくことに対する誠実さが素晴らしかったです
苦手意識は勿体無いですよ、是非読んでほしい一冊です
十代と二十代で出会ってから、ほぼ10年毎の人生の区切りの時期を、行きつ戻りつしながら、二人の暮らしの、その最期までを描き切った作品は珍しい。
更に、年齢を重ねてからの性的な肉体の触れ合いまでも、しっかり描いている作品なんて、ほぼ読んだことなかった。
最近の初読み作家さんのご本は、びっくりするくらい絵が綺麗でお上手だったり、びっくりするくらいすごくエロエロだったりする。
でも、この作品にあるのは、地味な高齢者同士の、美しくもなければ、エロエロでもないセックス描写。
だけど、これがしみじみと良いって思えるのは、お話に力があってこそ。
こういう作品が存在できるのが、BLの世界の広さなんだと思う。
恋をして、ハッピーエンド で終わるんじゃ無くて、
恋をして家族になって 共に老いて 永く思い合う二人のお話。
死が二人を別つまで心がつながったお互いであることは、
男女の子を成した仲でも難しくなっている今世だから、本当に尊い得難い内容の作品だと思います。
食って寝て供に寝床で暮らすだけが、生活;生きるということじゃないです。
年明けから良いもの読んでしまった。
若いころのフェロモンが衝動させるピチピチの肉欲愛から、フェロモンが枯れて互いを思い合う性が聖・清に昇華した愛は、生き物の至上の愛と教わったけれど、この物語はそれを描いているんじゃないか、と感動しました。
よしながふみさんの「きのう何食べた?」も、同じテーマの作品ですが、
心の結びつきに焦点をあてた、努力して長持ちさせている、落ちそうで落ちない線香花火の灯のような愛を包みあって育んでいるカップルを描いた作品、
こういう作品がもっと増えて欲しい。
男女の愛より、もっと厳しい条件で生きているマイノリティな存在の二人。
描き切れない部分もあると思うけど、厳しい中で手を離さない二人の生き方を読むと、感動します。
比較すると、私はとっても薄情。
薄情に負い目を感じるので、こういう結んだ手を離さない作品に気持ちが揺す振られるんだと思う。
スタートは50×60のエッチシーン。
ここは好みが別れる部分だが、
なぜかエロスが滲み出る優しい描写。
ここだけで、二人が慈しみ合い生きてきた事が見える。
先に定年退職した真に和彦は自分も定年退職した後の夢を語る。
大学受験の和彦の元に来た10歳年上の真。
勉強へのモチベーション向上の為、
和彦は成績が上がる毎に真のプロフを作る。
↑ここは20年前学生の人は馴染みあるやつ!
更に和彦が大学合格発表を電話ボックスからするのが好きです。
時が経ち和彦が交通事故で入院集中治療室に立ち入れない真。
ここはリアルな問題。
真から養子縁組を切り出し二人は戸籍上親子になる。
和彦が定年退職をし第二の人生謳歌と思いきや、
真は墓の購入や遺言書の作成。
お互いが大切で死後も大事にしたい気持ちに涙腺が。
死が二人を別つ時までお互いの幸せを願い、
幸せでいたい。純愛を越えて人生録です。
各年代でエッチシーンはあり、
濃度は薄いがそこを構築する話の軸が凄い。
こんな作品があってよかった。
すごい。
作者様は王道とおっしゃってますけど、全然王道ではないっす。
誰もが望んでもなかなか手に入らない幸せがありました。
一生を通じて、これほどまでに一人の人をお互いに誠実に想い合うってすごい2人です。
ひいては2人とも自分自身に対しても非常に誠実なんです。
なので、多分周囲に対しても誠実な人なんだろうな。って思ってしまった。
おっさん達の濡れ場には愛が溢れてまして、エロよりも幸せな気持ちで読みました。
2人共とても幸せな人生を選んだんだと思います。
とてもあったかい涙がじわじわホロリです。
ある1組のカップルの生涯を描いた作品。
10代×20代での出会いから70代×80代まで。
その約60年間が濃厚に詰まった1作です。
正直、ジジラブは今まで食わず嫌いしてきたのと
60代×70代の2人がセックスする描写もあるという前情報に、好みに合うか少し不安だったのですが…
その価値観が揺らぐ、とても美しい作品でした。
ジジラブはちょっと…という方にこそ読んでもらいたい作品。
2人が長い時間をかけて築いてきた絆と2人の生活。
それがとても暖かく繊細な描写でとても克明に描かれています。
死が2人を分つ時まで、ずっと添い遂げた2人の約60年、とてもグッときました。
BLのジャンルに囚われず、こういう恋愛ができたら幸せだろうなと深く感じる作品でした。
オススメです。
味わい深い!!!
端々に相手への慈しみを感じられて、こうやって一緒に人生を積み重ねるって素敵すぎる。何歳になっても触りたい、好きと思えるのも!歳を重ねたから、しがらみから解放され、チャレンジできたり。会話もえっちもしっとり穏やか満たされます。激しくないのにとってもえっち!!攻めの甘え方や攻め方、受けが少しづつガード緩くなってくのとか本当に良い!!2人のやり取りは可愛さやユーモアもあって本当に良い!!
唯一選んだ好きなこと、野球で肩壊して…ってエピはおおおっう…ってなっちゃうけど。肩壊すまでやっちゃダメだよー指導者!と、思考が違う方向になりそうだったけど、そこはキチンと軌道修正してくれましたw
本当にじんわりじんわり想い合う二人が一緒に時を重ねるって素敵だなぁと、あたたかな気持ちになれました。
ここまで2人での生活を最期まで描ききっている作品は、珍しいと思います。
エピローグでちらっと描写がある作品もありますが、しっかりと軌跡を辿って描かれているところに感動しました。
過去と現在が交錯しながら話が進んでいきますが、過去のエピソードを見るたびに、現在の2人での生活にぐっと厚みが増すように感じました。
劇的な出来事があるわけではないのですが、同性2人であればどうしても衝突してしまうであろう壁も描かれています。
2人で生きていく人生そのものなストーリーで、読むたびに苦しく、けれど生きていくってそういうことなのかな、と感じさせられました。
じわじわと涙が出てきて、読後は幸せな気持ちに包まれます。
おじさま同士の描写もある、というところに抵抗がなければ、読んでいただきたい作品でした。