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諸説ありますが湯豆腐はすが立つまで煮立つ寸前が
美味しく、又卵も固ゆでではなく半熟程度の堅さが
一番味が引き立つと言われます。
この一冊も斯くの如しで、恋が恋として成立する寸前の
旨みがぎっしり詰まり、時に肌を重ねる以上の徒な色香を
匂わせております。
ごく数シーン肌を合わせる描写があるものの、そちらよりも
他の場面の方が艶っぽいのですね。
でも決して淡白一方な味わいではなく、後ろ髪を引く様な
味わいもしっかりとあるのです。
短編集ですが、表紙の二人の読み切りが多め。
同じ学校を舞台にしたオムニバス短編と、そのほかのお話がいくつか入っています。
舞台は男子校。外見は美少女で、でも可愛いと言われるとキレる市村と、キレた市村のフォロー役の香坂お話です。
男子校独特のニアBL感というか、(もちろんちゃんとBLですが)友情と愛情のはざ間という空気が味わえます。
しかし、この作者さんの初コミックらしいのですが、絵が少々拙い印象。
重要であるばずの「外見美少女」というのがどうもわかりづらい・・・。(表紙の左側の子です)普通の男の子に見えてしまう。
ストーリーはライトでさらっと読めて、過激な描写もほとんどないため、初心者さん向けな短編集という感じでした。