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sakigiichi no yuuganaru seikatsu taiyou no ishi
① 崎義一の優雅なる生活 BLUE ROSE 2019/03/23
② 崎義一の優雅なる生活 エリカの咲く庭 2019/04/24
③ 崎義一の優雅なる生活 太陽の石 2020/07/29
④ 崎義一の優雅なる生活 忘れえぬ此の花を、此の想いを 2021/05/21
超長編シリーズを未読のまま、続編にあたる、成人後、
大人になったギイとタクミの物語と謳っているシリーズ四冊がセール価格で出ていたので電子版で、読了。
正直言って、シリーズ本篇を読んでいないので、登場人物の魅力も何もわからない。
電子版には表紙以外の挿絵がないので、過去のイメージが沸いてこない。
4冊読んで感じたのは、
BLと言っても、シリーズには濡れ場描写が無い。プラトニックな描写だけ。恋慕の心理描写は有るけれど、重点を置いているのは、芸術。
音楽家育成をサポートするタクミ君とギイ。
ギイは経済面とパトロン候補になりそうな人脈の紹介。
たくみくんは学生たちの心理ケア。
相手が欲しがる言葉をかけてトラウマから解放してあげている。特に美男ではないたくみくんが、みんなに好かれるのは、癒し上手な性格にあるみたい。
・・たくみくんは、著者のピアノ教師だった頃の理想の指導者なのかもしれない。
このシリーズの重点は、
演奏家が音楽で糧を得る事の難しさや、
才能を伸ばすための合宿など経費を捻出することの困難や、
精神的な修練を積んで不安や焦燥に打ち勝つ内面の修練も技術と同時に身に着ける必要性
・・・といった、音楽の道を歩み、音楽で食っていけるような一部の人達になる為の苦労談に軸を置いてかいているように思った。
著者が途中で辞めた道への未練を込めた作品ともいえるかも。
この作品を通して、演奏家を目指すために必要なことを書いてのこしたいというのが本旨で、たくみくんとギイの甘い生活の描写が沿え担っていると思う。
演奏家を目指すひとに送る励まし、と捉えたら納得できる内容だけど、
それなら、たくみくんシリーズと切り離してほうが、読者に的外れな期待を持たせずに済んだんじゃないのかな。
たくみくんの言葉で、癒しと元気をもらえる読者は少なくないと思う。
作家買い。
「崎義一の優雅なる生活」というシリーズタイトルになっていますが、とうのほんにんはほとんど出てきていません。ミスとシンギョウジの出番がおおいし、もともとのしゅじんこうの出番はもうしわけていど。
文章は読みやすいし、ながねんよんできたあいちゃくはあるけど、ここまでかたすかしだと、つづきをおうべきなのか、しょうしょうなやみます。おもしろそうなところをにおわせて、どうでもいいようなところを延々と読むのは苦痛。
まだBLも腐女子という単語もなかったころ、夢中で読んでたのがタクミくんシリーズです。青春の1ページであった作品でした。
そして最終巻を楽しみにしていたのですが、レビューの余りの酷さに購入したまま未読のままです。
今回は「崎義一の優雅なる生活」の4作目という事で、そろそろ気持ち的に大丈夫かと思って購入しました。前三作は未購入未読です。
冒頭こそ三洲が医師を辞めて高校の保健室でバイト?真行寺が俳優?とついて行けませんでしたが、タクミ君が登場して九鬼島の話になってからは昔の記憶が呼び覚まさせられました。
三洲のおばあちゃんの話や、乙骨雅彦がどういう人物であったか…。
ひとつ気になった点をあげるとすれば「崎義一の優雅なる生活」の一冊目から年齢が動いて無いようですし、タクミくんとギイの甘い生活が全然書いて無い点です。
この作品にはエロを求めていないので、それは良いのですが同棲している実感がもっとあれば良かったと思います。
それから当時はスマホもネットもそんな身近では無かったので、ギイの生い立ちや天才ぶりや美形ぶりを想像してはワクワクしたものですが、今の情報過多の時代にギイが20代でリタイヤして違う人を責任者に据えたけど資金到達に奔走しているって話がちょっと現実味がなかったです。