かみなりソーダ

kaminari soda

かみなりソーダ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×216
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
13
得点
103
評価数
27
平均
3.9 / 5
神率
18.5%
著者
依田沙江美 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
価格
¥552(税抜)  
ISBN
9784403661495

あらすじ

「星の君?」なんて呼ばれて優等生のようだけれど、それはちょっと仮面だったりして。全寮制の男子高。星弥は最近、同級生の龍泉が気になって仕方がない。急速に親しくなりある夜、ついに告白してキス。 でもそこはお墓の前で、龍泉は極度の怖がり。抱きついてきても意味はない。それどころか、その後の反応は……!? ラブ・イン・ドミトリー!!

表題作かみなりソーダ

桂木星弥・漕艇部
伊東龍泉・馬術部

その他の収録作品

  • bear garden
  • 桃色妄想少年
  • 彼岸過ぎまで
  • 空のほとりで

レビュー投稿数13

仏教系 全寮制

2006年発刊の作品。
古さを感じない、可愛らしい絵。
みんな恋してる。

0

寮制男子校

先生お得意の腹黒男に可愛い受けちゃんが手ごめにされるお話なのですが、最初は腹黒男が可愛いお顔で、可愛い受けちゃんはなんと坊主という。それでもやっぱり依田先生が好きだ!
早々にネタバレですが、ラストの星の君のあの風貌にはびっくり。ただあれが桂木の本当に伸び伸びできる姿で、龍泉がそれを引き出したのだから、ほんと良い事をしましたよ。そして龍泉は別に桂木の容姿が好きだったわけではないっていうのも明確で良いです。

「桃色妄想少年」のラストの龍泉なんて最初からは全く想像できなかった甘ちゃんになってしまって可愛いのなんの。喧嘩の理由…完全に痴話喧嘩。

1

これぞ「BがLする」物語

依田沙江美先生の作品は中毒性がある!
まず冒頭の「bear garden」ですが、自由になりたがってる美形君が、全寮制の中学に入学するシーンから始まります。ページをめくるといきなりアンニュイ系高校生(多分3年)になっていて「星の君」なんて呼ばれてる星弥。
で、黒髪短髪のカッコいい高校からの入学組、龍泉との距離を縮めていく話なんだけど、龍泉は公園の猫に餌をやって喜ぶような意外と子供っぽい子で、お寺の息子なのに極度の怖がり。
休日に町で偶然出くわして一緒に帰る二人、近道をするためにお墓の見える真っ暗な山道を歩く。お墓が怖い龍泉は星弥にしがみついて…
キャハー!きゅんとしてしまった。初々しいのお。

「かみなりソーダ」
その後の二人。星弥は淡々としてるけど龍泉の方は意識しちゃって進んでいない。で、ここでゲス星弥降臨で、後輩に手を出しちゃうんですね〜。後輩といる時の星弥の心は黒い。このゲス星弥は必要か?いい子の星弥にも心の闇はありますよ、って言いたかったのかも。
でも龍泉にははじめから腹黒星弥の顔を見せてたんだから、この後輩のエピソードはあった方がいいのか、なくてもよかったのか…
龍泉には素直な星弥、結局想いは通じます。

「桃色妄想少年」
これは驚いた!一言で言えば「女体化」モノなんだけど、確かに寮の他の友人たちはみんなマジョリティであって、BLあるあるの「み〜んなホモ!」の罠から脱却してる!この短編があってこの一冊のリアリティが深くなったと感じる。(内容はコメディタッチです)

「彼岸過ぎまで」
舞台は同じ青華学苑。でも登場人物や時代は特定できません。寮では夜な夜な先輩の部屋に夜這いする者もいるけど、オレは知らねえ、早く2年になって個室になりたい!というノンケ1年の悲痛な叫び(?)

「空のほとりで」
隠れて付き合っているらしい先輩と後輩の、屋上での一コマ。もはや青華学苑かどうかも定かではありません。キスの一瞬が素敵。

「あとがき」
星弥と龍泉は高1で同じクラスだった。お互い覚えてもいない小さな行き違いがあって、高3まで遠回りしたんだな、という話。

4

2人の心模様

全部で4つのストーリー入り。

中心の1つのストーリーに、そこに登場する人物の妄想的お話が1つ、
同じ寮のとても短い作品が1つ、あと1つは寮でのお話ではあるのですが、
表題の作品に出てくる寮と同じ寮かどうかも不明なほど
短い作品が1つ、という構成になっていました。

約10年前の作品という事ですが、古さとか全く感じないですね。

人それぞれ好みが有るとして、私は依田さんの作品がガッツリ自分に合います。
なので、相変わらず会話の面白さはずば抜けてるな~と読後に感じました。
ひとつひとつの言葉はもちろん、その言葉を発している時の表情や
周りの友人たちの様子、そういう細かい所ひとつひとつも
全部ひっくるめて、ずっとワクワクしながら読みました。

1

神だけど、萌×2

星弥×龍泉の執着系ゆるゆる学園ラブストーリー。

星弥の家はクリスチャンで、龍泉の家はお寺なの。ふたりとも名前がまんますぎて笑えます。

ヒステリックな母親に育てられた星弥は、優等生ぶっているけれど、人として欠落している。そんな星弥は、可愛がれて育ち、自由気ままに生きている龍泉に強く惹かれていく。

星弥は、人間の本性というか自分そのものに嫌気が差しているんだけど、そういう卑屈な部分を龍泉があっさり受け入れる。仏教の懐の深さかな。人懐こいし、馬に優しいし、そりゃ、好きになっちゃうだろう。素直でおバカな受は、好物なので、もえもえ。

別人のようにくだけたキャラになった星弥もいい感じでした。龍泉の方がお世話係になってて、立場逆転もえ。

どこでも読書で「bear garden」と「かみなりソーダ」のみ読んだので、内容的には神だけど、萌×2にしておきます。

ひとつだけ、攻めが好きでもない後輩と付き合うので、一途な攻めをご希望の方にはおすすめしません。精神面では一途なんですが。

4

王道の寮物だけれど、ひねり満載

男子校、全寮制、ラブコメ。
優等生(ボート部)攻め、ヤンチャ(馬術部)受け
…なんだけれど。

家を出たい一心で寮制の学校に進学した星弥(入ってみたらなんと仏教系!)、
「星の君」なんて呼ばれて優等生のようだけれど、実はうさん臭くて腹黒い。
そんな星弥は、高校から入学してきたやんちゃな問題児の龍泉が気になって仕方がない。

ふとした事から星弥は龍泉の弱みを握り、距離が近づいていく。
日常の些細な出来事(寮の生活や部活、家族背景などの、凝った設定の細部が効果的)や、
星弥に思いを寄せる後輩を絡めながら(それに対する人でなしっぷりったら!)、
二人の関係は少しずつ変化していく。

以前に著者が雑誌のインタビューの中で、
「(人物の)冷たい感じが欲しくて意識しています」と言っていたが、
彼女の作品に出てくる人物達は、自分の奥底の黒さや欠落を自覚して嘆いている。
彼らの、モノローグが胸に響く。

どの作品を読んでもサラリとコメディーで笑わせながら、そんな人間の心の仄暗さを表現し
繊細に重くならずに描くのがすごい。
いつもながら可愛い絵柄(表紙の可愛さったら!)を裏切る、マニアックさが好き。

話が進むにつれて龍泉の可愛さがどんどん際立つ。坊主頭いいなー。
一方の星弥はやっぱり腹黒いままだけれど(人はそんなに簡単に変わらないw)、
龍泉との関係が深まった後、美少年風から男臭い青年の外見に変化するところが面白い。


3

坊主、坊主、坊主頭~!!

「bear garden」
表紙のかわいい受を期待してただけに、いきなりの坊主頭にビックリ
しました!って言うか、ぶちゃいくで笑ってしまいました!
それに、星弥がたっつーを好きになった理由もイマイチわからなくて
いきなりのキスにも??って感じで、意味不明なままここで終わりなの?

「かみなりソーダ」
↑の続きの話ですが、扉絵のたっつーはやっぱりかわいいですww
なのに、1ページめくるとまた坊主頭のたっつーが!そしてまた笑う。
所々たっつーの行動がかわいくて萌えるんですが、
それ以上に星弥のアクマっぷりにドSを感じて萌えるww
「ひざまずけ」ってアナタ...
話が進んでいくうちにたっつーの髪も伸びていき、表紙の長さになった頃
には、そりゃかわいーのなんのって★
しかも、星弥への恋心に気付いたから、赤くなったりして余計かわいい~
なのに、星弥は後輩に手を出すは、たっつーには冷たくあたるは...
情緒不安定な星弥に振り回された後輩君は一番の被害者で
キスされた後に去って行く後姿を見つめてる顔がなんとも切ないです。
でも、最後の星弥とたっつーのエッチのとこは初々しくてかわいいなぁ~
あと、ヒゲ面の星弥の方が男クサくていいかも♪
こんな男クサいのにたっつーには頭上がらないとこ萌える~

「桃色妄想少年」
この作品は描きおろしなんですが、これ地雷です~地雷!!!
やっぱり女体化無理です~!!
これのせいで中立評価にしたいぐらい...
この話は最後の1ページの2人のカラミだけで良かったのに...

「彼岸過ぎまで」
「仏間でヤると別れるジンクス」って...
確かに仏間ではなんとなく良心咎めるなぁ~
「かみなりソーダ」の原点となる作品らしいのですが、
攻も受もキャラの性格が全然違うけど、この作品好きです。

「空のほとりで」
たった4ページのお話にめっちゃ萌えましたww
純粋でかわいらしいお話なので、続き読みたいなぁ~

なんだかんだで、あとがきのショートストーリーに一番萌えたかも...
かわいすぎるよ、たっつー!!
しかし、1年間同じクラスだったのに2人とも覚えてないって、バカ!?
そして、一番ナゾなのが、キャラとJune掲載の作品なのに
なぜDear+で発行されたのかが気になるところです。

3

いろいろ微妙

依田さんは作家買いなんですが、この話しはいろいろと微妙で、はずされっぱなしで乗り切れませんでした。残念。
巻末に入っている、この話しの元になった短編は好き。

全体的に、攻めがどう見ても絵的にもかっこよくないし、受けも受けらしくなくて微妙。そのへんが、どうもキワモノ的で乗り切れなかった理由かも。

依田さんは、王道な設定を描いても、微妙にはずしてくれる作家さんなので、もともとの設定が微妙にはずれていると、王道BLスキーのわたしの許容範囲からはずれてしまうようです。ほんとうにざんねん。

1

相変わらずの依田節です

全寮制男子校で繰り広げられる、一見優等生の星弥と、「なんとなくやる気ないぜってグループの急先鋒」の龍泉のお話。
普段つるんでいる仲間がまったく違う二人ですが、はじめは星弥の強引なペースで近づくようになり、それからはお互いに気になる存在になっていきます。二人の関係は当人たちですら焦れるほどゆっくり深まっていくので、読んでいるこっちは更に焦らされている気持ちになります。でもそれが快感なのが依田作品のすごいところ!
依田さんの作品はいつも、ものすごい萌えを提供してくれながらも、読了後、何にどう萌えたのかをうまく説明できなくてもどかしい思いをします。その理由は、設定やキャラクター、ストーリー展開などどこをとっても「○○萌え」とカテゴリ化できない物語だからかな、と思っています。
逆に言えば、彼らの日常は、もしかしたらこの世界のどこかに地続きでありえるかもしれない日常だと思わせられるわけですよ!息を殺して覗き見したくなるようなお話です。

2

寮もの、大好物!

単なる進学校のつもりで入学したら、そこは実は仏教系の学校だった。

そんな設定で始まるこの話、
龍泉の事が気になる星哉は、遅くなった外出の帰り、夜道で龍泉に縋り付かれ、盛り上がったつもりで、つい告白してキスしたら、実は、龍泉は単なるビビリだった。
その後、同級生の揶揄に、頑なになった龍泉との関係がうまくいかず、埋め合わせるように、星弥のことを慕ってくる下級生と関係を持ったりと、優等生のように見えて、実は結構ひどい男な星弥。
肝試しの夜に、ようやくお互いの気持ちが通じ合い、そして、
夏休み明け、星弥は無骨い髭面になって、おまけに、平然と龍泉との二人部屋に部屋替えしちゃって

登場するキャラたちが、ただかわいいばかりでないところが依田さんの作品の魅力だと思う。

4

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う