条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
nekomata
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
琥狗ハヤテ先生による人外非BL作品。そして江戸時代もの。
「ねこまた。」6巻、完結巻です。
5巻で終わってしまったのかな?と思ってたので率直に嬉しい。でもここで完結。
既巻と同様、冒頭4コママンガが続きます。
こちらは仁兵衛とねこまた達とのほのぼのしい日常と人々の暮らしぶり。
そして仁兵衛にも弟子ができたこと、寺島様や父君との縁について、また仁兵衛が岡っ引きになった頃の話が自然に語られていきます。
本作の大きな柱が、岡っ引き見習いの時の親分・蛟(みずち)とのエピソードとなります。
死期の近い蛟の回想という形で、仁兵衛の若き頃の不安、妖しと共にいる事での揺らぎ、人の世との距離、そんなものが浮かび上がる、そんな構成もうまい。
そして後半。
ねこまたが消えるときは軒が無くなる時。
そして、江戸の世で急に軒が消える時というのは、火事。
180話からは、大火に襲われるまちとひと、そしてねこまた達の姿が描かれます。
冬の乾燥しきった空気の中、瞬く間に広がる大きな炎…
そして響き渡るねこまたの鳴き声たち…それは半鐘に似て、人々を起こし火消しを呼ぶのですが、火の勢いを止めることはできない。
全て見えてしまう仁兵衛の目に映るのは、大声で鳴き危険を知らせながら空へ溶けていくたくさんのねこまた達の最期…
蛟の最後の働きと共に、涙で先に進めなくなりました。
大火のあと、それでも日常は戻り、人々は暮らしを紡いでいきます。
仁兵衛もまた。
もしかしたら人生の伴侶を見つけたのかも。
そして巻末にかなり長めの作者様によるあとがきが入っています。先生のメッセージ、確かに受け取れたと思います。
「ねこまた。」の完結、寂しいけれど、黒ねこまたの今は現代が舞台の「アタリ」に続いています。
生まれ、消えるねこまた。本当にいてほしいなぁ…