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tachikazekun wa wabiteiru
絵は優しくて繊細でノスタルジックで味があり、お話しのテンポもなかなか独創的なので、好みは分かれるかもしれないです。
私は慣れるまでに少し時間がかかりましたが、慣れてしまうとすんなりと絵もお話しも入ってきます。
偶然にも一度カメラのコンテストで大きな賞を取って以来、次なる賞を取るために焦りが生まれ、その圧にさらに焦れているのですが、自分には『何か』があるんじゃないか、何者かになれるんじゃないか…、という青い思いを抱える木下。
我が道を行き、常に落ち着いていて、独特な雰囲気と価値観を持つ華道を嗜む太刀風。
左右どちらにもハネちゃう髪型で、言動行動が変わっていて掴みどころがないのですがなんだか気になってしまうキャラで、ジト目がかわいい。
木下へ想いを告げる時のセリフが太刀風らしくて好きです。
写真を撮る意味を見出せずもがいている木下が太刀風の感性に刺激を受け、徐々に惹かれていき、その存在が特別になり、目標が出来ていく過程が独特のテンポで綴られていて、決して派手ではないのですが不思議な心地よさを感じるお話しでした。
エロは埴輪はあれどふたりの直接的な描写はなく、ハグやキスのみで作品の雰囲気に合っていたと思います。
熱血コンビの山田と播磨もいい感じに暑苦しくて、二木さんの存在感も光っていて個性的な脇キャラたちもいい味を出していました。
絵柄や背景の真っ白具合など、昔の漫画のような雰囲気。太刀風の髪型も…。淡々と静かに流れる日常を描いたものでした。
華道と写真、芸術の道を行こうとする二人が出会ってほんのり恋に落ちるお話。秀は伸び悩む自分自身に悩み、太刀風に振り回され、なにやら青春してます。太刀風はなんとも個性的で惹かれるキャラでした。
二人の恋は初々しくて、BLとして萌えるかというと違うんですが、ほっこり温かい気持ちになれそうでした。
ただなんとなく…最後の短編で特に思ったんですが…この作品の作風に反し、世間に言いたい事がありそうな匂わせというか、含みを持たせているところが苦手でした。早く日本でも同性婚が~差別や偏見が~考えさせられる~という感想が並びそうな作品がお好きな方はハマるんじゃないでしょうか。