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oujisama to okubyo na dolce
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
とても可愛らしいお話でしたが、可もなく不可もなく……と、いう感じ。
それでも、レトロな元宿場町の雰囲気が伝わってきて、登場する旅館や洋館を想像するとワクワクしました。
大企業のご令息・レイフォード×パティシエのたまご・蒼唯
専門学校生の蒼唯が、王子の様なレイにみそめられるお話です。
蒼唯の家庭環境が複雑。
旅館の女将である祖母と家に篭りっきりの母親、別居中の継父と妹──という家族構成。
蒼唯の父親はジョージという外国人なのですが、こちらは往信不通です。
なので、蒼唯は外国人に抵抗がある。それなのに、レイには惹かれていき……と、いう展開。
レイは本気の恋はした事がないのに、蒼唯の事は何故か気になっています。
惹かれ合う理由が伝わりにくかった。
この辺が入り込めなかった要因かなあ。
レイの分かりやすいアピールは好きでしたけどね。
特に大きな障害があるストーリーではないのですが、一番驚いたのは蒼唯の父親・ジョージの正体。
それから、母親とジョージが別れる事になった理由。
いやー、私だったら納得できないわ。恨んじゃいそうですね。
ただ、母親的には浮上するきっかけに……
この人も、普通に最低な母親だったと思う。
ラブよりも、家族のあれこれの方がインパクトが強かったです;
エロもあっさり。
蒼唯の学校の事も中途半端だし、タイトルにまでついているドルチェはあまり出てこず、ちょっと消化不良。
ただ、見事なほどの大団円なので、読後感は悪くないです。
決して嫌いではないです。
ただ余りに攻めのレイフォードの設定が出来過ぎているのと、受けの蒼唯の家の旅館の問題がサクッと解決されてたし、2人の関係に波風立てる存在がいなかったので萌が絶対的に足りませんでした。
2人のどちらかに当て馬でも登場していたら、また違っていたかもしれません。
あれだけ蒼唯が重荷に感じていた跡継ぎ問題も、異父妹が帰って来てからは何となく先が読めました。
それから蒼唯の実父も引っ張った割には想像通りの人物でした。
ただ継父のした事だけはビックリでしたけど…。
妹が居なかったらドン引き案件ですね。
良く理解出来ない人物は蒼唯の母親だけでした。
ハイセレブな攻めに愛される健気受けの王道ストーリーですので、安心して読みたい人にはお勧めします。
寂れかけた宿場町が舞台のラブストーリー。
日本語を巧みに操る美貌の外国人男性と、自分に自信がない美人な日本人の青年という組み合わせは王道ではあるけれど、レイフォードと蒼唯のどちらもが穏やかな気性の持ち主だからなのか、出逢いから最後までずっと和やかな雰囲気なのが良かったですね。
山あり谷ありな展開をお求めだとちょっと合わないかなと思いますが、ちょっぴり甘くて落ち着いたトーンのお話です。
ぬるめの日本茶やミルクティーと一緒にクッキーをつまみながら読みたくなる作品でした。
これは両視点で描かれていたから読みやすかったのかもしれないなと思います。
蒼唯視点だけだとやや焦ったすぎたり、もっと卑屈さを強く感じてしまったかも。
愛情表現の数々に戸惑う初心な蒼唯を愛おしげに見つめるレイフォードの視点がとても甘くて心地の良いものなんです。
亀井先生の挿画も本当に麗しくて素敵。レイフォードのノーブルな美しさったら!
サブキャラクターや細かな設定を捌き切れていないと感じる部分もありましたが、2人の恋愛面のテンポや会話のリズムはすごく好み。
味わいは少々あっさりめかなと思いつつ、読み心地は柔らかくて甘いです。
ほっと一息つきたい時にぴったりの1作でした。
きたざわ先生も亀井先生も好きなので買い。攻めさんは確かにきらっきら王子だったんだけど、臆病さんの方にあんまり萌えなかったので中立より萌にしました。本編200Pほど+後日談12P+あとがき。きらきら王子でさえあればOK!という方でしたら、良いのでは。
創業150年の旅館の営む家に生まれた蒼唯(あおい)。東京から電車で1時間ほどという近さから泊る人も少なく、廃れ気味。そんな町の最寄り駅バスロータリーで金髪きらっきらの超イケメンに出くわし、それが昔、町から嫁いでいった旧家のお嬢様のお孫さんと分かって・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
受け妹+母+祖母、攻め祖母ぐらい。妹、ナイス援護射撃!
++攻め受けについて
攻めはきらっきら王子様で、臆病さんの様子を見ながらゆっくり攻撃。じれったいなあ、まどろっこしい・・とやや思い始めた後半にようやくフルスロットル、最後は突破してました。「説得終わるまで帰さないつもりだから」と言い切るシーンは良かったなあ。押すときは押せるっていうこと、大事。
ただ。
受けがなあ。臆病さんなので、じれったいなあと感じる時間が長くて、萌えあがりを減らしてしまった印象です。自分が産まれた経緯とか母親がメンタルちょっと病んでるよとか色々あるのは理解できるんですけど。
最後は頑張ってたので、まあいいか。二人で旅館、宿場町全体を盛り上げていけるととても素敵な所になるだろうなあ!!!と思いました。東京から1時間離れていれば、少しは空気も美味しいだろうし、のんびり佇まいのよい古い洋館等でいただくアフタヌーンティーなんて、最高じゃん!
きたざわさんて、薄幸受けというか切ない系のストーリーを多く書かれる作家さまのイメージが個人的に強くって、さらにこの美麗表紙。ということで手に取りました。
んー。
ちょっと辛口な感想です。お嫌な方はスルーでお願いします。
主人公は19歳の蒼唯(「あおい」と読む)。
彼はパティシエを目指し専門学校に通う学生だが、いずれは実家の旅館の跡を取り料理場に入ることも考えている。彼の実家の旅館・蒔乃屋は歴史の古い老舗旅館ではあるが、町自体に活気がなく旅館の営業自体危機的状態に陥っている。
そんなある日、彼は実家に最寄りの駅でとある外国人を見かける。見目麗しい彼に目を奪われる蒼唯だったが、その男性・レイフォードは町にゆかりのある人でー。
というお話。
序盤、蒼唯の彼自身のビジュアルに対するネガティブな感想で始まります。いわく、母譲りの美貌にコンプレックスを抱いていること、そして、その思いは母への感情と直結していること。
母との関係。
蒔乃屋の経営状態。
そういったところから物語はスタートしていて、うんうん、どんな薄幸受けさんかな?と期待しつつページを捲りました。
が。
うん。
レイフォードがどんな人物か、というのは早々に予想がついちゃうんですね。いうなれば蒼唯のピンチを救ってくれる白馬の王子様、といった感じか。
安直な設定、使いまわされたストーリー。
でもまあそこはいい。良いけれど、なんていうのかな。ストーリーに奥行きがない、というか。
蒼唯の製菓学校(正確にいうと調理専門学校の製菓コース)の友人とか、母親との確執とか、彼の複雑な家族関係とか。話を膨らませようと思えばいくらでも膨らませられるのに、いずれも尻切れトンボみたいな感じ。風呂敷を広げるだけ広げて回収しきれてない、って言ってもいいかも。
序盤の予想通り、スパダリに愛され、公私ともに幸せになりました。
というストーリーですが、それ以上でもそれ以下でもない。
ついでに書くと、レイフォードと蒼唯の恋も。
さらっと恋人になり、障害もなく。あっさりしてます。
反対に言うと、痛い展開になることはほぼほぼありません。悪い人は登場しませんし。可愛い受けさんが、スパダリに愛され愛でられるお話が読みたいときにはお勧めかなと思います。
が、もう少し波乱万丈あり、二人の恋愛で起承転結がはっきりある方が好き、という完全に好みの問題ですが今一つツボに突き刺さらなかった。
次回作に期待。